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レントよりゆったりと〔随想録〕

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#つぶやき

新元号「令和」。『万葉集』の序文を読んで、北宋の詩人・蘇軾(蘇東坡)による梅花の詩も思い浮かんだ。他国がどう、日本がどうとかではない。山中の遠い梅花を望み、平和について思いを馳せたり……梅の枝を小瓶に飾り愛で、平和を噛み締めたり……平和への祈念は国や時代を跨ぐ……と僕は信じる。

滝音、川音、雨だれの音。岩にせかるる清流の泡。淵に積もるは落ち葉のしとね。見やれば、岩に刻まれた雄々しい七つの文字が立つ。南無妙法蓮華経と。

「大丈夫だ」と、ことあるごとに諭し続けてくれた海。「大丈夫だ」と、日々を想って語りかけてみる、立つ波に。音は生まれる、内と外から同じ声響きぶつかる縁に。僕は生まれた、内と外から海が手をとり溶け合うしじまに。

エッセイ「行く先は帰る先」
『レントよりゆったりと(随想録)』
https://scraiv.com/n/1548484378657

1つ前の呟き・写真とお楽しみ頂ければ。

「カースピーカーより流れてくるもの」
『レントよりゆったりと(随想録)』
https://scraiv.com/n/1548231935694

エッセイ「そのアンティークが輝くのは」
『レントよりゆったりと(随想録)』
https://scraiv.com/n/1548163236388