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編集者・ライターはクリエイターではない――『デジタル・ジャーナリズムは稼げるのか』書評
メリカの書籍を翻訳した少し古い書籍(日本で2016年発売)ですが、ジャーナリズム、メディアビジネスを捉えなおす視点が得られる書籍でした。
パブリッシャーは今後、コンテンツの作成・販売業者ではなく、Google、Facebookにも似たサービス業者になっていくべきだと筆者は話す。
新聞や雑誌など報道機関がビジネスとして苦境に立たされているが、危機に瀕しているのはビジネスモデルであり、ニュース自体
牛乳の消費量を増やしたインサイト事例「got milk?」
カリフォルニア牛乳協会の「ミルクある?」キャンペーン
インサイトについての事例を自分のメモもかねてまとめていきたいと思います。有名な事例の「got milk?」について。
1990年代にアメリカで牛乳消費量が減少し、カリフォルニア牛乳協会がそれを食い止めようとした話です。
協会はミルクの態度、購買・消費行動については、長期的に調査を行っていました。その調査で、人々がミルクを飲まなくなった三つ
【書評】ベネフィット・セグメンテーション―成熟市場のマーケティング技術(1974年)
かなり古い書籍なのですが、内容は今日にも生きるものでしたのでご紹介です。この時代から市場は飽和していると言われていたのですねぇ。
背景
マーケティングの本質は潜在的な需要の喚起あるいは創造にある。マーケティングの一部である、顕在的な需要に対しての対応をマーケティングと捉えたことに日本企業の甘さがあり、今日の混乱と無策につながっているのではないか。消費者志向のマーケティングが行われているというが、
【書評】UXリサーチの道具箱 イノベーションのための質的調査・分析
ユーザー調査概論から始まり、「ユーザーインタビュー」「データ分析」「ペルソナ」「シナリオ」「ジャーニーマップ」「ジョブ理論」「キャンバス」の7つの手法について解説があります。タイトルにあるように、定量的な調査ではなく、発見・仮説を得るための定性的なリサーチについて深堀されています。そこで気になった、役に立ったと思う部分だけを簡単に抜粋します。
ユーザー調査概要
ユーザーの声ではなく「体験」を聞く
【書評】ビッグデータvs.行動観察データ:どちらが顧客インサイトを得られるのか DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
少し前に発売されたものですが、読みましたので簡単に内容を振り返ります。
◆消費者を理解するためには、ビッグデータと行動観察データが必要
消費者を理解するための三つの基本的なアプローチ
①ユーザーに聞く ②ユーザーを見る ③ユーザーのつもりで考える
上記の具体的なアプローチとしての「ビッグデータ」「行動観察データ」。
ビッグデータと行動観察データの違い:①情報取得の違いから来る属性の厚み