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【就活応援】仕事を続けるモチベーション4タイプの動機付けを入社する企業選びに利用しよう

はじめに

人が行動を起こすときは何らかの動機が必ずあるとされています
仕事も例外ではなく、仕事を続けるための動機が個人ごとに違います

そして、従業員がモチベーションを高めてパフォーマンスを上げてくれると経営者にとってもメリットがあるので、仕事におけるモチベーションというのは昔から研究テーマとして盛んにおこなわれていたようです
そこで分かったこととしては、人間が仕事を行う動機としては主に4つのタイプがあり、その動機には強弱があるということが分かっているようです

そして、このナレッジは就活に応用できるので、その使い方と一緒に紹介しようと思います

ちなみに、この記事は5, 6年前の新卒説明会で興味本位で覗いたブースで聞いた内容を、そういえばあの時聞いた内容ってすごいためになったなと今更ながら思って書き残しているものになります
もしかしたら間違えている内容もあるかもしれません
その時はコメントください

「内発的動機付け」と「外発的動機付け」

行動を起こす動機はまず「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の二つに分類することができるようです
難しい単語のように聞こえますが言ってる内容は単純です

「内発的動機付け」は自分がきっかけの動機です
例えば、合同企業説明会で興味がある企業に立ち寄った場合は「内発的動機」に当てはまります
他にも、今の仕事をする理由が他と比べて楽しいからやっているという場合は「内発的動機」に当てはまります

「外発的動機付け」は環境がきっかけの動機です
例えば、合同企業説明会でQuoカードがもらえるから説明会に参加した場合は「外発的動機」に当てはまります
他にも、今の仕事をする理由が他と比べて報酬が高いからやっているという場合は「外発的動機」に当てはまります

ちなみに、分類するときは難しく考えずに直感で分類するのがミソです

「内発的動機付け」 v.s. 「外発的動機付け」

さて、ビジネスの世界では「内発的動機付け」と「外発的動機付け」のどちらがより優れているか?を考えて、ビジネスに応用しようとする手法がありますが、これはどの視点で考えるかによって異なります

そして、これは一般的には経営者視点で話が進んでいきますので、経営者視点で一度話を進めます
そしてそのあと学生の皆さんがどちらを取るべきかを話します

経営者視点での「内発的動機付け」 v.s. 「外発的動機付け」

経営者は、生産性の高い社員、長く働いてくれる社員を求めています
生産性の高い社員、長く働いてくれる社員(以下では、ツヨイ社員と呼びます)を生み出す、もしくは、集めるために応用されているのが、「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の動機付け理論です

まず、「外発的動機付け」によって、ツヨイ社員を集めようとした場合、手っ取り早い方法としては年収の水準を上げる、衣食住を会社負担にして待遇をよくするなどですね
メリットは経営者側がコントロールできるという点です
しかしデメリットとしては、コストがかかったり、「外発的動機付け」がなくなった瞬間に社員がやめていってしまう可能性があります

次に、「内発的動機付け」によって、ツヨイ社員を集めようとした場合は、手っ取り早い方法としては、ツヨイ社員の興味をそそる言葉を投げかけることです
例えば「アットホームな会社」や「やりがいがあります」や「あなたがほんとうにやりたいことがこの会社で実現できます」といったような言葉です
こちらの方法を使うメリットとしてはコストがかからないという点です

だから「やりがい」とかいう言葉が出てきたりするわけですね
理屈の上では合理的な判断ですが、実にけしからん単語が出てきましたね

さて、ただし、この方法にはデメリットがあります
というか、そもそも論としては私から言わせるとこの手法はテンで的を得ない手法というか、使っていること自体が「大恥」な手法だと思います

というのも、内発的動機付けによって人材を集める手法は、基本的にはバカを騙して働かせようという手法になります

ですので、ツヨイ人材を集めるためにバカを騙す手法を使うのってそもそも矛盾していることに気づかないのかなと思ったりします
(逆説的ですが、バカをだます手法で集まった人材はツヨクないですよね?)


経営者視点での人材集めの場合は、どのような人材を求めるかによるので、どちらが優れているかは一概には言えませんが、どちらかというと「外発的動機付け」の方が優れているような気がすることが分かりますね


学生視点での「内発的動機付け」 v.s. 「外発的動機付け」

さて、上記の説明は経営者視点での「動機付け」はどちらを採用するべきかという話であり、学生の皆さんが上記の内容から得られる示唆としては「内発的動機付け」を推し進めてくる企業は敬遠したほうが良いという示唆が得られましたね

では果たして、「内発的動機付け」はクソなのかというとそうでもありません
学生視点では「内発的動機付け」が非常に大事になります

例えば、「外発的動機付け」で仕事を選ぶ場合、年収や待遇を見て仕事を選ぶことになりますが、これの重大な欠点は学生側がコントロールできない点にあります
10年先に△△業界は急成長して、自分の年収が○○になっているはずだと正確に予見できるような先見性がものすごく優れている一部の学生は例外ですが、基本的には「外発的動機付け」による職業選択は避けた方が無難です

そもそも人生を豊かに生きるコツとしては、自分のコントロール下にあるものをいかに駆使して戦うかという点にあります
ですので、自分のコントロール下にあるもので人生の選択を行うべきです
そして「内発的動機付け」は自身のコントロール下にあります
ですので学生は「内発的動機付け」を重視するべきなのです


よって、学生視点では「内発的動機付け」の方が優れているといえそうですね


「利己的動機」と「利他的動機」

さて、「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の他にも、「利己的動機」と「利他的動機」の分類方法もあるようです
こちらも文字の通りですね

