神田潤一

衆議院議員総選挙青森2区に自民党から、大島理森衆議院議長の後継として立候補し当選(現在…

神田潤一

衆議院議員総選挙青森2区に自民党から、大島理森衆議院議長の後継として立候補し当選(現在1期目)。青森県立八戸高校、東京大学経済学部卒業。米国イェール大学大学院修了。日本銀行、金融庁、マネーフォワード執行役員などを歴任。(写真は八戸市の種差海岸です)

最近の記事

国会議員としての1期・3年間の振り返り

1.はじめに選挙期間中ではありますが、1期・3年間の振り返りをすることにしました。 その理由は、今回の衆議院選挙・青森2区で、誰に投票するかまだ決めていない人に、神田潤一の1期目の3年間を知っていただきたいからです。 大島理森元衆議院議長の後継として当選してからの3年間は、「これ以上できない」と自分で思えるくらい活動し、色々なことにチャレンジし続けた3年間でした。 その3年間を、是非とも知っていただきたいと思います。 2.おおよその日常(かなりブラックです😅)3年間の日常は

    • 10月11日、総決起大会で語った衆議院選挙にかける私の想い

      以下は、10月11日(金)の午後、八戸市での総決起大会において、私からの挨拶の中で訴えた、今回の衆議院選挙にかける想いです。 動画の内容をもとに、できるだけそのままの言葉で文字起こしをしました(一部、分かりやすい表現に修正させていただいています)。 今回の衆議院選挙が3つの意味で大変重要であることを訴えています。 お読みいただければ幸いです。 なお、実際の動画はYouTubeにアップしております。 こちらも合わせてご視聴いただければ幸いです。 0.はじめに10月9日の解散に

      • 自民党総裁選挙における「危機感の後退」を懸念する

        1.あらかじめ結論週末、地元で後援して頂いている皆さんと話していて、「自民党の総裁選挙は盛り上がってるね。これで自民党も安泰だ」と言われた。 それを聞いて、「本当にそうだろうか」という懸念が頭をもたげた。 事実上、自民党の総裁選挙の号砲が鳴ったのは8月14日、岸田総理が総裁選挙への不出馬を表明した記者会見だろう。 その記者会見で岸田総理が総裁選挙について語ったのは主に以下のことだ。  ・政治とカネなど政治不信の払拭が重要  ・新総裁のもとで一致団結しドリームチームで政権運営

        • 「脱デフレ宣言!」のすすめ

          1.はじめに岸田政権での3年間を経て、日本経済には明るい指標が増えつつあり、「失われた30年」といった言葉も聞かれなくなってきた。 一方で、「デフレ脱却」を宣言できるところまで来ているかというと、「もう一歩」という意見が多いように思われる。 ここでは、現在の経済の状況がデフレから脱却したと言えるかどうか、まだであるとすれば足りないのは何か、について考察してみたい。 なお、私は昨年9月から約1年にわたって岸田内閣の内閣府大臣政務官(新しい資本主義、経済財政、景気対策、金融庁等

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          自民党総裁選挙にあたっての私の考え

          1.はじめに9月に予定されている自民党の総裁選挙に向けて、色々な報道が加熱気味です。 しかし、発言する国会議員も、それを報道するメディアも、どうも物足りないように感じます。 自民党の総裁選挙は、現在の国会議員の構成からいって、ほぼすなわちこの国の総理大臣を選ぶ選挙です。 それなのに、自民党の中の理屈ばかりが優先し、「国民のため」、「この国のため」という議論が弱いように感じられるのです。 言うまでもなく、この国は様々な難しい課題に直面しており、歴史的な転換点にあります。 この

          自民党総裁選挙にあたっての私の考え

          台湾有事シミュレーションから得られた課題

          0.あらかじめ結論先週行われた台湾海峡危機シミュレーションに、1日目は財務大臣役、2日目は官房副長官役として参加させて頂いた。 その経験から得られた課題をあらかじめまとめると、以下の通りとなる。 ・エネルギー安全保障、財政健全化、中国向けエクスポージャー削減など、平時からの備えが政策の選択肢や継戦能力を大きく左右する ・サイバー攻撃は、実際に侵攻する数年前から攻める側の準備が進められ、侵攻の前後に集中的に実行されるため、事前の備えとともに、防ぎきれなかった場合の拡大防止や復旧

          台湾有事シミュレーションから得られた課題

          子ども・子育て支援金の「負担」とは?

          0.はじめに子ども・子育て支援金の「負担」に注目が集まっています。 しかしながら、その多くは説明のわかりにくさなどに起因する誤解に基づくもののように思われます。 ここでは、私自身の理解のためにも、「子ども・子育て支援金」を以下の観点からできるだけわかりやすく整理してみたいと思います。 ・実際にどのくらいの「負担」なの? ・「実質負担は生じない」って本当なの? ・子ども・子育て支援金はなぜ必要なの? なお、少し長くて数字も多いので、太字の部分だけ読めば内容がわかるようにしてい

          子ども・子育て支援金の「負担」とは?

