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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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2021年5月の記事一覧

最高!万能ナイフのような本を読んだ。

最高!万能ナイフのような本を読んだ。

服部文祥さんの最新作を拝読した。大興奮である。

彼のTwitterをホォローしているので、気にはなっていた。地元の図書館で蔵書されており即借りて読んでみた。服部さんの存在は、いっとき登山系(正確にはマタギ)の書籍を片っ端から読み漁っているときに、こちらの作品で知ることになる。

予備知識なく単純に作品から入っており、当時は彼のキャリアやパーソナリティなどは全く存じあげない。著作を拝読したり我らの

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ウナギが故郷に帰るとき、を読んだ。

ウナギが故郷に帰るとき、を読んだ。

我らの角幡唯介さんが大絶賛しており、慌てて読んだ。

本著はただのウナギの生態に迫る内容ではない、訳者の大沢章子さんのあとがきから抜粋させていただくと、

本書はウナギの謎と、それを取り巻く人々についてのノンフィクションらしい明解な筆致で書かれた章と、筆者と父親とのウナギ釣りの思い出をより叙情的に語る章が交互に進んでいく構成になっている。

ウナギの生態については、読んでなるほどと驚くことが多かっ

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映画カウンセリング、を読んだ。

映画カウンセリング、を読んだ。

今年は読書に加えて、映画を本気で観てみたい。というわけで、ライムスター宇多丸の「映画カウンセリング」を読んだ。

実は以前に図書館でお借りして拝読したことがあるが、急に思い立って読み返したくなり今更ジロー(古いっ!)で購入。記録を確認したら2017年に読んでいた。もう4年前なのか...当時39歳ってことに驚く。

で、当時の読んだ自分の感想を引っ張りだしてみると、

相談者のお題(悩み事)に応じた

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私がオジさんになったよ。

私がオジさんになったよ。

もとい。私がオバさんになったよ、を読んだ。

ジェーン・スーさんの対談本。

光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みねこ。(敬称略)

読み進めていくうちに、「事実婚」や「子どもが欲しい・欲しくない」や「親の介護どうする」等の話題が多いことに気づく。どうしてかなと思っていたら、そもそもそういう本だったということに気づいた(汗)。

自分も43歳なので、共感で

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できない脳ほど自信過剰。

できない脳ほど自信過剰。

脳って本当に不思議だと思う。まだまだ解明されていないことが多い。

3月に文庫が発売されたので、そちら(2つ目のリンク)を拝読。

池谷裕二さんといえば、土曜日夜のTV番組「ニュースキャスター」でもコメンテーターとして出演されており、ご覧になっている方も多いだろう。脳科学という特殊な領域のお話を、実に平易に伝えてくれる稀有な研究者だと思う。ちなみに東大の大学院で薬学博士号を取得されている、素晴らし

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Spotifyを、読んだ。

Spotifyを、読んだ。

新しいコンテンツ王国の誕生、ダニエル・エクの極秘の素顔を明かす。

普段何気なく使っているアプリ(サービス)の出自を改めて知り、驚くこと多々あった。まずはこの手のテクノロジー・サービス=アメリカ生まれというステレオタイプは時代遅れだということ。

帯にもある通りに、当事業はスウェーデンで生まれている。興奮気味に奥様(あえて敬称)に伝えていたら、隣で聞いていた息子から「マイクラもスウェーデンだよ」と

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未来を実装する、を読んだ。

未来を実装する、を読んだ。

久々に脳味噌がカラカラに干からびるくらい脳力を使った(笑)。

まずは黒字に蛍光緑のカヴァーデザインがカッコイイでしょう。最近の流行りなのかな?書店には近しい装幀の書籍が数冊目に入る。テクノロジー系に多い印象。*amazonばかりじゃなくリアル書店にも行きましょう!

インパクト、リスク、ガバナンス、センスメイキング。この4つの原則とテクノロジーで社会を変革する、とある。

インパクトは理想と道筋

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6時に起きて、22時に寝る。

連休中に限らず、ほぼ毎日この時間割で生活している。

リモートワークが導入された2020年の春先には、通勤がなくなったので体力消耗も低減し、妙にエネルギッシュとなり無駄かつ頻繁に夜更かしなどをしていた。あつ森で午前3時まで起きていたとか、懐かしい...。

3月から英会話と水泳を始めて、メンタルもフィジカルも適度な負荷が課されたので、無意味な夜更かしなどはせず、潔く子ども達と川の字になって寝ている

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何とかならない時代の幸福論、を読んだ。

何とかならない時代の幸福論、を読んだ。

何とかならない時代とは、どんな時代なのだろうか。そして幸福とは何か。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーで、えらく感銘を受けたブレイディさんと、鴻上さんの共著。多様性と社会的包摂の2つのキーワードで二人の対談が進んでゆく。

そういえば4月から息子が中学生になった。奥様(あえて敬称)は、みんな穏やかで校内の雰囲気が良いと仰っていた。確かに見る限りでは皆、大人しく乱暴な感じは全くしない。

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