葬式仏教という日本の仏教のあり方を通して、日本の仏教の仕組みをあきらかにします。
高邁な教えから見た仏教ではなく、普通の人が仏壇やお墓に手を合わせるという、人の営みとしての仏教…
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21 インテリ視点でしか語られてこなかった仏教/日本の仏教が葬式仏教になった理由②
仏教には、三つの担い手がいる。
第一の担い手は、仏教のエリートである。宗派の中で、専門に教学(宗派の教えを研究する学問を教学という)を研究している人、修行を専一に行っている人、あるいは宗派の指導者などである。
現代では、教えを研究する僧侶は、宗派の研究機関に属していることが多い。ほとんどの宗派が、教学部など、教えを社会に適応させるためのセクションを持っていたり、教学研究所のような研究