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手音足音
2024年7月29日 18:09
いつにも増して、トンボが飛び交う帰り道。いつものようにジョギングをしているスマートな男が僕の横を駆けて行って、一匹のトンボをパクッと食べた。そしてこれまたいつものように、自転車に乗ったおばさんが僕の横を通り過ぎて行って、「キャー!」と叫びつつ、傘を振り回して爆走して行った。そしてそして、今日も今日とて、虫取り網を持った三人の男の子たちが、僕を元気よく追い抜いて行っ
2024年7月28日 18:12
連日の暑さでお父さんがアイスのように溶けてしまったのは、とても悲しいけれど、しかしそれを、いつまでもしくしく悲しんだところで、お父さんはもう二度と復活しないのだから、それはもう終わったこととして、いつもの日常を再開します。いやーでも、私も気をつけないとなぁ。油断しているとお父さんのように溶けちゃうよ。あんな形の最期は迎えたくない。最期が溶けるってなんなの?ヤバすぎ。
2024年7月27日 18:09
扇風機の風に当たりすぎて体がだるい。しかし、だからと言って、理不尽に扇風機に当たったりはしない。なんせ当たるのはだるいからな。体がだるい以上、だるいことはしたくない。って言っても、これからインコを百羽食べるだるい仕事がある。こんなの考えるだけでだるい。きっと、しんどくてだるいだろう。嫌だなぁ、嫌な仕事だ。つーか昨日は五羽だったのに、なんで今日は百羽なんだ。困るなぁ、最近そ
2024年7月26日 18:05
『分かる』確かに言うほど熊を倒したいけどね。君が言うようにエルボーで倒したいけどね。うん、分かる分かる、凄く分かるよそれ、うん。それはみんなそうだと思う。しかも、ほぼ全裸と言っていい格好でね。うん、分かる分かる、凄い分かる、分かるわぁ。『ドアガチャ』なんか今、玄関のドアノブがガチャガチャされているんだけど、それは別にどうでもいいや。放っておけば、その内どっか行くでしょ
2024年7月24日 18:55
・君が回るより 僕が回ったほうがいいんじゃない? どう考えても僕のほうが回れるしね。 僕が回るよ。・そういうことなら 僕も血だらけになるよ。 そうしたほうが あの娘も喜ぶと思う。・君の話を聞いていると、 人を騙してお金を貰うことって、 そんなに悪いことじゃないのかも って思えてきたよ。・お前、トルネード飼ってんだ。 頼むから そのカゴから開け放つなよ。・結局
2024年7月21日 15:27
「常」私は常々うねうねしながら思ってもいないことを思いつつ、思っていることを思わないようにしていて、でもそれでも思ってしまった場合、思いっきり、思いの全てを叫ぼうとは思う。それが今、私の中にある思い。なんて思ってないけどね。「夏」太陽の下でひまわりを食べながらプールの水でそれを流し込んでいる訳だけど、これをすると夏だなって思う。あとはスイカを人がたくさん通っている通りに高
2024年7月19日 19:18
23時頃、23コ上の女性に、「0歳児でも分かる言葉で話したんですが、あなたにはまだ早かったみたいですね」と言われてしまった23歳児の俺は、浮かない顔と晴れない顔と死んだような顔を混ぜたみたいな顔で、「は……い。まだ、早かったみたいです」と、その悲しき事実を認めた。どうも俺は、ダメダメみたいだ。それも悲しいくらいにな。もうなんだか全てが嫌になる。そりゃ嫌になるだろ。0
2024年7月16日 18:20
『食事』キミがめちゃくちゃペチャクチャ喋りながら、カレーをぐちゃぐちゃにして、それをクチャクチャ食べていた訳だけど、まぁそれは別に、別にそれは、ボクは別に、気にならないかな。キミの真向かいに居た人は、なんかあんまりよろしくない顔をしていたけど、ボクは別によろしいよ。むしろ、よろしさしかない。キミのおかげで楽しい食事会だったよ。『川遊び』夕暮れ時僕は、一人で川
2024年7月15日 18:07
大鉈で大蛇を倒したゴゴゴな午後。ふと、重い思い出が僕の中で甦り、僕は、「ちょっともう、はぁ……」と嫌な気持ちになった。それから更に、「ちょっともう、えー……」と嫌な気持ちが増し、「ちょっとマジか……。ちょっとキツイなぁ……」と嫌な気持ちに加え、しんどい気持ちも出てきた。という訳だから、ちょっともう死にたいというか、ちょっとなんて言うのかなぁ、ちょっとあれだなぁ、あれ
2024年7月14日 18:15
涙をボトボトこぼしながらトボトボ歩く帰り道。僕のボコボコになった心は、しばらく元気を取り戻せそうにない。あそこまで言わ、あっ、ゆあれるとはな。あそこまでゆあれたら、こっちはもう泣くしかない。あっちのゆってる、あっ、言ってることは、確かに確かな正論だし、何も言い返せない。これから僕は、どうしたらいいんだ。全部、否定されちゃったぞ。もうこのまま当ても無く歩くか。なんか家
2024年7月13日 17:58
君が上を向いて顔にナメクジを這わせていた平和な昼。かと思いきや、君の顔に巨大な熱々のたこ焼きが落ちてきた。という事態になったお昼。全身、巨大なたこ焼きの中に入ってしまった君は、「あち! あち!」とあちあちしながら、巨大なたこ焼きを突き破って、真っ赤っ赤の状態で出てきた。あ~あ、可哀想に。ただただ可哀想だ。こんな可哀想な奴がいるんだな。普通に火傷しちゃってるじゃないか
2024年7月12日 18:13
結局僕は世の中の中に入っていけない、虫ケラ以下、ホワイトタイガー以上の人間だから、どうしたってこうしたって、どうにもこうにもならない結果に終わって、どうしようもこうしようもない。僕はここまで色んなことから逃げてきた。目の前の嫌なことから逃げてきたし、人との関わりからも逃げてきたし、蚊からも逃げてきた。蚊は恐い。夜も眠れない。逃げなかったのは、ホワイトタイガーと対峙した時く
2024年7月11日 18:18
君がじゃじゃーん!と飛び出してきて、じゃじゃーん!と五匹のヘビを放り投げる形でお見せしてきたら、まだまだ、じゃじゃーん! ってな君は、着ている上着の内ポケットを弄り出して、じゃじゃーん!とヘビを三匹、投げ捨てる形で取り出してきた。更に、じゃじゃーん!が止まらない君は、取り出した全てのヘビを同じ箱に詰め込んで、じゃじゃーん!と、その箱の中のヘビを一匹の大蛇に変えた
2024年7月5日 18:08
思えば闘志の出ない人生だった。ってのは置いといて、今日も今日とて、石鹸を食べそうになってしまった。っていうのはどうでもいいとして、頭が痛い。頭痛だ。ズキズキする。って、それがなんだ。そういう話じゃなくて、今日もまた食器用洗剤を飲んでしまいそうになった。って、そういう話でもなくて、って、なんだっけ?あれ? なんだっけ?いや別になにもなかった。そうだ、そうだよ。別