見出し画像

犬との生活 その9.2 片道4Kmのお散歩 広の歴史と素敵な小川と小径へ… お散歩(徒歩)だからこそ見える街の顔 〜小径の妙 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

ヨーキー君との散歩も楽勝モードになり、やっと旅先の街並みを楽しめ余裕が…

と言うお話の続編。
(サムネイルの写真はネタバレですが…60余年の人生初の珍しい電柱バス停)

 今回も広島県呉市広の黒瀬川河口付近の扇状地ルートへの挑戦です。

 いよいよ大好物の小川と小径。
 ヨーキー君との関係は極めて良好。リードを短く持つことは、周囲の方への配慮が必要な時だけでそれ以外はリードフリーでも全く安心して散歩できる様になりました。

 国道185号線から離れて静かな住宅地を流れる小川。碁盤目状の整備された道路網を無視する様な自然な流れです。

いよいよ大好物の小川と小径。
国道185号線から離れて静かな住宅地を流れる小川。
碁盤目状の整備された道路網を無視する様な自然な流れ

 ですが治水管理はキチンとされている様で、護岸は崩壊しない様にコンクリートで固められて居ます。ヨーキー君もリードをフリーにしてのお散歩に満足。落ち着いて楽しんでいて、偶に私の方を振り返り気遣ってくれています。

ヨーキー君もリードをフリーにしてのお散歩に満足。
落ち着いて楽しんでいて、
偶に私の方を振り返り気遣ってくれています。

 碁盤目状の道路網を無視していますのでいたる所で道路と交差します。そこには頑丈な小さい橋梁とガードレールにカーブミラーまで整備されている場所も有って交通事故対策まで… きちんとしたまちづくりだと感心してしまいました。
 更に進んでいくと川底まで管理されていて雑草等でで流量が減少する事まで対策してあるのも圧巻。また、ゴミも雑草も殆ど無いクリーンな小川。生活排水の下水は、下水管が整備されていて、流れるのは湧き水や雨水。なのでとても透明度の高い水が流れています。
 私が子どもの頃の昭和の郊外の住宅地には護岸はかなり緩やかな斜面で一部コンクリート。つくしとか生えていて、川まで子どもでも簡単にアクセスできます。当然水の事故もあるし、氾濫して河岸段丘下の家々は台風等の時には冠水します。空き地は沼と化しぐじゃぐじゃ…
 川は溝(どぶ)からの生活排水が垂れ流しで、合成洗剤の泡が立っていたり、下水管が整備される(所謂本下水)までは水質は毎年悪化していると言う感じでした。

 そんな事を思い出しつつ…

 ある場所では流量調整極めて小さな異型の池も有り治水の芸の細かさに感心…

 見返り美人図 (みかえ びじんず)の様な… 

可愛いヨーキー君の振り返りも楽しみつつ…(笑)

この場所では流量調整極めて小さな異型の池も有り
治水の芸の細かさに感心…
見返り美人図 (みかえ びじんず)の様な… 
可愛いヨーキー君の振り返りも楽しみつつ…

 この場所は行き止まり。
左右の石積の護岸や生活排水のバイブの名残りが乙…

左右の石積の護岸や
生活排水のバイブの名残りが乙…

 右手に折れると支流が有って、自宅前に橋を作ってそこに無理矢理軽自動車を駐車しているのもまた生活感が有って素敵…

童謡 かわいいかくれんぼの様な…
どんなに じょうずに かくれても
かわいい しっぽが みえてるよ…

右手に折れると支流が有って、
自宅前に橋を作って
そこに無理矢理軽自動車を駐車しているのも
また生活感が有って素敵…

童謡 かわいいかくれんぼの様な…
どんなに じょうずに かくれても
かわいい しっぽが みえてるよ…

 軽自動車の先にの左手は、最早水は流れて居ませんでした。単なる小径とかした感じ… それでもしっかり石積の小さな護岸が…

軽自動車の先にの左手は、最早水は流れて居ませんでした。
単なる小径とかした感じ… 
それでもしっかり石積の小さな護岸が…

 ヨーキー君に取っては、小径ですよね~
見返り美人図再掲(笑)

