私を私らしくしてくれた人生でかけがえのない二人。一秒の無駄もなく彼女たちと過ごした時間を愛せていたから、彼女たちが遺してくれた優しさを糧に、残りの人生を強く生きようと思える。その…
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10年前、この手紙が私に届いていたら。
10年前、この手紙が私に届くことはなかった。
でも、並行したもうひとつの私の世界では……と、
一縷の望みを託して。
10年前の私へ。
そう、今の君に宛てて手紙を書くことにした。
だから、この手紙を君が読んでいるのは2014年であってくれることを願う。
よく聞いてくれ。
君は、自分の人生の中で一番、自分の気持ちに嘘をついていた……自分を欺いていた。後悔が先に立ってくれたらいいのに。君は4年後の20
いまも心のなかで息づく、馳せる想い
今はもう、それは遠い過去のことだと思っていた。いつだったかの自分が良かれと思って選択した自分の答えが、今という未来を導き、自身を今に繋げてきた。そんな想いで、歳月を遡るように記憶を辿りながら指を折って数えてみた。遠いと思っていた過去の出来事もたかだか11年でしかないことに気づいて、自分の自伝的記憶の弱さに色を失うほどのショックを受けた。
なんてことだろう、忘れてはいけないことを忘れていたんだ。…