kazuaki maruyama

海外文芸とイングランドプレミアリーグが好きで、約20年振りに英語を勉強し始めました。 …

kazuaki maruyama

海外文芸とイングランドプレミアリーグが好きで、約20年振りに英語を勉強し始めました。 3年後くらいには英語を使った仕事がしたいなあ、とのんびり夢想しています。

マガジン

  • うたかたの日々

    個人的な日記みたいなものです。特にオチもないし、教訓もありません。

  • いちおうフィクションです。

    3分あれば読めます。寝付けない時、起きたくない時に、ベッドのお供に使ってください。

  • 本や映画の感想

    読んだ本、観た映画の備忘録です。

最近の記事

何故か最近ディストピア作品を見ると心地よい

久しぶりのnote。 定期的に訪れる全てが馬鹿馬鹿しくなる病が、またぼくに訪れている。 改めて、ぼくが言う必要もないほど、最近の世界は可笑しなことになっていて、それがいろんな人の手によって膨らまされたり、転がされたりして、雪だるまのように太って汚れて、太って汚れて… そんなふうに、ぼくには世界が見える。 最近、頭を悩ませてせいることがある。 SNSやらゲームやらをザッピングしまくる中高生のように、ぼくも長い時間の映画や読書に集中できないのだ。 これは作品の良し悪しと

    • 仮想的な報酬

      「今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由」という本を読んでいます。 いやあ分かっちゃいたんだけど、やっぱりソーシャルメディアってのは危険ですね。 なにもソーシャルメディアに限らず、人類が開発した便利な発明品はどれも諸刃の剣なのかもしれませんが。 映画「風の谷のナウシカ」でも言及されてましたよね、 「お前さんたちは火を使い過ぎる。そりゃあ、わしらも少しは使うがな。多すぎる火は全てを燃やし尽くしてしまうのじゃ。」 たしか、こんなセリフがあったように記

      • 愚か者同士、優しくしようよ

        悪人正機という言葉がある。 ウィキペディアによると、以下のような意味です。 悪人正機(あくにんしょうき)は、浄土真宗の教義の中で重要な意味を持つ思想で、「“悪人”こそが阿弥陀仏の本願(他力本願)による救済の主正の根機である」という意味である。 ぼくは学者ではないので、詳しくは知りませんが、この言葉は浄土真宗の開祖である親鸞の言葉だとされています。 勝手に私的に解釈すると、悪人であるあなたこそ、仏様は救済の手を差し延べてくださる、という意味なのかなと思ってます。 ぼく

        • 休日の意義

          3月頃から続けていたnoteの毎日更新をやめてみた。 もっとも、「今日はお休みです」というタイトルで何も書かない日もあったので、実質的には毎日更新は既に事切れていたわけだが。 なぜ毎日更新にこだわっていたのか? それはある種の祈りのようなものだと思う。 毎日更新を続けていれば、何か新しい転機を迎えられるのではないか、という淡い、理由のない期待がぼくの中にあった。 今も何かしら書き続けていれば、本でも出版できたりしてという、これまた淡い期待がないわけではないが、無理に

        何故か最近ディストピア作品を見ると心地よい

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        記事

          今日はお休みです。

          何かと世知辛い世の中ですが、みなさん良い週末をお過ごしください。 スヌーピーの名言を置いておきます。 "I don't have time to worry about who dosen’t like me. I’m too busy loving pepole who love me." 「ぼくのことを嫌いな人にさく時間はないよ、ぼくのことを愛してくれる人を愛するのが忙しくてさ!」

          今日はお休みです。

          凡人こそ基礎を

          今日はパントマイムの講師の日でした。 パントマイムの講師? そんな仕事あるの?と大体の方が思われると思いますが、世の中にはそんな仕事もあるのです。不思議ですね。まあ、ぼくからすると本当にありがたいです。 ぼくが教えているのは、某お笑い養成所なので、純粋にパントマイムを学びたいという方達ではなく、あくまで自分達のお笑いに何かしらフィードバックして貰えることを目的に授業をしています。 パントマイム講師歴も始めてから5年くらい経ちます。毎年沢山の生徒さんを見させて頂いていますが

          凡人こそ基礎を

          今日はお休みです。

          今日はお休みです。

          今日はお休みです。

          フランスはもはや自由の国ではないのか?

          朝一でかなり物騒なニュースを見た。 どうやらフランスでは、いよいよワクチンパスポート(正しくは衛生パスポートというらしい)が義務化されるようだ。 今後このパスポートが無ければ、働くことも、交通機関、医療機関、劇場、スーパーマーケットなどの利用が制限されてしまうらしい。 ↑こちらは、パリ在住の作家辻仁成さんの主催するdesignstoriesのリンクです。参考までに。 さて、中々にショッキングな知らせだ。 ワクチン接種、または陰性証明のない者は、事実上生きていけません

          フランスはもはや自由の国ではないのか?

