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やりたいことをやれと人は言う

「やりたいことをやれ」って無責任な言葉。
 でも、無責任であることが大事なんだと、最近は思い始めた。
 口先ではいくらでも責任を負うって言えるけれど、やったことの結果を肩代わりできないから、誰かの人生に責任なんか負えない。
 だから、自分で決められるように「やりたいことをやれ」と言うのかもしれない。

 自分が思っていた「やりたいこと」は想像とは違うことはしばしばある。やってみたら案外やりたくなかったなんてことだってある。
 ただ、それもまた「やってみて」初めてわかること。
 ギャップに気づくためにも「やりたいこと」をやってみることは必要なのかもしれない。
「やってみたい」と思いながら、ずっとやらなかったら、結局それが本当にやりたかったことなのかもわからないまま。
 絵に描いた餅を神棚に飾っていたって、絵は食えないし、売れもしない。

 なんの悪気もなく、邪気もなく言う人もいる。
 だけど、酷な言葉だとわかった上で、言う人もいる。

 やりたいことをやりなさい、と。

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