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記事一覧

アートマンとアナートマ①

インドの聖者からの教え その9 自我(エゴ)について 今回は個人的にもハッとさせられることの多かった自我のお話。 自我には実は2種類ある。 ①真実の自我(サンスク…

イズミ
2日前
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執着について ②

インドの聖者からの教え その8 前回、執着から解放されたほうがよい理由、執着が生まれるメカニズム、執着かどうかを見極めるポイントについて、お話した。 今回は執着…

イズミ
11日前
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執着について ①

インドの聖者からの教え その7 意識のレベル、stateを高いレベルに引き上げていくためは、執着からの解放というのは必須条件になる。 〈執着から解放された方がいい理由…

イズミ
2週間前

意識的になる

インドの聖者からの教え その6 身の回りのあらゆることに対して意識的になる 例えば、 食事をするとき、歯を磨くとき、人と話をするとき、誰かにLINEを送るとき、何か…

イズミ
2週間前

suffering stateからbeautiful stateにシフトする方法

インドの聖者からの教え その5 前々回のその3で、意識には苦しみのある意識(suffering state)と苦しみのない意識(beautiful state)の2つがあり、苦しみのある意識か…

イズミ
2週間前

人生には2つの旅がある

インドの聖者の教え その4 人生には2つの旅がある。 それは内側の旅と外側の旅。 内側の旅とは全てのの苦しみやストレスから解放されて、悟りを目指す旅。 外側の旅…

イズミ
2週間前
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苦しみのある意識と苦しみのない意識

インドの聖者の教え その3 前回は意識がどうやって運命につながっていくのかをお話した。 意識には苦しみのある意識(suffering state)と苦しみのない意識(beautiful …

イズミ
3週間前

意識がどのように運命を決めているか

インドの聖者からの教え その2 前回、自分の意識に因り、どんな未来を引き寄せるかが決まるということをお話した。 今回は意識がどうやって運命につながっていくのかを…

イズミ
3週間前
1

時間は未来から流れてくる

タイミングがきている人には刺さると思うので、インドの聖者からの学びを少しずつシェアしていこうと思う。 従来の考え方を完全にひっくり返す画期的な発想を「コペルニク…

イズミ
3週間前
2

返報性の原理

日本では自己犠牲の精神を美徳とする風潮がある。日本に限らず、自己犠牲を強いることは世界的に様々な宗教でも見られるように思う。 自分が満たされない状態で、他者のた…

イズミ
1か月前
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ブランデンブルク門のレリーフのアンティークの小皿

緊急事態宣言が発令された2020年5月頃、私はミニマムな生活を心掛けるため、メルカリを活用していました。 ブランデンブルク門のレリーフが描かれたアンティークの小皿も…

イズミ
3か月前
2

人媒花

職場の裏のひいらぎ木犀が、今年も可憐な白い花をつけた。 大好きな香りを肺いっぱいに満たしたくて、木の下で深呼吸をする。 金木犀の香りが、太陽を燦燦と浴びたカルフ…

イズミ
10か月前
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人新世の「資本論」を読んで

この本はきっとこれからの世の中の行く末に、また、私の生き方にも大きな影響を与える著作ではなかろうか。 図書館で予約していた本の順番が回ってきた頃には、どこでオス…

イズミ
3年前
11

死にゆく人の心に寄り添う

著者の玉置妙憂さんを取り上げたNHKのクローズアップ現代のサマリーのサイトを友人に教えていただいたのがこの本を手にしたきっかけだった。 玉置妙憂さんは大学卒業後、…

イズミ
3年前
4

母の手稿より①

高校入学のための誓約書の親の名をかく息子に父親はいかる。「ここはパパがかき入れる所だぞ。」 とすぐ様、息子は「やーやあーごめんごめん。おと~さんの生きがいをとっ…

イズミ
3年前

旅先の猫

日帰りジンギスカンツアーで山形に飛んだ旅先で、キジトラの猫に出会った。 人懐こく、私に近づいてくる割に、構おうとすると敬遠する素振りを見せるので、追いかけるのを…

