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昭和40年生まれ。兵庫県神戸市の古本屋に生まれました。 最近は環境も変わり鬱々としてし…

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昭和40年生まれ。兵庫県神戸市の古本屋に生まれました。 最近は環境も変わり鬱々としてしまい、定年後はやることもなくヤバイと感じていました。 嫁さんの勧め、姉ちゃんや仲間の勧め、部下の提案もあり、noteに参加させていただいて 拙い文章になりますが投稿させていただきます。

記事一覧

『太宰治の辞書』北村薫 創元推理文庫

友人から借りた『太宰治の辞書』北村薫 創元推理文庫を読了しました。 文庫には 花火 女生徒 太宰治の辞書 白い朝 一年後の『太宰治の辞書』 二つの『現代日本小説大系』 …

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2週間前
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『朝霧』北村薫 創元推理文庫

友人から借りた『朝霧』北村薫 創元推理文庫を読了しました。 文庫には 山眠る 走り来るもの 朝霧 以上3編が入っており、もちろんどの話も良かった。個人的には 『山眠る…

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3週間前
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「六の宮の姫君」創元推理文庫 北村薫 読了

友人から借りた「六の宮の姫君」を読了しました。「円紫師匠と私」シリーズ、今回は今までの"日常で起きた謎"を推理していくのではなく、芥川龍之介が短編である「六の宮の…

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1か月前
2

『秋の花』 (創元推理文庫) 北村薫

友人から貸してもらった『秋の花』 を読了しました。 いや・・参りました。良かった。 この「円紫さんと私」のシリーズ読み進めていますが、変に暗い気持ちになっていると…

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1か月前
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渚にて (創元SF文庫) ネビル・シュート

友人に貸してもらった、「渚にて」 ネビル・シュート著を 読了しました。 北半球が核戦争により4700発の核爆弾がさく裂して滅び、あふれ出した放射能が南半球にじわじ…

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1か月前
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さよなら妖精 (創元推理文庫) 米澤穂信

「さよなら妖精」 (創元推理文庫) 米澤穂信著 読了しました。 なにげない日常で起こりうる出来事を自然な態度で推理していくという 私には、そうそう北村薫先生の「空飛ぶ…

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1か月前
1

ボードゲームであそぼう!大阪府中之島図書館で。

図書館に勤めている古い友人に誘われて「ボードゲームであそぼう!」 ボードゲームイベントを楽しんできました。 その友人はボードゲームに造詣が深く、おかげで今でも月…

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2か月前
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図書館の魔女レビュー

図書館の魔女 (講談社文庫) 友人から借りた全4巻。4巻が相当分厚いのだが電車で外出先でサクサク読めました。これは外交というよりも相手・立場・国情・自然環境に対して…

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5か月前
2

イタリアンにいってみた

フォローさせて頂いている方の投稿をみて素敵な感じがしたので 早速に嫁さんを誘いランチに行ってきました。 前菜でワインを飲むところ・・おいしいのでワイン飲まずにパ…

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8か月前
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古本屋 絵葉書の束

現在のマンションに引っ越した後、あれやこれやで見過ごしていたものの中に絵葉書の束がでてきました。 古本屋時代に主に母親が絵葉書をまとめて売っていた一束だったよう…

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8か月前
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女(おみな)あり

女(おみな)あり 二人ゆく 若きはうるわし 老いたるは なおうるわし 松原泰道住職の般若心経入門に紹介された詩。 アメリカ詩人ウォルト・ホイットマンによるものだ…

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8か月前
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+17

シミュレーションゲームのリプレイ漫画(NO RETREAT)

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9か月前
1

葬送のフリーレン・・決してフェルンのお尻を見ていたのではありません

本日はゆっくり葬送のフリーレン4・5・6話を鑑賞していました。 60歳近くなると、このフリーレン、エピソードが身に沁みます。 ところで・・ 6話で、斧の戦士シュ…

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9か月前
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「かき」と「こけら」

友人に読書を勧められた"文字渦" 円城塔著を読了しました。 関連する12?の短編が入っています。 (もう大倉山図書館に返却したのでうろ覚え) 歴史が好きな私としては"…

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現代文の解釈だけではないなあ

本を読む気持ちをあげてくれた本の紹介をしてみます。 ・現代文解釈の基礎[新訂版]遠藤嘉基 渡辺実 ちくま学芸文庫 ひらたく言えば国語の入試問題と解答例 考え方のヒント…

