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AND PET

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猫の「ぼたん」と暮らした筆者が、その中で見つけた心や体にいいことを伝える連載企画。ペットの健康、ヒトの健康、共に暮らす幸せを再確認する毎日です。
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記事一覧

猫も女も加齢臭!?/AND PET#29

猫も女も加齢臭!?/AND PET#29

猫を飼っていると家の中はにおうのか

猫は自分のにおいに敏感で、かなりの頻度でグルーミングをして体のにおいを落としています。これは敵や獲物に自分の存在を察知されないための防衛本能。猫に入浴は不要ですし、猫の体に顔をうずめても、ちょっと日向くさいだけで獣っぽいにおいはないと思っていました。

ただし、そう思っていたのは共に暮らす飼い主だけだったようで、金魚やメダカ以外の動物と居住空間を共にした経験が

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どうしているの? 犬や猫の献血・輸血/AND PET#28

どうしているの? 犬や猫の献血・輸血/AND PET#28

ツイートで知った献血・輸血問題

先日、「愛犬の治療のため輸血に協力してもらえる犬を探している」というツイートを目にしました。勉強不足の私は、犬や猫にも献血・輸血があることをこの時初めて知りました。

よくよく考えれば、確かに犬や猫も大きな病気やケガの時に輸血が必要なこともあるでしょう。でも、人間のように「献血ルーム」などがあり思い立ったら献血できるような環境が整っているわけではありません。まし

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子猫がやってきました/AND PET#27

子猫がやってきました/AND PET#27

一歩を踏み出したきっかけ

今年の夏、お盆としては3年ぶりに実家に帰省しました。新盆を迎えたぼたんに留守番をさせることがどうしてもできず、我ながらどうかしていると思いながらも骨壺と一緒の帰省です。実家では、ぼたんとは一度しか会ったことがなく決して猫フレンドリーではない父が、猫草を供えてくれました。

そして夏の終わり。住まいのある市のお祭りが今年は開催され、花火が上がりました。ベランダからそれを見

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猫にまたたび、意外な効果/AND PET#26

猫にまたたび、意外な効果/AND PET#26

住吉大社で会ったさくらねこ

先日久しぶりに訪れた大阪で住吉大社に参拝した時のこと、神社の敷地内で2匹の猫に会いました。こげ茶のブチ猫と黒猫。

猫好きとしては声をかけずにはいられません。しかも招福猫を授かって祈願する「初辰まいり」がある住吉大社です(トップの写真が招福猫。裃姿がかわいい)。これも何かのご縁と考え、猫なで声を発しながら近づいてみたところ、ブチ猫が甘えてきてくれました。どちらも不妊・

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ペットがいると生活は整う?/AND PET#25

ペットがいると生活は整う?/AND PET#25

ぼたんが旅立ち、飼い主はだらしなくなりました

ぼたんが旅立って、3カ月。寂しい、悲しいという感情は相変わらずですが、それ以外に気になっていることがあります。それは、私の生活がだらしなくなっているということ。

ぼたんがいた頃は、食事やトイレ掃除、一緒にのんびり過ごすための時間(別名イチャイチャタイム)など、私の1日の中にぼたんのためのルーティンがありました。

ところがぼたんがいなくなると、とた

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【AND PET】#24 別れのつらさを知っていますか?

【AND PET】#24 別れのつらさを知っていますか?

ぼたんが旅立ちました

我が家の猫、ぼたんが2022年4月4日に旅立ちました。

体調が悪いようなので病院に連れていき、即入院となった翌日の夜。お見舞いから帰宅してすぐに病院から急変の連絡をもらいましたが、間に合いませんでした。死因は、免疫が赤血球を破壊して起こる「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」という病気。あまりに急過ぎて、病名が確定したのはその数日後、病院が外部に依頼していた血液検査の結果

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【AND PET】#23 支援の形、いろいろあるって知っていましたか?

【AND PET】#23 支援の形、いろいろあるって知っていましたか?

保護団体を支援する方法は?

我が家の猫、ぼたんは保護団体からやってきました。そこでは犬と猫を保護し、新しい飼い主を探したり、譲渡困難な場合は終生飼育を行ったりしています。このような団体の活動は一般の方からの援助によって支えられている部分が大きいのですが、では実際に支援したいと思った場合、どのような方法があるでしょう。

団体によって異なりますが、主な方法は以下になります。

●保護動物を引き取る

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【AND PET】#22 ペットと逃げられますか?

