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言葉のテリーヌ

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色とりどりの言葉を僕の好みで集めてみました。
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2020年6月の記事一覧

結局来世に期待しちゃう

結局来世に期待しちゃう

来世ってどう思います?☽

私は来世とかいうときめきフューチャー、ミラクルハピネスマジカル輪廻〜!!!てな感じでわりとやんわり、あくまでやんわり信じて生きています。

前世の記憶をもった人がいるくらいなんだからまあ来世だってあるんじゃない?来世があったって仮になくなってだからなんだって言うんだ〜!としか思ってなかったんですけど
あれは3年前の秋、とある喫茶店にて私は突然来世に想いを馳せるこ

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スポーツの楽しさを知る最初の日

スポーツの楽しさを知る最初の日

 スポーツにまつわる楽しい思い出が少ない。私がかなりの運動音痴であるからだ。短い距離を速く走るのも、長い距離を体力を温存しながら走るのも苦手。運動会では3位以上を取ったことがない。跳び箱は4段が限界。水泳も25 mぎりぎり泳げるかどうか。身ひとつで臨むスポーツですらこうだったので、道具を使うスポーツ、特に球技に関しては尚のこと苦手であった。

 運動が苦手な私にとっての球技の辛さとは、周りに迷惑を

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虹は五分後にかかって

虹は五分後にかかって

どうも、中村大樹です。私は、読書感想文を書くのが苦手な子供でした。大人になってからは、書く必要に迫られる機会も無くなりましたが。本の感想早く言いたい。

読書感想文は、書き方のコツを覚えれば、わりと簡単に書けるみたいな記事を読んだ記憶がありますが、テクニックよりメンタル的な部分が強すぎて、相変わらず感想文コンプレックスは抜けない。

それはおそらく、感想を誰かに伝えるという行為は、思い上がりの様な

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知らない人のお金で、父とビールを飲んだ話

知らない人のお金で、父とビールを飲んだ話

先週の日曜、父と私は、会ったことのない、知らない人のお金で、ビールを飲んだ。

すぐに答えを言ってしまうのだけど、これは、「小学1年生ぶりに、父の前で真っ裸になった話」を読んで下さった方々が、お礼としてくださった大切なお金。「キナリ杯」の準々優勝をいただいたことを機に、たくさんの人がSNSを通して、父のことを応援してくださった。

noteに、お礼をお金で届ける機能があるということにびっくりしたし

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かなしみの音色

かなしみの音色

ある秋雨の日、十七歳のわたしは音楽室でピアノを弾いていた。ドビュッシーの『夢』だ。窓に流れる何本もの雨の道を見ていたら、なぜだか指が思い出してしまったのだ。

重いドアが荒々しく開かれる音におどろいて、演奏を止める。

「ミワコちゃん、たいへん、どうしよう」

倒れるような勢いで部屋に入ってきたヒマリの声は、声量こそ小さいけれど、鋭い痛みに満ちていた。

「クルミちゃんが、死んじゃった」

わたし

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HSPのやつだいたい友達

HSPのやつだいたい友達

HSPという「気質」についての説明は、今ここでわたしが書く必要は特にないだろう。
けっこう知られている概念だと思うし、ぶっちゃけまとめるのがめんどくさいので割愛する。
気になる方は各々ググって欲しい。

これについて初めてきちんと知ったのは、おそらく20歳くらいの頃だったと思う。
大学1年生の終わりの春、東京に帰省(編入前の大学は関西の私大だった)していて、ひさしぶりに中高の友人と会って新宿ルミネ

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