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古本屋を訪ねてしまった

桜などいつでも見れると思っていても、そう幾たびも見れないもの。 ということで、会社に有休を頂いての病院の帰り、嫁さんと待ち合わせて 阪神香櫨園駅からJRを越え夙川へ…

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『太宰治の辞書』北村薫	創元推理文庫

『太宰治の辞書』北村薫 創元推理文庫

友人から借りた『太宰治の辞書』北村薫 創元推理文庫を読了しました。
文庫には
花火
女生徒
太宰治の辞書
白い朝
一年後の『太宰治の辞書』
二つの『現代日本小説大系』
以上の収録になっています。

カバーによると北村薫先生は1949年埼玉生まれ。
現在は75歳。今までに経験された、もしくはお考えが入った時間の流れを
汲み取って読み手に浸そうといった印象をどの一遍にも受けました。

私が75歳になっ

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『朝霧』北村薫	創元推理文庫

『朝霧』北村薫 創元推理文庫

友人から借りた『朝霧』北村薫 創元推理文庫を読了しました。
文庫には
山眠る
走り来るもの
朝霧
以上3編が入っており、もちろんどの話も良かった。個人的には
『山眠る』が、なお良かったように感じました。
"山眠る"という言葉は、これで終了しました、最後ですといった
印象を私は受けるのですが、この短編では、それを再生を始める準備
を意味すると、訥々と主人公の「私」が伝えようとする場面があり、
それが

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「六の宮の姫君」創元推理文庫 北村薫	読了

「六の宮の姫君」創元推理文庫 北村薫 読了

友人から借りた「六の宮の姫君」を読了しました。「円紫師匠と私」シリーズ、今回は今までの"日常で起きた謎"を推理していくのではなく、芥川龍之介が短編である「六の宮の姫君」をどのような意図で書いたのか?を推理していくという話・・・になるのかな?
ミステリーをさほど読んでいない私が語るのは申し訳ないのですが
私のミステリーのイメージとして殺人現場、凶器、因縁、怪しい人物等が
ウリかと思うのです。(私の偏

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『秋の花』 (創元推理文庫) 北村薫

『秋の花』 (創元推理文庫) 北村薫

友人から貸してもらった『秋の花』 を読了しました。
いや・・参りました。良かった。
この「円紫さんと私」のシリーズ読み進めていますが、変に暗い気持ちになっているときに「あっあの本、読めるなあ」と思うと気持ちがやわらいでいくのがわかる・・
昔は(結婚する前は特に)午後から自転車で神戸市内三宮方向には行かず、
反対方向の湊川神社から新開地、兵庫駅、運河、長田と須磨を結ぶ商店街を走らせて歩いている人、働

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渚にて (創元SF文庫) ネビル・シュート

渚にて (創元SF文庫) ネビル・シュート

友人に貸してもらった、「渚にて」 ネビル・シュート著を 読了しました。

北半球が核戦争により4700発の核爆弾がさく裂して滅び、あふれ出した放射能が南半球にじわじわ迫りくるという状況の中で、豪州に住む群像がいかに日常を最後の日まで過ごすかという話。

この読書時点でも随分ささったが、もっと自分が年取って同様に自分の終末が近い状況で読み返すと耐えられないかも・・と思った。
でも・・この日常を維持し

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さよなら妖精 (創元推理文庫)  米澤穂信

さよなら妖精 (創元推理文庫) 米澤穂信

「さよなら妖精」 (創元推理文庫) 米澤穂信著 読了しました。

なにげない日常で起こりうる出来事を自然な態度で推理していくという
私には、そうそう北村薫先生の「空飛ぶ馬」の感じです。

ダブルヒロインといえるかな
一人のヒロインはユーゴスラヴィアから祖国の成り立ちを確立するのを目的に見聞を得るため世界を旅している政治家志望の少女・・

主な時代設定は1991年・・

これだけで歴史の結末を知って

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ボードゲームであそぼう!大阪府中之島図書館で。

ボードゲームであそぼう!大阪府中之島図書館で。

図書館に勤めている古い友人に誘われて「ボードゲームであそぼう!」
ボードゲームイベントを楽しんできました。

その友人はボードゲームに造詣が深く、おかげで今でも月2回のペースで仲間と遊ばしてもらっている。(次々と新しいゲームがでてくる^^)
今回のイベントに協力されているのは「大阪公立大学ボードゲーム同好会」の皆さま。下手すりゃ40歳も下の人たち・・自然とおっさんの言葉使いになってしまう。
皆さま

