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旅する雑記帳

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日々思ったことを。
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「書くこと」と「続けること」の意味

「書くこと」と「続けること」の意味

二年前、はじめてnoteを書いた。

noteには、初々しい光が詰まっていた。自分の未来がどこかにつながっている予感、一歩ずつ前に進む覚悟、初心者の自覚と向上心。謙虚な熱意が、そこにはあった。



人が歩みを進めるには、光が必要になる。遠くで輝き、道標になる光だ。自分が目指す光を暗闇から見つけなければいけない。広大な宇宙から自分の星を見つけるような慎重さで、自分が目指す光を選ばなければいけない

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君の力は、不安をなくすためではなく、未来をつくるためにつかってほしい。

君の力は、不安をなくすためではなく、未来をつくるためにつかってほしい。

力になりたいです。なんでもします。

と言われたとき、こう返していた。

もう力になってもらっているよ。よかったら、一緒に進みたいんだ。奉仕してもらうのではなく、同じ方向をみたい。だから課題やありたい未来を教えてほしい。それを一緒に解決したい。

間違いを恐れる必要はない。人は誰でもいつでも間違えるから。信頼を失うことを怖がる必要はない。強く握るほどすり抜けてしまうから。できるかわからないことに挑

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けだるい週末

けだるい週末

ぼくの存在も言葉も、それ自体に大した意味はないよ。意味を見出しくれるきみがすごいんだ。

本当にそう思っている。同じ言葉を伝えても、反応が人により異なる。言葉に意味はなく、聞く人がつける意味だけが存在している。

そうなったとき、自分が何をするべきかは、正しい実行なんだと思う。世の中を実際にどのように変化させるか。なにをつくり、なにをとどけるか。思考ではなく、行動でもって人と社会に貢献したい。

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「相談してよかった」と言われたとき、いつも思うこと。

「相談してよかった」と言われたとき、いつも思うこと。

相談を受けると、言われることがある。

ひらやまさんと話して、気づけました。
こんなに話を聞いてもらえたのは、初めてです。
変われたのは、あのとき話したからだよ。

そう言われるたびに、いつも思うことがある。

ぼくは、ただ30分くらい話を聞いただけ。それをよい体験だと思えるのは、あなた自身の力なんです。真摯に話して自分と向き合っているからなんです。同じことをしても、つまらないと感じる人はたくさん

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「乾杯」という名の、小さな約束。

「乾杯」という名の、小さな約束。

乾杯がきらいだった。

"杯を乾かす"と書かれたその言葉に、いい印象を持っていなかった。体育会系の部活によくある、「たくさん飲める人がつよい、酔わないことが正義。」という屈強で排他的な価値観に嫌気が差していた。どうしてこんな危険なものを楽しそうに飲むのか、理解できなかった。

それが自分の乾杯との出会いだった。



ぼくに乾杯の楽しさを教えてくれた人が、三人いる。

一人目は、大学生のとき、仲

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人付き合いがうまくなると、すこしだけ切なくなる。

人付き合いがうまくなると、すこしだけ切なくなる。

シャツを着たサラリーマン、元気な男の子、自転車を漕ぎ出す人。休日の昼下がり、道端のベンチに座りながら、道行く人を眺めていた。



人付き合いがうまくなると、すこしだけ切なくなるときがある。相手が自分に求めることも、自分が相手に求めることも、整理するための線を引けるようになるからだ。その結果、自分と相手との間に距離を感じることがある。