          34年振りの株価最高値更新について

          0.はじめに本日(2月22日)は、日本の株式市場において歴史的な1日となった。 日経平均株価が、取引時間中に3万9156円、終値で3万9098円を記録し、1998年12月末に付けた最高値(取引時間中に3万8957円、終値で3万8915円)を34年2か月ぶりに上回ったのだ。 (冒頭の写真は日経新聞より) 株価はあくまで市場取引の結果であり、様々な要因で変動するため、一喜一憂すべきではないものの、それでも34年間超えられなかった大きな節目を、しかも高値圏で引けたことが示している

          34年振りの株価最高値更新について

          藤田慶喜先生(フジキン)のご逝去を悼む

          2月5日に藤田慶喜先生が亡くなった。 私が長者中学校の3年間、学級担任・学年主任として大変お世話になった先生だった。 怒ると怖い先生だったが、お茶目なところもあり、生徒から「フジキン」として慕われていた。 ここでは、私の人生に大きな影響を与えてくださった「フジキン」の思い出を綴りたい。 1.口癖は「踏まぁ!」(蹴るぞ!)1980年代半ば、当時の中学校は校内暴力が全盛だった。 八戸市では比較的穏やかな方だった長者中学校にも校内暴力はあり、竹刀を持った生徒指導の先生が日々、校内

          藤田慶喜先生(フジキン)のご逝去を悼む

          二十歳になった皆さんと私の娘に寄せて

          (こののnoteは、2024年1月7日(日)に八戸市で行われた「成人式・二十歳の記念式典」で、二十歳になった皆さんと私の娘に向けたお祝いの言葉を若干編集したものです) 0.はじめにみなさんおはようございます。衆議院議員の神田潤一です。 まずはお祝いの言葉の前に、1月1日に発生した能登半島地震、そして1月2日に発生した羽田空港の事故において亡くなられた方に、哀悼の意を表したいと思います。 また、現在も避難生活をされている方、そして大きな被害にあわれた方にお見舞いを申し上げ、私

          二十歳になった皆さんと私の娘に寄せて

          来年度の「とにかく明るい!」経済見通し

          12月21日に総理大臣官邸で行われた「第17回経済財政諮問会議」に、担当の大臣政務官として参加した。 議事は主に、「来年度の経済見通し」と「目指すべき新たなステージに向けた有識者からの提言」だったが、これが非常にわかりやすく、かつ希望に満ちた内容だったので、ここで共有したい。 なお、実際の資料や議事要旨は以下の内閣府ホームページを参照いただきたい。 1.令和6年度の経済見通し:とにかく明るい!今回発表された今年度(令和5年度)の実績見込みと来年度(令和6年度)の見通しの概要

          来年度の「とにかく明るい!」経済見通し

          「政治資金パーティー」で述べた私の思い

          0.はじめに 先週月曜日(12月18日)、東京で2回目となる「神田潤一を励ます会」を開催させて頂いた。いわゆる「政治資金パーティー」である。  派閥の政治資金パーティーでのキックバックや裏金問題が批判されている中で、開催するかどうか迷ったが、自粛を要請されているのは「派閥」が主催するパーティーであり、「個人」が主催するパーティーについては自粛の対象ではない。  また、私自身については、これまでのパーティーにおいて、キックバックなどには全く関与しておらず、資金収支を適正に処理し

          「政治資金パーティー」で述べた私の思い

          内閣支持率の急落について思うこと(与党の国会議員、国民の皆様、メディアの皆様へ)

          各種世論調査で、岸田内閣の支持率が急落しています。 それについて、私は与党の国会議員の皆さん、国民の皆さん、メディアの皆さんに幾つか申し上げたいことがあります。 (冒頭の写真は「TBS NEWS DIG」より) 0.あらかじめ結論・支持率急落の原因は3つ   副大臣・大臣政務官の不祥事等   → 襟を正し、謙虚な姿勢を貫きます   総合経済対策の説明不足   → 与党の全国会議員約440人が総合経済対策を自分の言葉で説明するべき   自民党議員のベクトルがバラバラ   →

          内閣支持率の急落について思うこと(与党の国会議員、国民の皆様、メディアの皆様へ)

          総合経済対策は「85点」!

          私は、9月の内閣改造により内閣府の大臣政務官を拝命しましたが、その担当は、金融(金融庁)、経済財政、新しい資本主義、税制、感染症危機管理、スタートアップ推進などです。 このため、11月2日に閣議決定された総合経済対策も、新藤義孝大臣のもとで井林辰憲副大臣とともに立案に携わりました。 その総合経済対策については、いろいろな報道があり、いろいろな評価がきかれていますが、その内容や効果が正確に報道され、国民の皆さんに十分に理解されるまでには至っていないのではないかと思っています。

          総合経済対策は「85点」!

          内閣府大臣政務官を拝命するにあたって

          去る9月15日に行われた第二次岸田内閣の内閣改造において、内閣府大臣政務官を拝命しました。 初当選から2年足らずのこの時期に、内閣の役職をいただくとは夢にも思っておりませんでしたが、それだけにしっかりと務めていかなければいけないと改めて気を引き締めております。 ここでは、内閣府大臣政務官を拝命するにあたってのそうした心構えを記しておきたいと思います。 担務の内容大臣政務官としての担当のことを「担務」といいます。 私の担務は、「金融に関する事務、経済財政政策、税制調査会に関す

          内閣府大臣政務官を拝命するにあたって

          岸田政権の経済政策「新しい資本主義」とは?

           先日、若手議員を対象とした研修会で、講師としてお招きした木原誠二官房副長官より「岸田政権の経済政策」というテーマで講義を受ける機会があった。その内容が非常にわかりやすく、政策に対する私自身の理解が大きく進むことになった。そのメインメッセージは、「日本はもはや『負け組』ではない」、「現在の経済状況を着実に改善していくためには『新しい資本主義』が必要」というものであった。  私はこの講義を聞いて、「これはぜひ、国民の皆さんにも理解していただきたい」と思った。そのため、ここではそ

          岸田政権の経済政策「新しい資本主義」とは?