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現代文の解釈だけではないなあ

本を読む気持ちをあげてくれた本の紹介をしてみます。
・現代文解釈の基礎[新訂版]遠藤嘉基 渡辺実 ちくま学芸文庫
ひらたく言えば国語の入試問題と解答例
考え方のヒントを参考にじっくり解答を考えていくと上品なパズルを
解いていくような感覚がします。
読後の感想は・・
「あんまり(私は)本読んでないようなあ・・。」でした。
この本は作者・作品紹介の"あおり"が凄い。
例えば大岡昇平先生を紹介する文章を抜粋してみます。
「戦場での痛切な体験にもとづき、人間存在の危機感や孤独感を明晰な心理分析と端正な文体を用いて描いた。」
こんな紹介文章、大岡先生の作品を漫然と読んでたら描けないですねえ。
端正な文体とは何か^^
この本で芝木好子先生の『牡丹寺』を知り、実際に大倉山図書館の書庫
から求め、嫁さんと一緒に5月に長谷寺に行ってきました。
こうなると"作品の紹介文"としても一級と言えるかも知れないです。
この文章を書くにあたり、ところどころこの本を読み返してみても
「あんまり本読んでないようなあ・・。」を増幅させるばかりでした。
おすすめです。

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