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#小説

学級文庫にあったボロボロの南総里見八犬伝

学級文庫にあったボロボロの南総里見八犬伝

小学校何年生の頃だったかは忘れてしまったのだけれど、教室の隅にあった学級文庫の本棚に、「南総里見八犬伝」があった。
(南総里見八犬伝は、江戸時代に書かれた小説で、冒険系の物語だと記憶しています、)
元はクリーム色の表紙だったのかもしれないけれど、所々茶色くなっていて、開くとペキペキと音が鳴るし1ページめくるごとにページが取れてしまいそうだった。その危なっかしさに、私は初めてその本を手に取ったとき、

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曇天と、買えなかったモモ

曇天と、買えなかったモモ

久しぶりの曇り空だった。

東京の神保町まで出かけて古本の中に埋れているのもいいかなと思ったけれど、

なんせ最近本を買いすぎて金がない。ないわけじゃないけどお金を使うことに罪悪感を感じ始めている。

しかも新書を。

古本に抵抗がないわけではないけれど、なんとなく新しい本というものは、一生自分のそばにいてくれる気がするから好きだ。

古本デビューでもしますか。と、神保町への旅を考えたけれど、やは

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やりたいのとやれるのは違う

やりたいのとやれるのは違う

私は小学生の頃宮崎駿が大好きだった。ついでに言うと、息子の宮崎吾朗とのかけ合いというか、あの二人の関係性が見ていて好きだった。

私はアニメというものを作ったことがない。映画なんて作ろうと思ったこともないし、そもそも映画などを観たりも、あんまりしない。だけど二人が好きだった。

あれはいつだったか、忘れてしまったけれど、何年か振りに母親に誕生日プレゼントをあげると言われたので、迷わず宮崎駿と宮崎吾

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