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図書館の魔女レビュー

図書館の魔女レビュー

図書館の魔女 (講談社文庫)
友人から借りた全4巻。4巻が相当分厚いのだが電車で外出先でサクサク読めました。これは外交というよりも相手・立場・国情・自然環境に対して推理していく、いわばミステリーの印象でした。とはいえ私ははミステリーあんまり知らないけど・・プラス、人物が誰も彼も魅力的、個人的にはキリンがいい。キリンはいいねえ。主人公とヒロイン(マツリカ)のやりとりは後半に従って、魅力的なものになる

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イタリアンにいってみた

イタリアンにいってみた

フォローさせて頂いている方の投稿をみて素敵な感じがしたので
早速に嫁さんを誘いランチに行ってきました。

前菜でワインを飲むところ・・おいしいのでワイン飲まずにパクパク。
説明があったけど地元の食材なんですね。もっとゆっくり食べれば・・

ローストビーフを嫁さんは頼んでました。すごいボリューム

デザートはアイスクリーム。
私は料理の知識まるでないけれど、嫁さん共々幸せな気分になりました。
また連

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古本屋	絵葉書の束

古本屋 絵葉書の束

現在のマンションに引っ越した後、あれやこれやで見過ごしていたものの中に絵葉書の束がでてきました。

古本屋時代に主に母親が絵葉書をまとめて売っていた一束だったようで、薄いビニールの袋に一枚一枚丁寧に入れられていて懐かしい気持ちがわく。

絵葉書は全て戦前の物、もちろん当時TVなんてものはありませんから色々な世界の風景をビジュアルに伝えるものとして、一つの助けになっていたのかなと思います。その中にこ

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女(おみな)あり

女(おみな)あり

女(おみな)あり 二人ゆく 若きはうるわし 老いたるは なおうるわし

松原泰道住職の般若心経入門に紹介された詩。
アメリカ詩人ウォルト・ホイットマンによるものだけど私が印象深いのは、
女を(おみな)と訳しているところ。どなたの訳かはわからない。普通に
(おんな)ではいけないのか?手元の国語辞典には記載がなく、検索して
も、これというものにヒットしない。

この詩で気にするところそこ?

ではない

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葬送のフリーレン・・決してフェルンのお尻を見ていたのではありません

葬送のフリーレン・・決してフェルンのお尻を見ていたのではありません

本日はゆっくり葬送のフリーレン4・5・6話を鑑賞していました。
60歳近くなると、このフリーレン、エピソードが身に沁みます。

ところで・・

6話で、斧の戦士シュタルクがスイーツを食べているところに、フリーレンの弟子のフェルンが来て、横に座るシーンがあったのだが、その際にフェルンが座る時にスカートを正す動作があり、それが中々に細かく、あまり見たことの無いシーンだったので何回か巻き戻してみてしまっ

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「かき」と「こけら」

「かき」と「こけら」

友人に読書を勧められた"文字渦" 円城塔著を読了しました。
関連する12?の短編が入っています。
(もう大倉山図書館に返却したのでうろ覚え)
歴史が好きな私としては"兵馬俑"の話が他の短編と比べて僅差で一番良かったと思います。
いやまて"老子"の話も趣がある・・いやいやしたたかな日本外交(白村江の戦い後の唐との)の話も捨てがたい・・まったく理解不能で難解な話も文章もあるのだが、かなり面白かった。

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現代文の解釈だけではないなあ

現代文の解釈だけではないなあ

本を読む気持ちをあげてくれた本の紹介をしてみます。
・現代文解釈の基礎[新訂版]遠藤嘉基 渡辺実 ちくま学芸文庫
ひらたく言えば国語の入試問題と解答例
考え方のヒントを参考にじっくり解答を考えていくと上品なパズルを
解いていくような感覚がします。
読後の感想は・・
「あんまり(私は)本読んでないようなあ・・。」でした。
この本は作者・作品紹介の"あおり"が凄い。
例えば大岡昇平先生を紹介する文章を

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古本屋を訪ねてしまった

古本屋を訪ねてしまった

桜などいつでも見れると思っていても、そう幾たびも見れないもの。
ということで、会社に有休を頂いての病院の帰り、嫁さんと待ち合わせて
阪神香櫨園駅からJRを越え夙川へ。昔から夙川駅は停車はするものの
降車はしたことがない。雅な北に広がる河川敷を眺めるだけ。
広い広い・・昼飯食べた後、嫁さんがトイレに行きたいという事で
夙川駅に隣接する夙川グリーンタウンへ。待っている時にチラシが目に
入ります。
「ポ

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