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2023年6月の記事一覧

「雪」に不満あり 新国立劇場の「ラ・ボエーム」

「雪」に不満あり 新国立劇場の「ラ・ボエーム」

新国立劇場オペラパレスで「ラ・ボエーム」を観た。

【ミミ】アレッサンドラ・マリアネッリ
【ロドルフォ】スティーヴン・コステロ
【マルチェッロ】須藤慎吾
【ムゼッタ】ヴァレンティーナ・マストランジェロ
【ショナール】駒田敏章
【コッリーネ】フランチェスコ・レオーネ
【べノア】鹿野由之
【アルチンドロ】晴雅彦
【パルピニョール】寺田宗永
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】

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ブルックナー嫌いが聴くミンコフスキ/都響の交響曲第5番

ブルックナー嫌いが聴くミンコフスキ/都響の交響曲第5番

ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)

指揮:マルク・ミンコフスキ
管弦楽:東京都交響楽団

感想

サントリーホールで都響定期を聴いてきた。

私はブルックナーが嫌いだ。

なんか小説の始まりみたいだが、本当にそうなのだ。

ブルックナーの何が嫌いかというと、「野暮ったさ」と「開き直り」に尽きる。

同じクラスのベートーヴェン君やマーラー君が生きることや女子にモテる

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年間ベストコンサートか⁉︎  ノセダ/N響のショスタコーヴィチ

年間ベストコンサートか⁉︎ ノセダ/N響のショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチ/交響曲 第8番 ハ短調 作品65

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
管弦楽:NHK交響楽団

ノセダを生で聴いてみたいと思ったのはこれを見てから。

こんなに完璧なジャジャジャジャーンはないね😅

私は一時期ゲルギエフの追っかけをしていたが、ノセダはマリインスキー歌劇場管弦楽団の首席客演指揮者も務めていた。

今回はC定期なのでこの曲だけ、60分のプログラムだったが、超濃密、大

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バーンスタインよりバーンスタイン的な 大植英次/日本フィルの「悲愴」

バーンスタインよりバーンスタイン的な 大植英次/日本フィルの「悲愴」

昨日、サントリーホールで日本フィル定期を聴いた。

ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 op.16
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 ロ短調 op.74

指揮:大植英次
ピアノ:阪田知樹

この演奏会、当初はラザレフで予定されていたが(曲目は異なる)、昨今のロシア情勢で一向に来日できない状態らしい。
一度は聴いてみたい

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緻密なヒラリー・ハーンと大味なアンドレアス・ヘフリガー

緻密なヒラリー・ハーンと大味なアンドレアス・ヘフリガー

オペラシティコンサートホールでヒラリー・ハーンのリサイタルを聴いた。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op. 47 「クロイツェル」
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96

アンコール
バッハ:パルティータ2番サラバンド(ハーン・ソロ)
ワーグナー=リスト::イゾルデの愛の死 「トリスタンとイゾルデ」より(ヘフリガー・ソロ)
佐藤聰明:微風

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リヒャルト・シュトラウスの音楽はなぜ(私にとって)退屈なのか 新国立劇場の「サロメ」

リヒャルト・シュトラウスの音楽はなぜ(私にとって)退屈なのか 新国立劇場の「サロメ」

【指揮】コンスタンティン・トリンクス
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【演出】アウグスト・エファーディング
【美術・衣裳】ヨルク・ツィンマーマン

【サロメ】アレックス・ペンダ
【ヘロデ】イアン・ストーレイ
【ヘロディアス】ジェニファー・ラーモア
【ヨハナーン】トマス・トマソン
【ナラボート】鈴木 准
【ヘロディアスの小姓】加納悦子
【5人のユダヤ人1】与儀 巧
【5人のユダヤ人2】青地

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