図書館の魔女レビュー
図書館の魔女 (講談社文庫)
友人から借りた全4巻。4巻が相当分厚いのだが電車で外出先でサクサク読めました。これは外交というよりも相手・立場・国情・自然環境に対して推理していく、いわばミステリーの印象でした。とはいえ私ははミステリーあんまり知らないけど・・プラス、人物が誰も彼も魅力的、個人的にはキリンがいい。キリンはいいねえ。主人公とヒロイン(マツリカ)のやりとりは後半に従って、魅力的なものになるが、私のポイントは以下のセリフ
「マツリカ様はその・・・・・・本と本との網の目のような絡まりあいがみんな頭に入っているのですか。
この図書館の本の全ての・・・・・・」
-とんでもない。それを全て把握するなんて、砂の浜粒をすべて教えろと言うほうがまだしも理にかなった
注文だよ。必要に応じて解きほぐす、と言っただろう?司書の仕事はその方法を知ることにあるんだ。
全てを知り全てを覚えておく必要はないんだよ。
-全ての書物を読んでいるだなんて。読みうる書物の量に比べれば人の一生なんて短いものだよ。読むか読まざるか、その選択がおぼつかなければ書物に付きあうことはむしろ時間の浪費につながるよ。
読書はその本を読むだけではない、本を探すのも読書の一部と私は考えちゃう。『まさに』と思わせるセリフだ。
描写が過剰といったアマゾンレビューがあるが、おそらく作者は言葉が大好きなんだろう。「こんな言葉もあるよ、こんな言い回しもあるよ。」と笑顔でサービスしてくれている印象があります。
かなり面白かった。
友人からは外伝?も現在借りているが・・これもいいね・・友人サブスクは優良でございます。
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