自分の気持ちは、相手に伝えきれない
相手の気持ちは、自分に

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一番つらかったとき、してもらえたらうれしかったこと

一番つらかったとき、してもらえたらうれしかったこと

朝起きて、リビングの椅子に座って、窓の外を見ることしかできないときがありました。

自分の気持ちがわからず、絶望していたとき。

当時を振り返ってみて、どんな関わりがあったらうれしかったかを思い返してみました。



何もできない生活に寄り添ってもらうこと本人が一番なんとかしたいと思っている。でもどうにもできない。その矛盾を自分の中に抱えるからつらい。

ごはんにまともに食べられない。
風呂を入

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夜は長い。できない自分を愛したい。

夜は長い。できない自分を愛したい。

「自分って全然だめだな」

そう思うときがある。

そのときは決まって、スイッチのオンオフを切り替えたように唐突に、明快に、訪れる。

人間だから完璧にはなれないのだけど、それでも自分のことを嫌悪してしまうときがある。

眠れない夜がある「眠れるって、いいよね」というnoteを書いてしまうくらい睡眠は大切だと思っています。ただ、どうしても、眠れない夜があります。

自分の中で言語化できない不安が溜

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伝わる涙。流れる言葉。突き動かされる情熱。

伝わる涙。流れる言葉。突き動かされる情熱。

日々の忙しさの中で、大事なものを守ることは難しいのかもしれない。涙を流しながら、言葉を探す時間があってもいい。



色々なしがらみがあり、時間が奪われる。個人と会社とのズレに悩む。前から同じことを繰り返している気がする。

通り過ぎてゆく想いがある。
叶えられなかった願いがある。
聞くことができなかった祈りがある。

悲しいでもなく、悔しいでもなく、
泣いてしまうときがある。

伝わる涙ただは

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日本最南端と北極圏に呼ばれた話

日本最南端と北極圏に呼ばれた話

日々忙しく過ごしていると、自分の中の声が聞こえなくなることがある。他人からの期待に応えて続けていると、自分の中の声に耳を塞いでしまうことがある。

日本有人島最南端の沖縄・波照間島

石垣島から高速船で一時間。けっして広くはない土地に少しのゲストハウスと飲食店。さとうきび畑と製糖工場。数百人の島民とヤギ。素朴な原風景をそのままに残す波照間島。

三年前に行ったきり、すっかり虜になってしまった。初め

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ただ「聴く」ことの妙技

ただ「聴く」ことの妙技

「聴く」という言葉がすきです。耳を澄ませるという姿勢を表している気がする。言葉を選ぶこともすきです。「伝える」ではなく「伝わる」言葉を用いたい。

コミュニケーションをしていく上では、聴くこと、知ることから始めて、ありのままの自分でありのままの言葉を語ることが大切なんだと思います。



一方通行なコミュニケーションの弊害相手を論破することは心地よい側面があることを知っている。競争や比較が重要視

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何もしない「よはく」のススメ

何もしない「よはく」のススメ

「最後に何の予定も心配事もなく、土日を過ごしたのはいつだろう?」

そんなことを思い出せないくらい猛烈に働いていた時期がありました。成果のために自分の健康や気持ちを犠牲にする働き方は、ある場面では大切だけど、またやろうとは思えない自分がいます。

自分の意識、無意識とは関係なく、体と心に無理をさせ続ける生活はいつか必ず限界をむかえてしまうから。

景色の美しさを感じられる幸せ美しい景色を眺めていら

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自分で自分に許可をあげるということ

自分で自分に許可をあげるということ

小さい頃から「旅をするように生きたい」と思っていました。

小学生のとき、七夕の短冊に「冒険家になりたい」と書いてしまうくらい、好奇心が強く、ここではないどこかへの冒険や探検がすきでした。

最近、旅をするように生活しています。最近ふとしたきっかけがあり、東京を旅するように、転々と泊まる場所を変えています。先週は清澄白河に、先々週は三軒茶屋にいました。

いつもと違う場所で、いつもと違うことを考え

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ぎらりと光るダイヤのような「本当に生きた日」

ぎらりと光るダイヤのような「本当に生きた日」

「ずっと前から、同じことを繰り返してる気がする。」

体調崩して休職していたとき、過去やったことを振り返って、そう感じました。

ストレッチな目標に向かって、自分を犠牲にしながら、できないことをできるようにしていく。常に不全感を抱えながらも全力で走り続ける。やれることしかない、やればできると思い込む。

一番忙しい日々はそんな毎日でした。



休職期間という初めての長い休みの中で、目の前の景色

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