          綺麗に老いるのは難しい

          相変わらず書くことがないので、最近のことを書く。 日曜日に久しぶりに図書館に行った。 「今すぐソーシャルメディアを削除するべき10の理由」やら、坂口恭平さんの「現実奪取論」、椎名誠さんの「酔うために地球は回っている」、「ゾンビとマインドコントロール」、そしてジャック・アタリの新刊があったので借りてみた。 人の、というか、自分のモチベーションは困ったもので、本を読むのも飽きたなぁと思ってしばらく読まないでいると、急にどの本も面白そうに見えてくるから不思議なものだ。 本で

          綺麗に老いるのは難しい

          改めて忍耐力の価値を知る -イタリア代表の我慢強さ-

          ぼくがnoteを購読しているマレーシア在住のライター野本響子さんの記事を読んでいると、このような言葉に出会いました。 「分からなさに耐える」力が試されているのかもしれないと思います。 これは、再び感染が拡まる東南アジア各国の状況を扱った記事で登場した言葉です。 経済を優先すれば、感染が拡まる。ロックダウンをすれば、経済が弱まる、というお決まりのジレンマの中で、各国政府は頭を悩ませていることでしょう。 そんな状況の中でも、ぼく達は日常生活を営み、僅かでもポジティブに感じ

          改めて忍耐力の価値を知る -イタリア代表の我慢強さ-

          マック地蔵達に祈りを-映画「東京自転車節」-

          都内のマックの前を通り過ぎると、日焼けした男達が自転車と一緒にたむろしているのを良く見かけた。 彼らはUberEatsの配達員達だ。 巷では、彼らのことを"マック地蔵"と呼ぶらしい。 マック地蔵達の内訳は、どうやら日本人だけではないらしく、そこには、東南アジア系と思われる若者たちも多い。 ところが最近、彼ら地蔵達の数がこころなしか減っていると感じていたところ、Twitterのトレンドにこのような記事があった。 "山梨で働きながら映画製作をしていたところ、コロナ禍で職

          マック地蔵達に祈りを-映画「東京自転車節」-

          ある金曜日の出来事

          今日も書くことがないので、ただの日記です。 昨日は一日、よく働きました。 午前中はパントマイムの講師の仕事。 コロナ禍での対面授業は、人と人の接触に気を遣いますが、かといって、それらを全くなしにするのも違う気がして、少しだけペアで行うエクササイズをしました。 結果、生徒さんたちも盛り上がってくれました。 リアルに、フィジカルに人と人が触れ合うことで伝わったり、通い合うエネルギーのようなものがあると実感しました。 生徒さんたちのモチベーションも高く、ぼくも授業に熱が入

          ある金曜日の出来事

          明るい世界に目を向けよう

          相変わらず特に書くことがない。 そうだ、先日久しぶりに友人と酒を飲みに行ったことについて考えてみたい。 あなたには、今の世界はどのように見えていますか? ぼくの目には、あまりポジティブな世界には映っていません。 目が覚めて、「ああ、なんて世界は素晴らしいんだ!」と、目をキラキラさせるような心境でベッドから跳ね起きる、なんてことは久しくありません。 四度目の緊急事態宣言、ワクチン、オリンピックの無観客開催、迫り来る不況と、現状を直視するだけでも気が狂いそうです。 お

          明るい世界に目を向けよう

          時代に必要とされるものは何か?

          みなさんに子供がいるとして彼らにどんな教育をされますか? 極論、成り行きに任せる以外、他に方法はあるのでしょうか? ぼく自身も愚か者ですし、ぼくから見て現存する先立である、人生の先輩である、ぼく達は賢人であるようには見えません。 果たしてそれで良いのか? ぼくの答えは一つ、それで良いのです。 ぼくらはいくつになっても完璧であるようには作られていませんし、何かの目標を達成するだけの為に作られているわけではありません。 お互いにお互いの愚かさを享受する優しさを身につける

          時代に必要とされるものは何か?

          短編小説「髪を得る為に富を失った男と、富を得る為に髪を失った男」

          お前達の世界にはこんな言葉があるはずだ。 「なにかを得る為には、なにかを失わなければいけない」 ってな。 どんなボンクラでも一度くらいはこの言葉を聞いたことがあるだろう。 俺たちからすると、この真理は違う言葉で語られる。 「なにかを与えてやるなら、なにかを奪え」 だ。 俺のじじいも、そのまたじじいも、ずうっと同じことを俺に言い続けてきた。 むかし、ちょいと気に入った人間の女の子が病気になった。 俺は仏心を出しちまって、何の見返りもなくその女の子の病気を綺麗さ

          短編小説「髪を得る為に富を失った男と、富を得る為に髪を失った男」

          家族との適切な距離感

          村上春樹さんの短編小説「トニー滝谷」の中に、 トニー滝谷は息子にむいていなかったし、父の滝谷省三郎は父にむいていなかった。 というような記述があったと思う。 ぼくはこの一節を読んで、ああ、自分も息子であることにも、恐らくは父であることにもむいてないだろうなあ、と共感した。 もっとも、人というのは誰しも親になる前は、そんな心境なのかもしれないが。 ぼくは18歳で家を出て、10年くらい一人で暮らして、その後結婚して、まもなく10年になる。 結婚して以来、両親との関わり

          家族との適切な距離感