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#283 ゴールから逆算してやるべきことを決めるときのちょっとしたコツ

計画を立てる、まで大袈裟でなくても、ゴールから逆算して必要なタスクを洗い出すと思います。その際に意外と大きな差を生むちょっとしたコツについてメモ。


1、よく言われる、「ゴールから逆算」

仕事の進め方でよく言われることですが、「ゴールから逆算して今やるべきことを決める」というのがあります。

もう少し細かくなると、「ゴールから逆算して必要なタスクを洗い出し、依存関係順に並べ替え、他部署などに依頼するべきものは早めに依頼に出すなどを考えてスケジュールに落とし込む」云々という感じでしょうか。

ゴールの認識が合っている、という前提であれば、まぁ、そうでしょうね、という感じでしょうか。


2、ちょっとしたコツとは?

この「ゴールから逆算」するとき、意外なほど大きな差を生む、ちょっとしたコツ、があります。

それは、「ゴール」をちょっと先まで考えて設定することです。

例えば、「○○についての提案資料を作る」という業務があるとします。
ゴールは提案資料の作成です。となると、具体的な提案内容は何で、そこに行き着くための根拠資料のための材料(データなど)を何にするか、それを入手するために他部門に依頼しなければいけないものはあるか、といったタスクを洗い出して…という感じでしょうか。

「ゴール」をちょっと先まで考える、というのは、提案資料の先、つまり、提案資料を使った先、まで考える、ということです。

通常、提案というのは、相手に何か行動に移してもらうために行うものです。

ということは、社内であれば、先方がその提案を実行に移すための予算を取りに行くなどの社内承認プロセスに動くかもしれません。社外であれば、契約を結ぶ、というアクションに進むかもしれません。

そう考えると、社内の場合であれば、社内の承認プロセスにそのまま使うことができるフォーマットで作ってあげた方が良いでしょうし、社外であれば、契約の際に必ず説明することになる注意事項について提案の中にさりげなく盛り込んでおけば話もスムーズでしょう。

ほとんどの仕事は前行程や後工程があるものです。

確かに、自分の業務範囲だけで考えれば「ゴール」ですが、後工程にとっては「スタート」なのです。

一人一人ゴールテープを切って、一人一人スタートするより、よく練習したリレー選手たちのように、加速した勢いをそのままで次にバトンを渡せる方が効果的ではないでしょうか?

そこまで考えて、つまり「ゴール」のちょっと先まで考えて、そこを「新ゴール」として設定する、というのが、ちょっとしたコツ、なのです。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

営業では、「ストレッチゴール」というのはよく言われます。

与えられた目標をゴールとしていたら何かあったら達成できないかもしれない。
目標を達成するには、与えられた目標より高いゴール、つまりストレッチしたゴールを達成しようとして、初めて達成できる、というものです。

これは別に営業に限らないものです。

今回ご紹介した提案資料作成以外にも様々な業務に当てはまるでしょう。

それに、モチベーションの説明の際によく引き合いに出される3人のレンガ職人の話のように、この仕事がどんなことに結びつくのか、と常に考えることは、やる気にも影響するでしょう。

ちょっとしたコツですが、積み重ねると、大きな差を生むことになります。


最後までお読みいただきありがとうございました。

何か参考になるところがあれば嬉しいです。

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