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ピーターカターはかく語れり
ピーターカターはかく語れり
古今東西の珍品は永久の美を持つか?
その問いに対し賢人たちはこぞって是と答える
しかしある少年は興味深い回答をしたのだ。
美しさというものをどう捉えるかにもよるが、その物が持つ本質的な価値を美とするならば、たとえ劣化しようとも、まさしく永久の美を持つと言えるだろう。だが表面的な損傷の有無を美とするならば、その評価は逆転する。
…この世界において評価される美とは前者で
Outside of recognition
人知れず変化し続ける
昔の姿は見る影もない
誰の記憶からも消え去り憎悪と恐怖の目が向けられる
己自身でも己が何であったか理解できない
理由もなく動く
何故かはわからないし知ったことではない
動き終えた時目の前に存在する
その生命を前にして高ぶるナニカをぶつけるだけ
存在が変化し擬似的な消滅を迎えることで
また新たな生命が生まれるのだ
繰り返し繰り返し
なんども繰り返し生命の均衡を保つ
循環する憎
自身もしくは自己あるいは超然的複合生命
混沌に慄く現代の世界。光と闇は長年の均衡を破り遂に邂逅する。一元的な視界で世界を見ていた我々は、その運命的あるいは破滅的な出会いにより奇妙な奔流に翻弄される。我々もその一部だ。
誰しも良い面と悪い面がある。その配合は個々人によって異なるが、どちらかが0であるといことはあり得ない。どんな絶望的な人間でも、希望を抱き。どんな楽天的な者でも、不安を覚える。個々人が持つ割合とは、そうした事態に出くわし