ヨーキー君に取っては、小径ですよね~

 戯れに小径を進みました。秋なのに花が綺麗…

戯れに小径を進みました。秋なのに花が綺麗…

 そして車がギリギリすれ違える感じの碁盤目を無視した路。旧道なんでしょうね。そこで発見したバス停。
 60年以上人間やっていますが、生まれて初めての…

電柱がバス停
(これって凄くない…)

電柱がバス停

 しかも電柱の裏側にはこんな感じの気配り…

しかも電柱の裏側にはこんな感じの気配り…

反対側の乗り場には何も無く、この電柱が両方向用のバス停として機能と気配り。なんと合理的な扱い…

 そして私たちからは40m先のバス停は普通のバス停

私たちからは40m先のバス停は普通のバス停

 当然ですが、広駅や国道185号線のバス停の時刻表の数とは全く異なりシンプルな時刻表…

 そして小川はまたバス通りから外れて小径に…
秋なので枯葉は有るものの水は透明度高い…

小川はまたバス通りから外れて小径に…
秋なので枯葉は有るものの水は透明度高い…

 そして此方のガードレール。意地になって小径を広げようとしている感じですよね~ まるで鉄道車輌…

閑話

 日本の鉄道車両の車体断面形状が上部に向かって広がっている主な理由は、乗客の快適性や車内設備の配置といった車両内の空間利用の効率化にあります。

 線路の幅は、車両限界と呼ばれる、車両が安全に走行できる範囲を定める重要な要素です。日本の線路の幅は標準軌と呼ばれる1,067mmが主流です。これはわが国では1872(明治5)年に新橋-横浜間に開通した初めての鉄道で1,067mmの軌間が用いられ、1887(明治20)年に制定された「私設鉄道条例」により、軌道の幅員は"特許を得たときを除いて3フィート6インチ"と定められました。なのでJRの在来線は1,067mm。この狭い線路幅を有効に使うために鉄道車輌の車体断面形状が上部に向かって広がっています。その理由の主なものとしては以下が挙げられます。

乗客の空間の確保
空調効率の向上
設備の配置空間の確保

 つまり車内空間をより有効に活用し、乗客の快適性を高めるために進化してきた結果と言えるでしょう。


閑話休題

 山手線の車両の側面の断面曲線に似てる…

此方のガードレール。
意地になって小径を広げようとしている感じですよね~ 
まるで鉄道車輌…

山手線の車両の側面の断面曲線に似てる…

 相変わらずヨーキー君はこの小川と小径散歩が気に入ったのか、色々なものに興味を示しつつ安定して楽しんでいました(笑)

相変わらずヨーキー君はこの小川と小径散歩が気に入ったのか、
色々なものに興味を示しつつ
安定して楽しんでいました(笑)

 鏡面となった水面(みなも)を眺めるヨーキー君は…
最早風流人の体…

鏡面となった水面(みなも)を眺めるヨーキー君は…
最早風流人の体…

 黒瀬川の扇状地の下流側に進むにつれて曲率が小さくなる小川。並走する小径が途切れる場所が増えてきました…

黒瀬川の扇状地の下流側に進むにつれて
曲率が小さくなる小川。
並走する小径が途切れる場所が増えてきました…

 それでもまだ丘陵に近い方面に足を進めると…
また風情ある景色が広がります。相変わらずの異型ガードレール…

それでもまだ丘陵に近い方面に足を進めると…
また風情ある景色が広がります。
相変わらずの異型ガードレール…

 そして行き着いたのは船津八幡神社。 

由緒

往昔、船津山の頂上に小祠あり、帯中津日子尊、息長帯日売尊、品陀和気尊を祀る。享保17年(1732)の大飢饉に広村の村民も大いに困窮し、さらに疫病が流行して亡くなる村人が500人に達した。そこで、享保20年に船津山の嶺を拓き境内を拡張して社殿を改築し、三柱の神を奉祭した。その時に広村字京の上の古祠の伊弉諾尊と伊弉冉尊、また字町田門松山より瓊々杵尊、字三坂地より多紀津比売尊、市杵島比売尊、多紀理比売尊を遷座奉祀し、以来広村東組11ケ所の総鎮守として崇敬す。明治42年、字吉松の吉田神社ほか12社を本社に合祀した。

