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PERFECT DAYSにおけるミニマリスト的世界観
映画PERFECT DAYSを鑑賞してきました。この作品は、カンヌ国際映画賞で主演男優賞を獲得するなど前評判が高く、見に行かねばと思っていてようやく行くことができました。
作品の評価が分かれているらしい
みなさんの作品への評価は必ずしも一様ではないようです。ネガティブな評価の代表として取り上げられているのが作家の平野啓一郎さんのXでのコメントですね。もっとも平野さんは、まとまった話を展開してい
「哀れなるものたち」を見ました
先日、二子玉川の映画館で「哀れなるものたち」を見てきました。仕事が一区切りついたので、さて映画にでも出かけようということでこの作品へ。
私はまったくの事前情報なしで映画を見に行くことはありません。お金を払って、しかも一定時間を費やすわけですから、それほど冒険はしたくない派です。もっとも私自身の体調とかその時のモードによって、かなり好みは揺れるのですが。今回、事前情報としては、エマ・ストーンが出て
ロードアイランドそして消費文化理論
2004年夏休みも終わりにさしかかる頃、私はアムトラックのキングストン駅に降り立ちました。駅には、ドラキア研究室一門のマークさんやジルさんが車で迎えにきてくれていました。マークは京都大学を卒業しており日本語が完璧で、ジルは不動産所有者で私用の住まいを手配してくれていました。駅からニューイングランドの森に入るとすぐにロードアイランド大学のキャンパスです。キャンパスの横を抜けるとやがて海が広がり、避暑
もっとみる「658km、陽子の旅」は、日本版ノマドランドか?
クロエ・ジャオ監督の「ノマドランド」は、格差が広がる中で取り残される底辺の側から現代社会を映し出した作品であった。同じくロードムービーの様式をとった熊切和嘉監督の「658km、陽子の旅」は、日本版ノマドランド的な味わいであった。ともに現代社会をテーマにしているだけに、どこか似ているようでもあるが、まったく異なる方向性を感じた。
ノマドランドでは、世界中を飛び回るエリートノマドだけではなく、下流に
noteはじめました
noteをはじめました。使用者の気分を知っていた方が良いと思っているので、他の各種SNSも使っています。Twitterは、新聞やタイムラインを見ながら感じたことを、Instagramは、どこかに行った時に撮った写真を公開できる範囲で、そしてFacebookは、先輩研究者やかつての同僚に向けての業務報告として利用しています。すべてフォローしてくれている人もいますが、それぞれ発信している内容も違うし、
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