イズミ
3年前
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アートマンとアナートマ①

アートマンとアナートマ①

インドの聖者からの教え その9

自我(エゴ)について

今回は個人的にもハッとさせられることの多かった自我のお話。

自我には実は2種類ある。
①真実の自我(サンスクリット語でアートマン)
 ここから美しい意識(beautiful state)が生まれる
➁偽りの自我(サンスクリット語でアナートマ)
 ここから苦しみの意識(suffering state)が生まれる

*自我と意識は表裏一体で連

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執着について ②

執着について ②

インドの聖者からの教え その8

前回、執着から解放されたほうがよい理由、執着が生まれるメカニズム、執着かどうかを見極めるポイントについて、お話した。

今回は執着のカテゴリーについて、みていこう!

この執着には大きく分けて3つのカテゴリーがある。そして、それぞれに対して、3つずつのサブカテゴリーがある。

❶肉体への執着
 ①容姿・スタイルへの執着
 ②健康長寿への執着
 ③快楽への執着

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執着について ①

執着について ①

インドの聖者からの教え その7

意識のレベル、stateを高いレベルに引き上げていくためは、執着からの解放というのは必須条件になる。

〈執着から解放された方がいい理由〉
執着があると、ダムのように、人生の流れをせき止めるようなエネルギーが働く。
執着がある箇所に対してうまくいかないようになっている。なので、執着から解放されると、うまくいくようになる。

例えば、恋愛で執着があるほどうまくいかな

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意識的になる

意識的になる

インドの聖者からの教え その6

身の回りのあらゆることに対して意識的になる

例えば、
食事をするとき、歯を磨くとき、人と話をするとき、誰かにLINEを送るとき、何かを選択するとき、 意思決定をするとき

人は無自覚的に、半自動的に生きている。
→ミスチョイスに気づかない。
→周囲に悪影響を及ぼしていることに気づかない。

言動に対して意識を向けると、そこに気づきをもたらすことができる。
それに

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suffering stateからbeautiful stateにシフトする方法

suffering stateからbeautiful stateにシフトする方法

インドの聖者からの教え その5

前々回のその3で、意識には苦しみのある意識(suffering state)と苦しみのない意識(beautiful state)の2つがあり、苦しみのある意識から苦しみのない意識にシフトをすることで、意識のレベルをあげていき、ひいては運命を好転させることに繋がることをお伝えした。

それでは、どういう風にすれば、suffering stateからbeautiful

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人生には2つの旅がある

人生には2つの旅がある

インドの聖者の教え その4

人生には2つの旅がある。
それは内側の旅と外側の旅。

内側の旅とは全てのの苦しみやストレスから解放されて、悟りを目指す旅。

外側の旅とは夢をかなえたり、目標を達成したりする願望実現。

<法則>
本質的な豊かさや幸福感は内側に向わなければ、絶対に手に入らないようになっている。

インドの聖者は例えて言うのだそう。
「ベンツに乗ったブッダになりなさい」と。

苦しみのある意識と苦しみのない意識

苦しみのある意識と苦しみのない意識

インドの聖者の教え その3

前回は意識がどうやって運命につながっていくのかをお話した。

意識には苦しみのある意識(suffering state)と苦しみのない意識(beautiful state)の2つがあり、苦しみのある意識から苦しみのない意識にシフトをすることで、意識のレベルをあげていき、ひいては運命を好転することに繋がる。

苦しみのある意識(suffering state)は5つの要

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意識がどのように運命を決めているか

意識がどのように運命を決めているか

インドの聖者からの教え その2

前回、自分の意識に因り、どんな未来を引き寄せるかが決まるということをお話した。

今回は意識がどうやって運命につながっていくのかをお伝えしようと思う。

その意識には2種類しかなくて、それは、苦しみのある意識(suffering state)と、苦しみのない意識(beautiful state) 。

意識が状態を作り、そこから思考・マインドが生まれ、感情が発露し

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時間は未来から流れてくる

時間は未来から流れてくる

タイミングがきている人には刺さると思うので、インドの聖者からの学びを少しずつシェアしていこうと思う。

従来の考え方を完全にひっくり返す画期的な発想を「コペルニクス的発想」という。
16世紀、天文学者のコペルニクスは、それまで主流だった地球を中心とする天動説を覆す地動説を唱えた。
当時、世間の人はコペルニクスのことを頭がおかしいと相手にしなかったというが、今ではコペルニクスの地動説を疑うものはいな

