マガジンのカバー画像

うたかたの日々

122
個人的な日記みたいなものです。特にオチもないし、教訓もありません。
運営しているクリエイター

#エッセイ

明るい世界に目を向けよう

明るい世界に目を向けよう

相変わらず特に書くことがない。

そうだ、先日久しぶりに友人と酒を飲みに行ったことについて考えてみたい。

あなたには、今の世界はどのように見えていますか?

ぼくの目には、あまりポジティブな世界には映っていません。

目が覚めて、「ああ、なんて世界は素晴らしいんだ!」と、目をキラキラさせるような心境でベッドから跳ね起きる、なんてことは久しくありません。

四度目の緊急事態宣言、ワクチン、オリンピ

もっとみる
始まりも終わりもない世界

始まりも終わりもない世界

映画「メッセージ」が後を引いている。

始まりも終わりもない、時間という概念のない世界で生きるとは、どんな感覚なのだろう。

そこには、老いも、死も、運命も、ないのだろうか。

ぼくは気付かなったのだが、あるブログで「メッセージ」にこんな指摘をされていた方がいて、とても興味深った。

地球にコンタクトしに来た異星人、通称アボットとコステロは、非連続性の時間の世界で生きている。

これは連続性の時間

もっとみる
太陽とウルトラマン

太陽とウルトラマン

今日は晴れた、見事に晴れている、良かった。

最近、ぼくの休日は雨が降っていることが多くて、そんな日は気分もどんよりしてしまう。

寝室にいる時は、びゅーびゅーと風が吹く音が聞こえたので、半分眠りながら、なんだ今日も雨か…と思っていた。

リビングへ行くと、そこは眩ゆいばかりの光で溢れていた。我が家のリビングは、東向きに窓があるので、午前中は溢れんばかりに太陽の光が差し込む。ありがたい。

今の家

もっとみる
肉食獣の懺悔

肉食獣の懺悔

最近、なんだか自分がすり減ってしまったなと感じている。

大したことをしているわけじゃないし、今の世の中で、ぼくなんかより大変な思いをしている方も沢山おられるだろう、とは思うのだ。

だけど、たまにはたっぷり自分を甘やかしたっていいだろう。
このままじゃ、自分がパンクしてしまう。

今の世の中の何に対して自分はキツいと思っているのだろう?

未来に向けて、希望を見出しづらいのがキツい。
それがたと

もっとみる
路上

路上

YouTubeで「ちょっと世界一周してくる」さんの動画を最近、良く見ている。
旅に出れないご時世ですからねえ。

中でも中南米編が好きだ。
なにが楽しそうって、みんな路上でワイワイやっているのが楽しそうだ。
ストリートパフォーマンス、ストリートフード、ストリートサッカー、ストリートタンゴ、なんていうのもある。

やっぱりストリートは良い。

もし仮に、仕事の帰り道、通りすがりの広場や駅で、ストリー

もっとみる
橋の上で、通りすがりのおっさんに「ケセラセラ」と囁かれた。

橋の上で、通りすがりのおっさんに「ケセラセラ」と囁かれた。

人はネガティブなものに飛びついてしまう、らしい。
だから、「〇〇はヤバい」とか、「〇〇はオワタ」とかのブサイクな文言に引き寄せられてしまうのだとか。

ぼくもこのままいくとマズイんじゃないか、という漠然とした不安がある。
でも、果たして本当にそうなのだろうか?

人生の進み方を理詰めで捉えようとする人がいる。全てを計画的に、勤勉に。
その規律、克己心に本当に頭が下がるし、そういう生き方のできる人を

もっとみる
教えたがりにご用心

教えたがりにご用心

マレーシア在住のライター野本響子さんのnote記事は、いつも「ああ、ちょうどそれ感じてたなあ」ってところを、針で刺すようにつついてくれて、気持ち良い発見をくれます。

最近だと、下の記事が特に刺さりました。ぼくにも身に覚えがあります。

実は、ぼくもパートタイムでパントマイムを教えています。恥ずかしながら。
某芸能事務所の養成所で、パントマイムなんてニッチなスキルにも関わらず、もうかれこれ5、6年

