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台湾有事シミュレーションから得られた課題
0.あらかじめ結論先週行われた台湾海峡危機シミュレーションに、1日目は財務大臣役、2日目は官房副長官役として参加させて頂いた。
その経験から得られた課題をあらかじめまとめると、以下の通りとなる。
・エネルギー安全保障、財政健全化、中国向けエクスポージャー削減など、平時からの備えが政策の選択肢や継戦能力を大きく左右する
・サイバー攻撃は、実際に侵攻する数年前から攻める側の準備が進められ、侵攻の前後に
子ども・子育て支援金の「負担」とは?
0.はじめに子ども・子育て支援金の「負担」に注目が集まっています。
しかしながら、その多くは説明のわかりにくさなどに起因する誤解に基づくもののように思われます。
ここでは、私自身の理解のためにも、「子ども・子育て支援金」を以下の観点からできるだけわかりやすく整理してみたいと思います。
・実際にどのくらいの「負担」なの?
・「実質負担は生じない」って本当なの?
・子ども・子育て支援金はなぜ必要なの?
来年度の「とにかく明るい!」経済見通し
12月21日に総理大臣官邸で行われた「第17回経済財政諮問会議」に、担当の大臣政務官として参加した。
議事は主に、「来年度の経済見通し」と「目指すべき新たなステージに向けた有識者からの提言」だったが、これが非常にわかりやすく、かつ希望に満ちた内容だったので、ここで共有したい。
なお、実際の資料や議事要旨は以下の内閣府ホームページを参照いただきたい。
1.令和6年度の経済見通し:とにかく明るい!今
「政治資金パーティー」で述べた私の思い
0.はじめに 先週月曜日(12月18日)、東京で2回目となる「神田潤一を励ます会」を開催させて頂いた。いわゆる「政治資金パーティー」である。
派閥の政治資金パーティーでのキックバックや裏金問題が批判されている中で、開催するかどうか迷ったが、自粛を要請されているのは「派閥」が主催するパーティーであり、「個人」が主催するパーティーについては自粛の対象ではない。
また、私自身については、これまでのパ
岸田政権の経済政策「新しい資本主義」とは?
先日、若手議員を対象とした研修会で、講師としてお招きした木原誠二官房副長官より「岸田政権の経済政策」というテーマで講義を受ける機会があった。その内容が非常にわかりやすく、政策に対する私自身の理解が大きく進むことになった。そのメインメッセージは、「日本はもはや『負け組』ではない」、「現在の経済状況を着実に改善していくためには『新しい資本主義』が必要」というものであった。
私はこの講義を聞いて、「
日銀・植田総裁が「タイブレーク」で上々のデビュー
(写真は日本経済新聞より)
今日、日銀が金融政策決定会合において、これまでの長短金利操作(いわゆるイールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を柔軟化することを決定し、発表した。
植田総裁になってからは、初めての金融政策の変更(総裁は「運用の柔軟化」と説明)である。
具体的には、
・長期金利の変動幅のこれまでの上限だった0.5%を「めど」として、市場動向に応じて一定程度超えることも容認
・10年