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ドアに塞がれない恋

「ドアが閉まります。ご注意ください」

ホームから彼を見つめる彼女。

彼はスマホの画面とにらめっこ。

電車が進む。距離が離れる。

彼女は目で追う彼の瞳。

僕は右手の荷物を落とす。

気づいた彼は視線を向ける。

窓の外にいる彼女と目が合い、彼は咄嗟に手を振った。

彼女は笑顔で右手を上げた。

僕はおせっかいだったかな。

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