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稲本稲三
2023年8月31日 23:30
ひどいことされたよ 何度もだってあいつはクズ I know飲み明かすと決めたのさ金土曜ぶちまけるのは愚痴&希望見るも見えない先は暗い欲望が渦巻くのれん街別れるのとかまじ余裕でしょなんて外野はいうでしょお口チャックでtik tak沈黙が時を刻むもったいないなんてないんだってだって私が明日を選ぶみんなは言うのさあんなヤツだけどわたしにはonly love一部の望みに期待
2023年8月2日 23:00
ほどけなくなった 絡まる指先いたいけなままじゃ 胸が苦しいよハザードランプが 僕たちを急かすけど最後の最後が 永遠になった優柔不断なリズムが 心臓を壊してきてビューティフルな瞳が チクチク喉を突き刺すいつかどっかで会えるようなそんな気がしていたよ僕はそう はじめての彼氏で君のすべてを奪いたい 君にすべてをあげたいこうしてまた好きになるお前は知ってるか? 本物の恋を誰も見
2021年8月29日 10:29
「あぁ、まさにここだよ! このベンチでフラれたんだよね。ここから改めて見ると、結構、綺麗な景色だったんだなぁ」光太は、休憩所にある二人掛けのベンチに勢いよく腰かけて、目の前に広がる噴水広場を見渡した。神代植物公園の噴水広場は、真紅、薄紅色、橙色と、色とりどりのばらに囲まれ、遠くから一望すると、まるで異国に訪れたような心地になる。「へぇー。素敵じゃん」私は、手前にある一人掛けのベンチを避
2020年12月29日 22:44
朝の学校。涼しい風が吹いた快適な教室に、誰よりも早く入った。誰もいないせいか、教室のすべての窓を開けると、吹き抜ける風が気持ちよかった。スカートがめくれても気にしなくていい。一応、中にスパッツを履いているので心配はないが、大胆にスカートがめくれているのは恥ずかしい。さらに言えば、大きく両手を広げていることも恥ずかしいことだ。しかし、こんな快適空間でこれをやらずにはいられない。「おい、どうし
2020年11月1日 15:15
「大和、なんで東京タワーなの?」「なんとなくだよ。違うとこがよかった?」芝公園駅から東京タワーまで歩くのは、これが2回目だった。初めてこの道を歩いた2年前は、莉音が隣にいることに緊張して、震える手をポケットにしまって歩いた。今日は高梨がいるせいか、あの時の緊張はない。「ううん、私は東京タワー好きだよ。高梨くんは、東京タワー見飽きてるもんね?」「まぁ、俺の小学校がこの辺でさ、毎日東京
2020年5月30日 10:06
面白くなりたい。それが、僕の大きな目標だ。僕の人生はこれを必死に追っている。だって、面白ければ辛いことを忘れられるじゃないか。笑って生きていけるじゃないか。ただそれだけなんだけど、僕は面白くなりたい。僕の学生時代は最悪だった。中学三年の時、両親は離婚してしまった。僕と兄は父に引き取られ、三人で生活をすることになった。そして僕が高校生になり、三つ上の兄・章介が高校を卒業してからはさらに酷くなって
2019年12月27日 18:20
「ドアが閉まります。ご注意ください」ホームから彼を見つめる彼女。彼はスマホの画面とにらめっこ。電車が進む。距離が離れる。彼女は目で追う彼の瞳。僕は右手の荷物を落とす。気づいた彼は視線を向ける。窓の外にいる彼女と目が合い、彼は咄嗟に手を振った。彼女は笑顔で右手を上げた。僕はおせっかいだったかな。
2019年12月22日 17:47
以前君と会った時、次の駅で乗ってきた。ぼさぼさ頭を風になびかせ、私と目が合い、手を振った。別に、次の駅だけじゃない。君が通う歯医者がある駅も、好きな本屋がある駅も、ドアが開くたび、期待する。各駅停車が心を震わせ、君が幻想になっていく。窓ガラスに映った私は、すっかり惨めになっていた。次は終点・三鷹駅。
2019年12月3日 14:18
「今までの中で、一番好きかもしれない。これ、本当に」親友の風間は、俺の熱弁を聞いてはくれるが、どこか疑っているようだった。「お前、惚れやすい性格だからな。いくら麻里のことが好きって言っても、所詮すぐに諦めるんだろ?」確かに風間の言う通り、俺はすぐに人を好きになる。しかも、すべて失敗してきた。「でもな、今回は少し違ってて、明日、デートすることが決まってるんだよ!」俺の自信に満ち溢れた声に、