もっとみる
寄り道だらけの散歩のように

寄り道だらけの散歩のように

求めている情報に簡単にアクセスできるようになった、と言われているけど、案外そうでもないな、とぼくは思う。

ぼくが単に検索下手なだけかもしれないけど。

例えば、なんか面白い映画ないかなあ、とアマゾンプライムやネットフリックスを徘徊する。レビューを読み、その時の自分にフィットしそうな映画を探しても、結局見つからず終いで、なんだかなぁ、と思うことがよくある。

一昔前は、お気に入りの音楽を探しに、渋

もっとみる
走馬灯はかく語りき

走馬灯はかく語りき

今日もこれといって書くことのない一日だった。

僕が死ぬ時に見る走馬灯に、今日という日はきっと含まれないだろう。

では、僕はどんな走馬灯を見るのだろうか?

若かりし頃に無謀に挑戦した日々のことか、外国へ行った時のことか、ふと伊東や鎌倉へ一泊二日で旅行した思い出か。それとも、そういった非日常的な思い出ではなく、毎日の通勤路で、なんとなく顔を合わせる赤の他人の顔でも思い出すのだろうか。

死ぬ時持

もっとみる

絵に描いたような下品な金持ち

果たしてお金持ちは、上品なのか、下品なのか?

私の職場に、ごく稀に現れる金持ちがいる。
彼について言えば、彼は間違いなく下品な奴だ。

私の職場の同僚達は全員奴のことを嫌っているし、奴が職場に来たとしても、もはや誰も「いらっしゃいませ」も、「ありがとうございました」とも言わない。

もちろん、私も彼のことが嫌いだ。生理的にも無理なので、できるだけ視界にすら入れたくない。

ただ、お金は持っている

もっとみる
量産型の国へようこそ

量産型の国へようこそ

4月1日である。
新社会人らしき人達をちらほらと見かける。
駅で初々しい背広姿の男の子が、ご両親と記念写真を撮っていた。
子供を社会人まで育てるには、それはそれは語り尽くせない苦労や葛藤があったことだろう。一つの節目に対して、通りすがりの赤の他人の僕ではあるが、ご両親にお疲れ様でしたと伝えたい。

さて、一方で初々しい背広姿の息子くんは、さぞ緊張しているであろう。
職場には良い上司も悪い上司もいる

もっとみる
一人暮らしと不味すぎた唐揚げ

一人暮らしと不味すぎた唐揚げ

今から20年程前、僕は埼玉県所沢市で一人暮らしを始めた。
大学に合格し、上京して一人暮らしを始めた。
最もそこは埼玉なので、正しくは上京ではなく上玉なのかもしれないが。

昨今の大学生を見ると、大学生諸君には失礼な物言いだが、頭悪いなぁと思うことが多い。大学生なんて、いつの時代もそんなものかもしれないが、振り返ってみれば、僕が18歳の頃なんて、もっと馬鹿だったし、もっといろんなことに怯えていた。

もっとみる
もしも自分が消えたなら

もしも自分が消えたなら

10年以上、一緒に働いた上司が他の部署へ移動することになった。

その方は、美人で明るくて、気配り上手で、上司にも部下にもお客さんにも好かれる方だった。

特にプライベートでも付き合いがあるとか、そういう関係ではないのだが、職場に行くと必ずいる存在というのは、ある種もう一つの家族のように感じられた。

上司が馴染みのお客さん達に
「私、4月で移動になるんです。」
と報告すると、多くの方が残念そうに

もっとみる
アボリジニの教え

アボリジニの教え

アボリジニは、「貯める」ということをしないらしい。

アボリジニはオーストラリア大陸の先住民族で、多くの現代人が失ってしまった精霊と繋がる方法を知っている、と言われている。

僕が興味深いと思ったアボリジニの教えは、その人にとって必要なことは、必要な時に、もたらされるというものだ。

ということは、僕らが如何に運命に足掻いて、何かをなそうとしても、既に僕らが進む道というのは、あらかた決められている

もっとみる