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「かき」と「こけら」

友人に読書を勧められた"文字渦" 円城塔著を読了しました。
関連する12?の短編が入っています。
(もう大倉山図書館に返却したのでうろ覚え)
歴史が好きな私としては"兵馬俑"の話が他の短編と比べて僅差で一番良かったと思います。
いやまて"老子"の話も趣がある・・いやいやしたたかな日本外交(白村江の戦い後の唐との)の話も捨てがたい・・まったく理解不能で難解な話も文章もあるのだが、かなり面白かった。
今年の初めから漫然と読書してはイカンと思い、国語辞典と漢和辞典を吟味して買いました。→電源不要辞書でっす。指先でひくのがいいのだ。

国語辞典
新潮 現代国語辞典 第二版
用例が小説・詩・評論から引用されていて、どれからかが示されている。
例えば[倦怠]をひいてみる。
「幸福は苦痛を伴ひ、平和は倦怠を伴うとすれば[河童]」
まあ何故、世の膨大な文章のなかからこれを選んだのかも気になります。
[河童]は芥川龍之介の[河童]か?
検索したらそのようです。
他の国語辞典の引用もそうなのかなあ・・今度、他のも確かめてみよう。

漢和辞典
新選 漢和辞典 第八版 小学館
読めない漢字がでてくると意味もわからない。読めないままだと、旅順要塞を放置したまま北上するようなもの。文章という要塞を破壊するには攻城砲がいるのだ。

さて"文字渦"の話に戻すと、ちょっと!な文章にでくわした。
"かき"と、"こけら"は漢字が違うとの記述がある・・しかし目をこらしてみても本に記載の2つの漢字の区別がわからない。(老眼がつらい)

攻城砲の出番だ。

漢和辞典で、"かき"をひいてみる。633P
「こけら」(木部四画)は別字・・別字?・・どこが違うんだ?どこが・・
"こけら"をひいてみる。629P
「かき」(木部五画)は別字。
記述がわからない。攻城砲追加!

国語辞典で、"こけら"をひいてみる。525P
(つくりは四画で、「かき」とは別)つくり?
国語辞典で、"つくり"をひいてみる。1012P
漢字の偏の右側にある構成部分。「昨」「机」の「乍」「几」の類
なるほど最初わからなかったが画数が違う。ちなみに変換してみます

"かき"→柿
"こけら"→杮

つくりの縦棒が貫いてるかどうかです。わからんわ。

いろいろ想像がふくらみます・・
辞書ひくだけで"文字渦"ですね。私のレベルは低いですけど。

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