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弱者 劣等種 人ならざるもの 愚者 肉塊

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弱者 劣等種 人ならざるもの 愚者 肉塊

最近の記事

悶々

弱者 知能の低い弱者と 忌まわしき人間の業 社会性を持たざる劣等種と 人間性を捨てつつある劣等種 差異はあろうか? 鳴り響くノックは うるさい足音は 煩い吐息は 愚かな脳は 醜い相貌は 全てが癇に障る 仕返しと言わんばかりの暴虐 それは勘違いであった だからこそ殺してやりたい 首を絞めようか 何度も刺してやろうか 頭をかち割ろうか 脳天を撃ち抜こうか いかようにも殺意のヴィジョンは浮かび上がる 高まる殺意は伝播しかの者の暴虐を加速させる 終わりなき地獄 拮抗する悪意は どち

    • ピーターカターはかく語れり

      ピーターカターはかく語れり 古今東西の珍品は永久の美を持つか? その問いに対し賢人たちはこぞって是と答える しかしある少年は興味深い回答をしたのだ。 美しさというものをどう捉えるかにもよるが、その物が持つ本質的な価値を美とするならば、たとえ劣化しようとも、まさしく永久の美を持つと言えるだろう。だが表面的な損傷の有無を美とするならば、その評価は逆転する。 …この世界において評価される美とは前者である。幸運なことだろう。 だが審美眼を持つものはどうだろう 目利きとはどんなもの

      • デルタ街道をゆく

        デルタ街道をゆく 無限の回廊は視覚のマジックである 正三角形の街道はとこしえに 歩く体は朽ちてゆき 刹那の瞬きに流星は闊歩する 仮に視覚の魔法が消えたとしても 知覚の魔法はとどまらず 上に下にと霧散する 天をゆき星を掴むか 地に落ち業火に焼かれるか 選ぶも自由 留まるも自由 スナップを一枚 緑がかった夜空に赤色の流星 悠々とそれでいて確固たる テコでも動かぬわけではない だからこそだ それでこそだ 否 善良である 狭量である 栄光たれ 絢爛たれ 永遠たれ 曲がりくねることもな

        • 不可逆性自分軸

          引き算は嫌いだ 嘔吐は嫌いだ 一度でもこの身に取り込んだものは 離したくはない 欲しくないものは最初から受け入れない そうすることで生きてきた 人生を通して自分の軸を確定させること それが我が人生の最上命題 混ざり合い黒に近づく絵の具のように 複雑に絡み合い二度と解けない糸のように 私の心の終わりの姿は見えている あらゆる色に染まり黒となる もしくは カラフルでありながらも分離することのない一個となる 姿形は違えどその本質は両者共に同様 あるのは他者からの見え方 そ

          渦巻くフォーチュン

          乱世 運気の奔流が鼓膜を刺す 逃げ道は確保してるのに どうしようもない 絡みつくしがらみの蔦は あまりに甘く優しいものだ 反して 密やかに蝕む 貪る 獣には似つかわしくはないだろう? 否 何人も拒まぬ それが真理 だが 何人も囚われる 引き際を弁えなさい 選り好みしなさい おばあさまはそういっていた 今になって染み渡る だが手遅れ 不安で不安を洗うのだ 安らぐ間もなく苦しがれ 指し示す無数の光明は 未来への希望か絶望か 一点を指す悪魔の眼差しは 希望か絶望か その判断さえ声に

          渦巻くフォーチュン

          白昼夢

          夏の香り、むせかえるほどに 見慣れぬ交差点を進む通学路 同胞は何処 小学校だったか中学校だったか、あるいは高校か 何でもいいけど足取りは軽い 栄光をつかもうと日々精進 一瞬で溢れかえる車両の渋滞 じゃまくさい 排気ガスとエンジンの音で 思考はパンク直前 そしたらあなたは空から来てくれて 醜い羽根だけど 私と空をとんでくれる 内心で汚いと悪態をつくが 体は正直で あなたの温もりに打ち震える 吐き気がする 矛盾する両者は夜明けの兆し 寝汗のひどいこと と思えば ありゃりゃ授業中

          白昼夢

          赤裸々

          白状します 私には何もないのです だから何も聞かないで 何度この問答を繰り返したか 愚か者にはほとほと呆れる 身包みを剥ぎ 皮を剥ぎ 人のうちに何を見出そうとするのか その権利を持つものは何人もおらぬいくら剥ごうが いくら削ごうが ないものはない 少なくともお前が求めるようなものは

          赤裸々

          キャッチーなもの

          わたしはあなたたちとはちがう 意思のない獣にかける言葉はない 根本は何か 修道女か 修行僧か 新興宗教か あるいは。 強烈な異和に絶えず催す その身を焦がした偉大なる人々に問いたい あなたもこんなきもちだったの? リンクする思考は私の独りよがりかも それでもなお 確かめずにはいられない 暗き蔵に鍵をかけ 光の導を説く 説く 説く とく さがるまぶたは とじるまなこは せまるやみよは かのものたちの ながきにわたる ひがんへのみち