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返報性の原理

返報性の原理

日本では自己犠牲の精神を美徳とする風潮がある。日本に限らず、自己犠牲を強いることは世界的に様々な宗教でも見られるように思う。

自分が満たされない状態で、他者のために働いたとしても、必ず、どこかにひずみがくる。なので、まず、自分を満たし、満ち足りてから他者を慮るのが筋だろうと私は以前から思っていた。
そして、次第に器が大きくなるほどに、自分、家族、友人、知人、見知らぬ人と、だんだん自分より遠い関係

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ブランデンブルク門のレリーフのアンティークの小皿

ブランデンブルク門のレリーフのアンティークの小皿

緊急事態宣言が発令された2020年5月頃、私はミニマムな生活を心掛けるため、メルカリを活用していました。

ブランデンブルク門のレリーフが描かれたアンティークの小皿も出品しました。
これは、1965年に母がベルリンで購入したものです。

出品後すぐに売れたのも嬉しかったのですが、購入者からのメッセージに心が温まりました。
「インターンでベルリンに留学していた父の元に、母が1965年に訪れました。父

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人媒花

人媒花

職場の裏のひいらぎ木犀が、今年も可憐な白い花をつけた。

大好きな香りを肺いっぱいに満たしたくて、木の下で深呼吸をする。

金木犀の香りが、太陽を燦燦と浴びたカルフォルニアのシャルドネだとすれば、ひいらぎ木犀や銀木犀のそれはアルザスのリースリングのようだ、とは個人的感想。

そういえば、木犀たちの実を見たことがないなとハタと気付く。
植物がよい香りを放つのは、虫に媒介をしてもらい、結実するのが目的

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人新世の「資本論」を読んで

この本はきっとこれからの世の中の行く末に、また、私の生き方にも大きな影響を与える著作ではなかろうか。

図書館で予約していた本の順番が回ってきた頃には、どこでオススメされていたのかすら定かでなくなっているのは常だけど、この本を手にしたときには一体、自分が何故、この本を読みたいと思ったのかすらわからなかった。人新世(ひとしんせい)とは何ぞや。資本論って、昔、高校の教科書で一つ覚えで暗記したあのカール

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死にゆく人の心に寄り添う

著者の玉置妙憂さんを取り上げたNHKのクローズアップ現代のサマリーのサイトを友人に教えていただいたのがこの本を手にしたきっかけだった。

玉置妙憂さんは大学卒業後、就職、結婚をされたのち、お子さんが重度のアレルギーを持っていたことから看護師になり、更に旦那様の”自然死”という美しい死にざまに立ち会ったことを機に高野山真言宗で修業を積み僧侶となったという異色の経歴の持ち主だ。

大腸がんの手術、化学

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母の手稿より①

高校入学のための誓約書の親の名をかく息子に父親はいかる。「ここはパパがかき入れる所だぞ。」

とすぐ様、息子は「やーやあーごめんごめん。おと~さんの生きがいをとってしまって。」

いかり顔の父親は片目をつぶり

やがて満面の笑みを浮かべ

姿勢を正して、ばの字のつく程、丁寧に名を

かき、おもむろに印をつく。

その様子を父親が子を見守るごとく息子はにこにこと見守る。

こんな時間を近頃しばしば見

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旅先の猫

旅先の猫

日帰りジンギスカンツアーで山形に飛んだ旅先で、キジトラの猫に出会った。
人懐こく、私に近づいてくる割に、構おうとすると敬遠する素振りを見せるので、追いかけるのを控えた。
すると、今度は向こうからやってきて、いきなり床からジャンプして、膝に乗ってきた。
そうか、そうかと、亡き愛猫・コタロウも大好きだった耳の後ろや顎、肩甲骨の内側をさすってあげると、気持ち良さそうに、私の膝に顔を埋めて、寧静な表情をし

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