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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2022年3月の記事一覧

本当に自分の意志で選んでいるか

本当に自分の意志で選んでいるか

 マーケティングに関する本を最近何冊か読んでいるのだが、いかに自分が踊らされているかを思い知らされた。

 完全に受け身な人が広告に翻弄されるのは、ある程度仕方ない。だから、自分で情報を掴みに行かなければならない。自分で調べた情報なら信じられる、と。
 しかし、その掴みとった情報の多くは偏りがないだろうか?
 特にネットにおける情報は、もはや僕達の目に届くのはパーソナライズされている。その中から

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アウトプット増やす

アウトプット増やす

 アウトプットが足りないと思い、最近note以外でもオフラインで文章化したり、出来事や自分の考えたことを人に話したりする機会を意識的に増やしている。

 わざわざ言わなくてもいい。
 時間をかけて伝えていけばいい。

 そういうスタンスでやってきたけれど、他者に対して働きかける視点が全然自分には足りていなかったと思い知らされた。話そうとして、頭の中では筋が通っているはずなのに、言葉にしようとすると

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抱えたまま

抱えたまま

 今日こそやろう。
 何度もそう思い、失敗する。

 他者から見えないそうした葛藤は、意味がないのだろうか。
 確かに、行動として現れていない以上は、なにも起こっていない。

 けれど、その内面での揺れ動きを続けることで、いつか本当に行動が起こるかもしれない。そういう意味で、個人の中では、その葛藤はとても重要なものだと思っている。

 面倒臭さ、あるいは変化への恐怖。様々な要因があって、それはどれ

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もう使わないと思っていた

もう使わないと思っていた

 ノートPCのスピーカーの調子が悪い。聞こえない訳ではないが、雑音が入るようになってしまった。
 そこで、以前使っていた外付けのスピーカーを引っ張り出して使っている。もう使わないと思っていたが、案外残しておくものだ。

「役に立つもの」は言うまでもなく必要で、それゆえに役立つものや能力を僕達は手に入れようとする。
 けれど、「役に立つ」のはあくまでも現在の条件下だと忘れてはいけない。場所や職場、人

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予想以上で不満

予想以上で不満

 立て続けに、人付き合いに関する相談を受けた。
 詳しい内容については割愛するが、自分の理想があってそれを関わる相手に押しつけて、相手(または集団)がその理想に従ってくれないことに思い悩んでいた。同じような課題を複数聞いていて、面白い気づきがあった。

「他者は自分の思い通りには動いてくれない」
「他人は変えられない」

 この手の話は、世の中に溢れている。
 1度くらい、だれしも聞いたことがある

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違和感からのフィット感

違和感からのフィット感

 思考の整理やアイディア出しのために、カード紙のようなものを使い始めた。
 英単語を覚えるような単語カードでは小さいと思い、最初は片手を広げたくらいの大きさのカードを使っていた。

 しかし、違和感がある。悪くはないのだが、嵩張ってどうも気分が乗らない。そこで一回り小さい掌サイズのカードにしたら、とても捗る。

 ただ紙の大きさが少し違うだけなのに、不思議だ。

 日々過ごしていて、違和感を感じる

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それでいいのか?

それでいいのか?

「本当にそれでいいのか?」
 最近、そんな声がどこからともなく聞こえてくる。

 なぜかはわからないけれど、自分の思っていることとやっていることに食い違いが起こる。それにおぼろげに気づいているのに、ギャップが修正できない。
 その結果、「本当にそれでいいのか?」という問いだけがこだまする。

 そして、その問いに対して答えない。
 氷の張った地面をなすすべなく滑っていく感じ。

 しっかりと踏みし

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問いに付き合う

問いに付き合う

 ファシリテーションに関心があって学んでいると、時々出会うジレンマがある。
「理想としてはわかっていても、現実はいかんともしがたい」

 ファシリテーターとは「あり方」だと僕は思っている。だから「〇〇をする人」と言えない。その場の力が最大限に発揮するために促進をするのだが、具体的になにをどうするのかはその時と場合によって異なるので、一言にまとめられない。

 模擬的な場で練習して、仮にとても上手く

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0から1へ

0から1へ

 なにかを始めるのは、0を1にすることだ。
 それは既にあるものを増やしていくのとは明確に違う。

 なにもなかったところから、そこに生み出すのは容易くはいかない。
 おぼろげなイメージや思考、理想に形を与えていくのだから、当然ながら1度で上手くいくはずがない。

 それは粘土でものを作っていくのと同じで、ゾウを作りたいと思っても、自分の目指すものを作るためには何度となく作り直す必要が出てくるだろ

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読み方の癖

読み方の癖

 最近読んだ漫画の場面展開の仕方が、すごく引っかかった。
 小説を読んでいる時も何度かある。

 物語の良いところは全てを描かなくて良いところだ。
 なにもしていない休日をわざわざ描写せずに、「なにもしない1日だった」と一文で済ませられる。その分、選択と集中で大事な場面は詳細に描く。

 読者は美味しいところだけをつまみ食いできるのだ。

 ただ、その描く・描かない場面が、作者の意図と読者の間で食

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やりたいことをやれと人は言う

やりたいことをやれと人は言う

「やりたいことをやれ」って無責任な言葉。
 でも、無責任であることが大事なんだと、最近は思い始めた。
 口先ではいくらでも責任を負うって言えるけれど、やったことの結果を肩代わりできないから、誰かの人生に責任なんか負えない。
 だから、自分で決められるように「やりたいことをやれ」と言うのかもしれない。

 自分が思っていた「やりたいこと」は想像とは違うことはしばしばある。やってみたら案外やりたくなか

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枠の意欲

枠の意欲

 僕は体験からなにかを得て、不純物だらけのものを時間をかけて濾していく。
 そして、なんとかそれを言葉という形にする。

 ただ、それは0から全部やろうとすると、本当に労力と時間のかかる作業だ。正直、やったからといって、なにか成果が得られるわけでもない。

 だから、楽するべきところは楽をした方がいいと思うようになった。
 そこで最近フレームワークに関心が高まっている。

 自分の身に起こったこと

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靴下を長持ちさせたい

靴下を長持ちさせたい

 空き時間に靴下を買って、ふと思った。
 いつまでこの靴下はもってくれるのだろうか?

 靴下に穴が開くペースが早い気がする。
 だれかと比べたことがないので、完全なる主観で語っているのだが、もう少し保持できてもいいのではないか。

 おおよそ2ヶ月ペースで複数枚買うので、そのペースで履き潰している計算になる。日頃から歩いたり走ったりするので、負荷をかけている自覚はある。足の親指と踵のあたりにすぐ

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全部を伝えない

全部を伝えない

 わかってほしいという気持ちが強すぎるほど、全てを言葉にしようとする。
 しかし、情報が多すぎてなにが言いたいのかわからなくなってしまう。

 全部を伝えようとしない。情報伝達において、意外に重要だ。
 1~10まで全部が全く同じレベルで重要なんてことはない。

 だから、不要なものはどんどん省く。
 伝えないことが返って伝わりやすくなることがあるし、相手の聞く意識を高める。

 伝えたいから伝え

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