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ドイツ生活🇩🇪

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ドイツでヴァイオリンを弾きながら日々考えることをまとめたもの
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食べる、生きる

食べる、生きる

ドイツに来てから、フルーツを手に取ることが増えました。バナナをストックし、定番のりんご、オレンジやマンダリン(みかん)など、スーパーに買い出しに行った時に一番最初に行くコーナーはフルーツ売り場。スーパーの構造上、一番目につくところにフルーツが山盛り置いてあるので、目がそちらに吸い寄せられ、気がつかないうちにフルーツをまず選ぶのが買い物のルーティンになりました。

これまでの修業旅と称したマスターク

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第3言語でプレゼンテーションをする

第3言語でプレゼンテーションをする

先日、大学の講義内で45-50分ほどプレゼンテーションをしてきました。
2週間前にテーマと日程が発表され、指定された日にちにそれぞれの学生が選んだまたは指定された楽曲についての分析とプレゼンテーションを用意すること。これが教授から学生に課された課題でした。

もちろん、講義はドイツ語。英語も許されてはいますが、教授が話す言語は基本的にドイツ語のみ。また、ドイツ語ネイティブやドイツ語を問題なく話す学

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電車旅が好き

電車旅が好き

もうだいぶ前の話。
春休みを終えて日本から戻り、1日休んだら妹が住むスイスに行く予定でした。
同じ時間軸に戻ってきたよー!と妹と電話をしていたところに、不穏な通知が。Deutsche Bahnがストライキをするとのこと。
1月から何度目になるだろうかというストライキ。そして、私はなぜかストライキの最中に動かなくてはならないことが多く、早い時間帯に動いたり、なんとか動いている電車に飛び乗ったり。毎回

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Carmenを観たらCarmen on Iceを観たくなる

Carmenを観たらCarmen on Iceを観たくなる

この前、フランクフルトに住むヴァイオリンの先輩に教えてもらって駆け込みでチケットを入手して観に行ってきた”Carmen"。
演出が素晴らしいよ〜と教えてもらい、先輩がオーケストラで弾いている日が偶然私も予定のない日で、さらに最後の1席が空いていたので即チケットを購入。1階席の前から11列目。いわゆるS席だけれども、学生は半額になるので迷わずチケットを買いました。全公演のチケットが完売していて、本当

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言葉と、コトバと、ことば

言葉と、コトバと、ことば

ドイツ生活を始めてから1ヶ月が経ちました。
うわあああと頭を抱えることも、異国の地なのにほっとする瞬間があったり、毎日が新しい日々を過ごしています。

私がドイツに来てから使う言語は、母国語の日本語、英語、ドイツ語。
ドイツ語に関しては絶賛勉強中なので、日常生活で使う比率は英語がほとんどを占めています。私が通う、フランクフルトの音楽大学はドイツの中でも必修授業を大学院生にも多く課すことで有名だと入

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閉ざされた道、開いた道

閉ざされた道、開いた道

ちょっとした報告と個人的なお話。

奨学生に選出していただきました。
Deutschlandstipendiumという大学を通じて全学科の学生の中から選抜される奨学金生の1人として推薦をいただきました。(私の大学は音楽だけではなく、演劇やダンスの学科もあるので、いろんな学科の学生が集まります)
こちらのDeutschlandstipendiumは月々の奨学金で、選出してもらうためには学校からの推薦

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本を買い漁る

本を買い漁る

春休みのうち2週間を日本で過ごし、そして再びドイツに戻ります。
ドイツから日本に持っていったものは必要最低限。家に帰れば多少欠けているものがあっても借りることができたり、ドイツほど制限なく買いに行くことができるので、1つ目のスーツケースの半分にはいつもの化粧品やスキンケア、少しの洋服(1-2着くらいしかない笑)を入れ、反対側に少しだけドイツからのお土産。
2つ目のスーツケースは全く荷物を入れず、す

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少しだけ戻ります

少しだけ戻ります

久しぶりの長時間フライトをすることにしました。2月末から3月にかけて少しだけ航空券が安くなるので、春休みのうち2週間ほどを日本で過ごします。
正直帰るつもりは全くなくて、友人や教授に「帰らないの!?」と驚かれつつも、年末年始はドイツでやることがあったことや、自分も日本が恋しいという感覚もなく過ごしていました。セメスターを終えて、次のセメスターまでの休暇も新しい曲の譜読みをしたり、勉強をして過ごそう

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日記のような、書き留めたいこと

日記のような、書き留めたいこと

今日は気の向くまま書いてみようと思います。いつもnoteの記事やSNSの投稿をするときには書いて、推敲して、考えてを繰り返してから投稿しているので時間をかけてゆっくり仕上げています。というのは私が刹那的な言葉を好まないからで、「言葉」を鍛錬していくことと出てくる言葉を吟味することに楽しさと、選び抜かれた言葉に意味があると思っているので、文章を書くことは好きですが時間をゆっくりかけています。
そんな

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消えたEMS

消えたEMS

昨年の9月末は引っ越しのために日本からEMS(国際スピード郵便)で段ボールを新しいドイツのお家に送る作業をしていました。
合計6箱の引っ越し荷物だったのですが、紆余曲折あったものの5箱は手元に届きましたが、残りの1箱はドイツの通関手続きの最中に「紛失」。
(1つ税関送りになってしまった段ボールがあり、電車と徒歩で1時間の税関局まで取りに行き、手続きをしてから約10kgの段ボールを抱えて帰りました…

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思い出の土地、ミュンヘンへ

思い出の土地、ミュンヘンへ

ドイツにはジルベスターという年越しのイベントがありますが、日本のようなお正月休みという感覚はありません。2日から比較的通常運転な感覚です。
私も31日にたまたま手に入ったそばの乾麺と、アジアンスーパーに行って見つけた”みりん”を使って、麺つゆを作り年越しそば気分を味わいました。お餅食べたいなあとは思ったものの、日本のようなお正月が恋しいということはあまり感じることなく1月1日を迎えました。カウント

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お散歩する、その風景

お散歩する、その風景

ドイツ人は歩くことが好きです。何かと歩きに行こう!と目的なく、ぐるぐると歩きにいくことに誘われます。「散歩する=spazielen gehen」とドイツ語の初級教科書で最初の方に習う動詞であるくらい、ドイツ人にとっては散歩・歩くことが好きらしいです。

フランクフルトは平らな道が多く、中心街までも難なく歩いていくことができます。ついつい日本の感覚で電車(U-Bahnという地下鉄)に乗って、サクサク

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クリスマスを過ごす

クリスマスを過ごす

ドイツに来て初めてのクリスマス。
11月くらいから街や人々がわくわくしている雰囲気を感じていました。
「日本に帰るの?」という質問を友人から何度もされていたのですが、私は帰る予定はありませんでした。10月に引っ越しをしたばかりで、2ヶ月も経たないうちに帰るのは勿体無いと思ったのと、ありがたいことにギリギリまで演奏会や授業がフランクフルトであったので、今は帰る時ではないと最初から思っていました。

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深夜1時、叩き起こされて

深夜1時、叩き起こされて

高校卒業以来会っていなかった高校時代の友人がフランクフルトの近くにあるマンハイムに住んでいると連絡をくれ、せっかくなら会おうということで1日マンハイムを楽しんだ、とある土曜日。帰宅して、心地よい疲れを感じながらベッドですやすや寝ていました。
そこに突然鳴り響いた火災報知器のサイレン。私は比較的眠りが深くて、一回寝るとなかなか覚醒しません。そして疲れていることもあってぐっと深く寝ていたと思うのですが

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