          キャッチーなもの

          大地の唄

          先頭を行く牛車の鳴き声は いつもと変わらぬ土の味 遥か遠くの断崖は 今日も今日とて黄土色 瞬間最大風速が異常値を示そうが どっしり かまえて 我らをお守りくださいな 長老の一声で 我らは毒にも薬にもなろう 生える雑草にも 大地の意思がやどる えいやーほっさ えいやーほっさ 歩き疲れたら唄をうたおう えいやーほっさら ほっさっさ えいやーほっさら ほっさっさ 今日も今日とて牛車を引こうか のんびりゆこう

          大地の唄

          すってんころりん

          走り回るあの子は? 今日もここに来るかな? 殺したいほどの情念も忘れ のほほんと暮らしておるな 忘れたか あの痛みを あの復讐を 誓ったぞ かの者は 悪き風土の継承者 されども時は流れゆく 忘れたほうがいいのやも あの子は走ってここに来る 明日もここに来るのかな? 私がその手を下す間も無く 転び転がり川の底 響き渡る少年少女の慟哭 私には意味のないものだ 明日の地平は今切り開かれた

          すってんころりん

          憔悴

          不動にして陰惨 永劫にして破滅 隣国との壁は砂上の塵と化した 変貌を遂げる精神 表現を残す因子 戦法を変える人類 無依の境地は眼前の窓辺に 絶えず繰り返す橋梁の崩落 流れる技師 とっかかりには無数の影が 評価の軸に対してあまりに無数 あまりに有象 無象に対する評価の軸は 常闇の夜に臥した 見えざるを見て 聞こえざるを聞く 意味なき言葉に意味を見出すのだ 生命にはざま 深淵の、刹那の呼吸 のちのリブート チープ極まりない 安値で売買される叡智の結晶は 明日の大地では輝こうか 知

          憔悴

          無心

          静寂を愛せ 静寂と共に 静寂の中にこそ真の己が現れる 真っ暗な部屋で目が覚める 鳥のさえずり 風に揺れる木の葉 道を歩く子どもの声 襖の隙間から漏れる陽光でさえ騒々しく思う 布団を退かす音 起き上がる時の布の擦れる音 ひいては自分の足音、心臓の鼓動にさえ… いけない。直情的になるのは悪い癖だ。 今更どうしようもないことだというのに。 落ち着きを取り戻す。すべての音が遠くなる これでいい。 人間らしさを取り戻したところで身支度をする と言っても顔を洗ったり食事をするだ

          無心

          Outside of recognition

          人知れず変化し続ける 昔の姿は見る影もない 誰の記憶からも消え去り憎悪と恐怖の目が向けられる 己自身でも己が何であったか理解できない 理由もなく動く 何故かはわからないし知ったことではない 動き終えた時目の前に存在する その生命を前にして高ぶるナニカをぶつけるだけ 存在が変化し擬似的な消滅を迎えることで また新たな生命が生まれるのだ 繰り返し繰り返し なんども繰り返し生命の均衡を保つ 循環する憎悪と恐怖と無垢な心 誰もその因果を変えられはしない 気づくはずのない変えることの

          Outside of recognition

          詩です

          流星の如く降り注ぐ天啓 星を星として見ぬものには それが正しいのかわからない 星を知らぬものは 星の価値を見出せず その眩さに目を細めるだけ この身を絞める数多の辛苦 それはあなたが迷っているから 恐れているから 星を星として見ること その深みを知ろうとすること 自分の欲を認めること 枠に囚われるのは嫌いじゃない でも縛られるのは大嫌い 私の囲いはもっと柔軟 気分次第で七変化 それを認める気持ちも それを疎む気持ちも 両方持ってる 溢れる殺意も 胸を熱くする慈愛も 両方持って

          詩です

          自身もしくは自己あるいは超然的複合生命

          混沌に慄く現代の世界。光と闇は長年の均衡を破り遂に邂逅する。一元的な視界で世界を見ていた我々は、その運命的あるいは破滅的な出会いにより奇妙な奔流に翻弄される。我々もその一部だ。 誰しも良い面と悪い面がある。その配合は個々人によって異なるが、どちらかが0であるといことはあり得ない。どんな絶望的な人間でも、希望を抱き。どんな楽天的な者でも、不安を覚える。個々人が持つ割合とは、そうした事態に出くわした後の行動を左右するものだ。絶対的な運命の指針たり得ない。その側面から光と闇のグ

          自身もしくは自己あるいは超然的複合生命

          意味不明な羅列②

          「こちらです」 黒スーツの示す先には町田教授の控室があった。 彼がドアを開けて中に入るよう促す。 「失礼しま…」 瞬間、爆発的な情報が頭に入ってきた。宇宙の誕生から、今後数億年の技術革新と破滅。人類の滅亡と再誕。繰り返す歴史になすすべもなく、人類の叡智はわずか数万年でチリと化し、愚かな原住民によって破壊されるものなのだ。果てなく続く恐怖の歴史を断ち切ることができるかもしれないが、できないかもしれない。できるできないで考えているうちは、人類の恒久的な成長は見込めないかも

          意味不明な羅列②