【AND PET】#22 ペットと逃げられますか?

ペットの国外避難について

ウクライナ情勢について、現地の映像が連日報道されていますが、その中で、飼い主と共に国外へと避難するペットの姿を目にすることがあります。

平時であれば、動物の出入国は手続きに時間も手間もかなりかかります。例えば日本への入国では、

マイクロチップの埋め込み

狂犬病の予防接種(2回、1回目と2回目は30日以上あける)

狂犬病抗体検査

出国前の検査

狂犬病抗体検査後

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【AND PET】#21 寒くありませんか?

【AND PET】#21 寒くありませんか?

冬季オリンピックで気になったこと

北京で開催された冬季オリンピックが閉幕しました。世界のトップアスリートが繰り広げる熱戦はとても見応えのあるものでしたが、素人目線で気になった点が1つ。

「みんな薄着過ぎないか?」

当たり前ですが冬季オリンピックの競技は雪や氷の上で行われます。あまりに寒いと筋肉が強ばって思うような結果が出せなくなりそう。

報道によるとアルペンなどの会場となったのは、気温が氷

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【AND PET】#20 縁起をかつぎますか?

【AND PET】#20 縁起をかつぎますか?

猫は縁起がいい? 悪い?

猫は縁起がいいという説と、悪いという説。そのどちらも耳にしたことはありませんか? 調べてみると、日本では特に黒猫は、魔除け、幸運を招く、商売繁盛を象徴するものとして縁起がいいと考えられてきたようです。江戸時代には、なんと結核が治るという迷信から黒猫を飼うのが流行したことも。

黒猫以外では三毛猫のオスが縁起がよいとされます。その理由は、毛色を決める遺伝子の関係で、三

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【AND PET】#19 大掃除をしますか?

【AND PET】#19 大掃除をしますか?

大掃除は年末にすべき?

毎年この季節になると、「掃除しなくちゃなぁ」とため息をついてしまいます。まとめてやろうとするから大変だとは分かっていても、キレイになった部屋で新年を迎えたい。そんな気持ちが「大掃除は年末に」という行動の根底にあるのですが、果たして年末は大掃除に向いているのでしょうか。

寒いので窓やバルコニー、玄関まわりの掃除は気がすすみません。気温が低いと汚れが落としにくいイメージもあ

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【AND PET】#18 水分は足りていますか?

【AND PET】#18 水分は足りていますか?

猫はあまり水を飲まない?
猫はあまり水を飲まない動物だと考えられています。

それは、もともと砂漠地帯で暮らす生き物だったため、水が無くても生きていける体になっているからというのが定説。とはいえ、全く飲まないで生きていけるわけもなく、我が家で暮らす猫、ぼたんもちょこちょこと水を飲んでいます。

ただ、猫は人間のようにゴクゴクと飲むのではなく、舌先を水面につけ引き上げる時に水の柱を作って口に含むこと

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【AND PET】#17 抜け毛が気になりますか?

【AND PET】#17 抜け毛が気になりますか?

秋は被毛が生え変わる「換毛期」
最近、一緒に暮らす猫、ぼたんの抜け毛が増えてきました。猫の毛は1年中生え変わりますが、特に春と秋は換毛期と呼ばれ、暑さや寒さに備えて被毛が生え変わるため抜け毛が多くなる季節です。

ぼたんのようなミックスの日本猫の被毛は、ハリのあるオーバーコート(上毛)と短めで細いアンダーコート(下毛)のダブルコート(二重構造)が多いといいます。ちなみにシングルコート(一重構造)の

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【AND PET】#16 老後を考えたことはありますか?

【AND PET】#16 老後を考えたことはありますか?

これからの人生、いつまで猫と暮らせるか
世界でもトップクラスの日本人の平均寿命。厚生労働省「令和2年簡易生命表の概況」を見ると、男性の平均寿命は 81.64 年、女性の平均寿命は 87.74 年でした。前年と比較しても男性は 0.22 年、女性は 0.30 年上回っており、今後もまだ延びていくと推計されています。

これから先の人生も長いなぁと思いながらも、自分がどのような老後を過ごすのか具体的な

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