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こじらせですか?

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私って面倒くさい女?こじらせてる? でもこの「こじらせ」に共感してくれる人が、きっといる
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ゴシップガールを観てたら昔の親友を思い出した

ゴシップガールを観てたら昔の親友を思い出した

陰キャな私でも心の中に3%くらいギャル要素があるので、キラキラの派手色ファッションを見るのが好きだ。
そして下世話な恋愛番組も然り。

だから私の中の3%のギャルが突然、Amazonプライムのリモコンを手に取り、ゴシップガールを再生していた。

メインキャラクターの若い男女がくっつき離れ、校内で乳繰り合い、やれドラッグやれセックス、喧嘩と乱闘、陰湿なイジメ……
改めて文字に起こすとその下世話さにび

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クリスマスは神格化しない方がいい

クリスマスは神格化しない方がいい

簡単に「最低」とか「どん底」とか使っちゃいけないんだろけど、あの頃どん底にいた私は、人の幸せを素直に喜べなかった。

友達が「仕事、大変だけど楽しい」と言えば焦ったし、少しずつ結婚していく周りと自分を比べては嫌な気持ちになった。

誰にも会いたくなくて、家に引きこもりがちで、当時嫌いだった女がグループラインで「みんな、サンタさんに何お願いした?」と発言した通知を(イテぇ女)と思いながら見ていた。

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元彼を消化してやれ

元彼を消化してやれ

「元彼のこと思い出してイライラしちゃうことあるよね。私の今後の人生になんの関係ないし、一切未練もないのに」

東京駅の駅舎が見えるエスニック料理店で、女ふたりして「わかる」とうなずき合った。ビールの減りがやたらと早いのは、きっと暑さのせいだけじゃない。

同棲を解消して別れたという友達と、久しぶりに会った。付き合って3年、同棲して1年だったそうだ。

彼女には新しい恋人がいて、私も今の彼氏と幸せな

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何でもない日記

何でもない日記

実家へ断捨離しに帰った話6/24
12:30
「いつぶりに帰ったっけ」とスマホのカメラロールを過去に遡るくらいには、久しぶりに実家に帰った。確認したところ今年の正月ぶりだったので、まぁそこまでブランクが空いたわけではないんだけど、新幹線からホームに降り立った瞬間は思わず「あぁ」と周りをゆっくり見渡した。

母が断捨離を始めた余波が、私にも影響している。「実家の荷物を片付けに来い」とのお達しがあった

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泥酔したい日

泥酔したい日

「お酒、強いよね」と言われると仰天する。
つい数年前まではしょっちゅう酔っ払ってしょっちゅう吐いていたからだ。

家でひっそり吐くのは良い方で、電車で気持ち悪くなって途中下車した時もあるし、路傍でテロ的にぶちかました時もある。時には男子トイレを占領した(多分判別ができなかった)。

起きたら枕元に、自分で用意したであろうポカリとゴミ袋が置いてあった時は感動した。

でも今は、お酒に酔いにくくなった

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背徳行為とドーパミン

ストレスを感じると、悪いことがしたくなる。

悪いことと言っても私の場合、暴飲暴食をするとか、肺いっぱいタバコを吸い込むとか、そんな感じだ。

悪いことをすると、変な脳汁がドバドバ出る気がする。

今日も1枚1,200円もする、レコードくらい大きなチヂミを一人で食べ切ってしまった。
普段は健康と節約のため、腹8分目のつましい食事を心がけているのに、そんないい子ちゃんぶる自分はクソくらえと言わんばか

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自分を無理やり納得させるな

自分を無理やり納得させるな

せわしなくホームへ滑り込んだ京王線の車両。乗客は吐き出され、人混みへと変わり、おのおの目的地へ向かう。私もその1人だ。職場という目的地への足取りは決して軽くない。

目の前に1組のカップルがいた。女は派手な真っ黄色のコートと、同じ色したベレー帽を被り、花のモチーフが施されたハンドバッグを持っている。男の腕のあたりを掴んで、甲高い声でしきりに喋っている。目障りだな、と思って足早に追い抜いた。