出典


 他にも

とか、此方もご参考まで…

 船津八幡神社の参道。
 この秋の季節が似合う神社… 

船津八幡神社の参道。 
この秋の季節が似合う神社… 

 この学生さんたちが普通に佇(たたず)んでいるのも素敵…
そんな景色をヨーキー君は黙って鑑賞…

学生さんたちが普通に佇(たたず)んでいるのも素敵…
そんな景色をヨーキー君は黙って鑑賞…

 ヨーキー君は正に風流人に…

ヨーキー君は正に風流人に…

 そしてのんびりと移動…

そしてのんびりと移動…

 今回もお作法に則り、鳥居を潜る事はしませんでした。

つづく

………………………………………………………………………………………
経緯

物理屋的には好物の
シンプルな指導のご紹介。

小学生でお尻を噛まれるというトラウマ。そこから望外のレベルで犬との生活を楽しめているというウレシイ実話。

しかも充分準備してのフルコースデビュー…
ネタバレですが…

お散歩成功の肝は生理現象を早目に始末して、ストレスを下げ、リードをフリーにできる時間を極大化せるコース選択をすれば良い


という事に気づきました…

 始めての全くの未経験ルートを開拓した時に見た漁村の神社のお祭り準備の続編です。

………………………………………………………………………………………

経緯詳細
 広島県呉市広に旅行に行って来ました。
宜しければ此方から、1ヶ月程度の滞在の様子が楽しめます。

 ヨークシャーテリアの10歳ぐらいかなぁ… 宿泊先の飼い犬で雄のわんちゃんと毎日散歩三昧。ざっくり8Km程度の距離のお散歩を楽しんで居ます。人生で自分から意思を持って飼った動物は小学生時代のザリガニ、カエル程度。どうも生物系は肌に合わず非生物系の方が… 
 あっ、勿論そもそも私自身が動物の雄で、その意味では同種の雌とか子どもには人並みに(人並以上か(笑))に興味は有りますのでご安心を…
 今でこそ遺伝子工学とか分子生物学とか、生命科学全般に大いに興味が有ります。これもまぁザックリした形態から私が生まれる直前に発見された遺伝子… 分子レベルへそしてそれを超えた物理屋的に馴染みのある世界へとどんどん精力的な研究成果によって精緻な理解が進んでいます。そのことで私にとっては身近な存在になってきました。
 小学校低学年で祖父の他界を経験し、そこからその対極としての生(生命)、そもそもこの自分という意識は何処から来るのかを研究したいと思った時期も有りました。高校生時代だったので、脳神経分野の医学部経由で研究したいと思ったことも有りました。今思えば、現在最先端の研究が進んで居る人工知能、生命科学、不老不死などの分野を統合した世界を私は目指していたのでした。奇しくもサラリーマンとして多くの時間を賭したIT技術の進歩がその進歩に大きく寄与したという感じです。

 また、大学生時代、理工学部の大学生活協同組合の書籍部に英文の原書を和訳した確か生命漂流、生命は宇宙から来た… というソフトカバーの本にたまたま出会いました。正に形態を超えた生命科学と宇宙が繋がっているという意味で、ぼんやり思っていた事が繫がって、その論理的構成が整理できたのでした。

 そんな背景で、今目の前に居る、8Kmの散歩での疲れと帰宅後の食事で安眠を貪る幸せそうな(多分)ヨークシャーテリアを生物学的な存在としての1個体として眺めています。

 素直に可愛い…

 動物は押し並べて可愛いのですが、年金生活になって心が解放されて… やっと心からそんな気持ちを楽しめるゆとりが生まれてきました。

 お世話になっている宿泊先のわんちゃんとのコミュニケーション練習とお散歩デビュー。長期滞在なのでお世話になるヨーキーとは素直に仲良くしたい。幸い吾妹の飼っていたと品種は同じヨークシャーテリア。ネスミに見立てたおもちゃにじゃれつく姿に

