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精神的虐待サバイバーであり、内在性解離を持って生きる僕たちを記録するエッセイを集めたマガジン。10人のパーツたちがそのときどきで思ったこと、考えたことをまとめている。
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#フラッシュバック
引き金はなくならない【僕とパーツの人生紀行】
僕の趣味図書館で、子育ての本を借りてきた。
僕は子育て系の本を読むのが好きだ。
これは「より良い過去の可能性」を探求したいがために生まれた好みなのかもしれない。
「もしも、違う育てられ方をしていたら」
「もしも、より良い対応の仕方があったのなら」
本を通して、(主の、ではなく概念的な)親の目線で子育てを知ることで、やり直せない過去の記憶と折り合いをつけようとしたのが始まりだったのかも。
「主」を何と呼ぶか問題【僕とパーツの人生紀行】
「パーツ」たちの存在に気づいたきっかけとなった本の中では、いわゆる「主人格」のことが「日常を送る自己」と訳出されている。
トラウマがあっても仕事に行き、家事をこなし、家族の世話をする――日常生活を送る自分のことだ。
トラウマケアとは「日常を送る自己」でいられる時間を増やし、パーツたちの感情に圧倒されず、それを客観的に見つめて対処すること――と表すこともできるかもしれない。
自己の一部に過ぎな
家に犬がいる!【僕とパーツの人生紀行】
主は犬を飼っている。ちょっと人間くさいトイ・プードルだ。
実は僕は少し前まで、家に犬がいることを知らなかった。
トラウマによって断片化された「パーツ」たちは、トラウマを受けた時のまま、意識内での時間が止まっているという。
だからこそトラウマの記憶が体と心に残り続け、鮮烈なフラッシュバックが起きるのだ。(本の中ではもっと脳神経科学的なアプローチからも、フラッシュバックの理由について解説されてい