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読み方の癖

 最近読んだ漫画の場面展開の仕方が、すごく引っかかった。
 小説を読んでいる時も何度かある。

 物語の良いところは全てを描かなくて良いところだ。
 なにもしていない休日をわざわざ描写せずに、「なにもしない1日だった」と一文で済ませられる。その分、選択と集中で大事な場面は詳細に描く。

 読者は美味しいところだけをつまみ食いできるのだ。

 ただ、その描く・描かない場面が、作者の意図と読者の間で食い違えば、当然そこには違和感が生じる。

 なぜ僕は引っかかったのだろうか?
 それは内面描写が必要(だと僕が感じている)な場面で、あっさり時系列が移動してしまっているからだ。それが一回なら気にならないのに、同じことが何回も起こって気のせいでは済ませられなくなった。

 それだけ自分が内面描写にこだわっていて、登場人物の心情を知りたがっている証拠だろう。それぞれの描き方や読み方があっていいので、文句をつける意図はないのだが、自分の読み方の癖がわかるのは面白い。

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