素直に彼の野生を感じました。

 野生は感じられるとは言え、飼い主さんは子どもの頃から早朝から深夜迄厩舎で馬の世話までしての障害馬術、総合馬術、馬場馬術オールマイティの方なのでリード捌き1つ取っても凄い方。…まぁ一言二言アドバイスを頂いただけでしたが、それで初心者の犬の散歩には充分でした。

主従関係
メリハリ

 後は物理屋的に普通に考えて接するだけ…

至言。
これがこの連作の肝。


基本的な指示
(リードは短く持つ)
待て  全ての動作をその場で停止
着け  短くリードを持って横に並走
お座り 前足はたててお尻を落として着座
良し  自由に行動 (此時だけはリードを伸ばす)
シッ  叱責(人差し指と中指を2本真っ直ぐ伸ばして)


こんな感じでシンプルに… 

 いよいよお散歩デビュー。段階を踏んて先ずは川沿いのショートコースから。言われた通りリードを極端に短くしてのお散歩スタートでした。待て、着け、お座り、良しは軽くクリア。

 お次はハーフコースの別ルート。広島県呉市広と言えば海軍航空工廠。海側方面デビュー。お散歩が嬉しくて大興奮祭り状態のヨーキー君。勝手に独走したがることこの上も無く、教えられた主従関係キープに苦戦するも… リードを極端に短くして対応。

 もう一つのアドバイス

メリハリ

 これが功奏。

マーキングは差し障り無い街路樹迄。

電信柱、道路標識、ガードレール、その他の人工的構造物全般はマーキングはさせない

 街路樹中心にマーキングを許し、脱糞も含めた生理現象も一通り済ませると…このルールが理解して貰えたのか、或いは生理現象が収まって来たのか… 兎も角以降は、そんなこんなで前回の河川沿いのショートコースと同様の安定感に戻りました。そして広海軍航空工廠跡地の対岸到着。此処で数分景色を眺めつつの歩みを止めて立ち尽くし… 戦争と平和に思いを馳せつつ一休み。何となく目的達成した感じでした。

 そしていよいよフルコース。折角ハーフコース成功したので… 手堅くそれをストレッチしてのフルコース。
 生理現象もスタート直後に始末し、ヨーキー君も安定したメンタル。やることやっちゃえば良いだけの事。運動も足りて、マーキングも存分。ストレスも解放されたのかすっかり落ち着いて、快適な散歩。緻密な前準備のお陰で呆気なく完遂。 

 そして私なりの極意の実践。

お散歩成功の肝は生理現象を早目に始末して、ストレスを下げ、リードをフリーにできる時間を極大化せるコース選択をすれば良い

という事に気づきました…

フルコース漁港/臨海公園 〜広海軍航空工廠跡地脇を抜けての瀬戸内の景色

出発前に食事を摂る

 そうしたら宿泊先を出て少し行った大通りの並木、最初から数本マーキングする迄には脱糞。これでヨーキー君の生理的欲求は略満たされて、以降は快適なお散歩が楽しめたのでした。

 その帰り道… 何とも瀬戸内ならでは感のある“入江”神社と言う名前の漁村の鎮守様の例祭の準備風景に出会いました。

 そして翌日。呉市広からの往路…ヨーキー君とのお散歩イベントのお陰で… タイミング良く例祭の1つの見所に見事居合わす事ができたと言う幸せ…

 運と勘としつこさの人生 
何と帰り道にも何と… ネタバレですが町内を一回りした神輿の大回転をヨーキー君と一緒に見物。

そのタイミングを正にヨーキー君が作ってくれた…

 ヨーキー君との散歩も楽勝モードになり、やっと旅先の街並みを楽しめ余裕が… ヨーキー君との小径探索と言うお話。

 同じ地域でも路を隔て、鎮守様や小中一貫校もあるた市街地側は街の雰囲気が一変… ヨーキー君との小径探索散歩をするも小径は絶滅危惧種で…

 そして新しいルート。河口付近の歴史ある街と埋立地の混沌が素敵でした。そして大型犬と出会っての最後の指示の実践…

 次の新しいルートは黒瀬川河口付近の扇状地散策…
特に碁盤目状の整備された道を無視して存在する小径と小川を楽しむ事に…

………………………………………………………………………………………


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集