「利己的動機」は行動の結果が自分にメリットがあるものです
例えば、今の仕事を行う理由がスキルアップにつながるという理由であれば「利己的動機」といえます

「利他的動機」は行動の結果が他人にメリットがあるものです
例えば、今の仕事を行う理由がお客さんに感謝されたいという理由であれば「利他的動機」といえます

こちらも分類するときは難しく考えずに直感で分類するのがミソです

「利己的動機」 v.s. 「利他的動機」

こちらも考え方によってどちらが優れているかは変わってくるようですが、仕事を長く続けるという観点で考えた場合は単純に、「利己的動機」よりも「利他的動機」の方が優れていると考えられています

理由としては、完全に個人の妄想ですが、「利他的動機」は他者からのフィードバックが多かれ少なかれあるので、持続しやすいということが考えられます
まあ道徳でもさんざん教わったような「情けは人の為ならず」ということですね
他人に何かしてあげたら回り回って自分の得にもなるということです


動機付けの4タイプ

さて、動機付けについてつらつらと解説しましたが、上記の2つの分類方法をクロスさせるとタイトルにもある動機付けの4タイプが分類することができます
ただ、上記のような単語の羅列でクロスさせた表なんか見せられてもわかりにくいだろうということで、もうちょっと簡単な言葉に置き換えた簡単な表を作りました

動機付け分類表

上記の分類を表にすると以下になります

そして、それぞれのクロスする項目は結局こういうことだろうということで名前を付けました

①「内発的動機」×「利他的動機」 = 「信条」に起因する動機
②「外発的動機」×「利他的動機」 = 「義務」に起因する動機
③「外発的動機」×「利己的動機」 = 「待遇」に起因する動機
④「内発的動機」×「利己的動機」 = 「興味」に起因する動機

例えば、①の「内発的動機」×「利他的動機」は自己のうちから湧き上がる他人もしくは外部に何かしようという動機付けになるので、それはその人のポリシー、つまり信条であるといってよいでしょう
そういった感じで①~④までに分かりやすい名前を付けました

動機付け強弱

①~④の順番ですが、よく見ると不自然な箇所があると思いますが、あえてこの並びにしています
というのも、この動機付けには強弱があることが知られているからです

仕事を長く続けるという観点においては、①の方が仕事を長く続けることができ、④の動機ほどすぐに仕事が続かなくなるというものです

例えば、○○広告代理店で働いている人の理由が「年収が高い」であるなら、その動機は、③にカテゴライズされるでしょう
もう一方で、あるお医者さんが「亡くした息子と同じ病の子供を絶対救う」という理由で働いているなら、その動機は①にカテゴライズされるでしょう
さて、この例は極端ではありますが、どちらが仕事を長く続けるか、そしてパフォーマンスが高いかは明らかですね

③と④がひっくりかえっているのが気になる人もいると思いますが、例えば、年収が高いからお医者さんになる人と人体の内部を見てみたいからお医者さんになる人で考えたらどちらがより長くお医者さんを勤めそうかは直感でわかると思います
ですのでこの順番になります


動機付け分類表を就職活動に利用する

さて、動機付け分類表で仕事を長く続ける①~④の動機の強弱があることを解説しました
これを学生の皆さんは就活に応用することができます
どのように使うかというと自分の企業選びの就活軸が優れているかどうかをチェックするのに使えます

学生の皆さんは就活を始めるときに、就活の軸を作ると思いますが、その整理した就活の軸を、上記の4タイプのどれに当てはまるかを埋めてみましょう
①や②が多ければその就活軸は優れているといえますし、③や④が多ければイマイチということができます

例としてお医者さんになる動機を書いてみました
ここまで極端な理由でなくともよいですが、ざっくりとこのような形で皆さんが今までに整理してみた就活の軸を分類分けしてみましょう

分類が終われば就活の軸を見直します
そしてその軸がどの番号にあるかを確認しましょう

③や④ばかりの就活軸になっていませんか?
その場合は①や②の就活の軸をほんとにひねりだせないかもう一度考えてみましょう
①や②の理由(特に①)を説明された方が面接官も採用したあなたが今後どう活躍してくれるかをイメージしてくれやすくなるでしょう
就活で勝っている人はだれしもが持っている①の動機を自身の言葉で明文化してそれを面接の場で説明しているだけです


このようにして就活の軸をより良くするために動機付け分類表を利用することができます
使えるものはどんどん使っていって、どうせなら勝つ就活をしていきましょう


おわりに

こちらのナレッジは就活生に超大人気な某高収益高年収企業の採用担当の人から教えてもらった内容です
毎年高収益を出しているということは、つまり、仕事ができる集団だけあって、就活生向けの説明会などでも他の企業とは一線を画すような非常に質の高くて就活に活用できる情報を教えてくれたりしていました
なので、某会社の説明会などは一度聞きに行った方がいいなと思ったりします
タイミングにもよると思いますが、おそらく質問などは受け付けてくれるはずなので、その時は(一般的な)就活に役立つナレッジを教えてくださいなどと聞くと喜んで答えてくれると思います
自分よりも間違いなく有益な情報を提供してくれるはずです
自分は社会人なので、そういった情報を聞き出そうとしても教えてもらえないでしょうが、学生の皆さんの場合は、おそらく老婆心から教えてもらえると思うので、学生特権を存分に利用して情報を集めていくのもいいんじゃないのかなと思います

とにもかくにも就活生に言いたいのは一言だけです
賢く生きていきましょうね



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