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抱えたまま

 今日こそやろう。
 何度もそう思い、失敗する。

 他者から見えないそうした葛藤は、意味がないのだろうか。
 確かに、行動として現れていない以上は、なにも起こっていない。

 けれど、その内面での揺れ動きを続けることで、いつか本当に行動が起こるかもしれない。そういう意味で、個人の中では、その葛藤はとても重要なものだと思っている。

 面倒臭さ、あるいは変化への恐怖。様々な要因があって、それはどれだけ努力したところで完全には消えない。行動することでの薄まり、やがて気にならなくなる。しかし、行動するまでは、そこにずっとある。

 だから、実は目の前にある課題を見えないふりをするのではなく、それを抱えたままいかに動き始めるかの術を身につけるのが自分を助ける。だから、葛藤から目を背けないこと。

 歯痒さともどかしさを感じながらも、地道に本当に僅かでも動く。その姿は美しい。

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