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君はこじらせているんじゃなくて純粋なだけ。

君はこじらせているんじゃなくて純粋なだけ。

私の好きな人は、自分を「こじらせている」と評価する。
光より陰、中心より端っこ。社会の中で権力を握るリア充達とは隔離された場所に、ポツリと佇む人間。彼は自分自身で、決めつけという呪いをかけていることに気が付かない。

私からすれば、彼はこじらせているというより純粋だ。
恋愛に冷めていると言いつつ、別れ際のキスを喜ぶ。「別れるのにエネルギーを使うので、もう別れたくない」と、ともすればプロポーズのよう

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愛の重さに潰されそう

愛の重さに潰されそう

向けられる愛情の重さに、とうとう耐えきれなくなった。

付き合って2ヶ月とちょっと。と、人に説明しようもんなら「1番楽しい時期じゃん!」と返ってくる。やっぱり、その時期はまだまだ浮かれているのが普通なのだろうか。

私はといえば、愛の言葉もドラマチックな言葉も、どんなに浮かれている時期だろうが、ちょっとヒいてしまう。
愚かなもので、与えられない愛情を追いかけ、飢える気持ちを「ときめき」と錯覚する。

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夢追い人を理解できなかった話

夢追い人を理解できなかった話

‪「友達がベースやってて」‬

‪恋人の言葉に、あ、と引っかかりを覚えた。‬
‪ベースという単語は、嫌でも前の恋人を思い出させる。‬
‪別に良いんだ。目標に向かうことは素晴らしいことじゃないか。でも私の「別に良いんだ」は、全然良くないんだ。‬

‪その友達は、大きなバンドで演奏しているし、Mステにも出たことがあるんだって。歳は20代後半。‬
‪だから私は、(ほら、叶えてる人はもうとっくに叶

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めんどくせぇのが人生

めんどくせぇのが人生

願い事って難しい。
10代の頃は「○○君とずっと一緒にいられますように♡」とか、「第一志望に受かりますように!」とか、分かりやすい目標があったから、願いなんてすぐに思い浮かんだ。

20代も後半にさしかかった今、何をお願いするだろう。

兄が京都のお土産で、一願成就の置物をくれた。紙に願い事を書いて、置物の中に入れて飾っておくと、願いが叶うらしい。

何を願えば良い?
「彼とずっと一緒

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たとえ人間じゃなくても愛して欲しい

それは、今日のゲリラ豪雨のような感情。
激しさを連れてひとしきり降ると、途端に静けさを取り戻す。

好きな人の前では冷静で居られない。
友達とか、仕事仲間とか、そういった人たちの前では極めて冷静でいるつもりだ。特に、ネガティブな感情はコントロールできていると思う。
だけど、それが恋人の前だと、途端に制御できなくなる。大げさな音を立てて降る雨粒。やがて、嘘みたいに静かになる瞬間。
だから、恋人と

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「私」として四半世紀生きたものの

「私」として四半世紀生きたものの

どうやら私は感情との付き合い方がうまくない。

良く言えば、感受性が豊かだ。

嬉しい時は、世界がバラ色どころか虹色に見え、幸せな歌ばかり聞いて「最高だ、最高だ」と繰り返し口にする。

悲しい時は、この世から取り残されたみたいに背中を丸め、胸に何かがせりあがるような感覚のせいで、呼吸が浅くなる。

「私」として四半世紀近く生きたものの、「私」をコントロールできない。

感情との付き合い方は、知識と

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とりあえず今日は

とりあえず今日は

朝、私の首筋に唇を落とした彼が「…する?」と言った。が、時計を見た瞬間、「会社行こ!!」とベッドから飛び上がったのに、笑ってしまった。ちょっと(残念だなぁ)なんて思いながら。

出勤する恋人を見送るのが好きだ。
向こうからすればたまったもんじゃないだろうな。身支度している横で、休みの女がベッドでのんびりしているのは。

彼は身支度が異様に早く、15分もしたら部屋から出ていってしまう。のんきにあくび

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