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Vol121 放置空き家の増加に対する法整備について!

田舎移住では、約6割の人が空き家を購入していると言われています。
そして田舎の空き家の約3割は放置された物件とも言われています。
これから田舎移住で空き家を探そうとする方は、チェックしてくださいね。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣  「管理不全空家」に対する2つの法整備


2023年法改正により、将来「特定空き家」になる可能性のある空き家を「管理不全空き家」と規定し、「特定空き家」と同様に「固定資産税の住宅用地特例」が受けられなくなります。倒壊など今すぐ危険を及ぼす可能性がない空き家も、固定資産税が上がる可能性があるということです。
空き家の所有者にとっては、頭の痛い話ではあります。
今回、この「管理不全空き家」について、「管理不全土地・建物の管理制度」「管理不全空家」の2つの法令が施行されました。
 

2⃣ 「管理不全土地・建物の管理制度」


2023年4月施行。法務省所管。
ここでの管理不全とは、「隣地に倒壊の恐れがある」「臭気や害虫発生による健康被害が生じてい」を指します。いわゆる、「ごみ屋敷」等を想定しています。
そのため、空き家でなく人が居住をしていても、管理不全の対象となります。
申立ては、利害関係人及び市町村長が裁判所に行います。
裁判所は管理人を選定し、所有者に対して改善命令を出すことになります。
 

3⃣ 「管理不全空家」


2023年12月施行。国土交通省所管。
ここでの管理不全空家とは、放置すれば「特定空き家」になる恐れがあるものを指します。
いわゆる、管理が出ていない空き家は、指導を受けることになります。
申立ては市町村長だけです。市町村長は所有者に対して指導及び勧告を実施します。 

4⃣ 法整備から見て取れるもの


「管理不全土地・建物の管理制度」は、居住をしている場合も対象となるのに対し、「管理不全空家」は空き家のみが対象となります。
簡単に言えば、先述の「管理不全土地・建物の管理制度」は、都会などでも問題視されているごみ屋敷などを想定しています。
一方、後述の「管理不全空家」は、地方としてよく見られる、相続などで取得した放置空き家を対象としています。

なお、罰則は両者とも、「固定資産税等の軽減が非適用」となります。

空き家を購入し田舎移住を計画している人には、後述の 「管理不全空家」が
影響をしてきます。
どのように影響をするかと言えば、今回の法整備で近い将来、放置されていた空き家が少なくなることが予想されます。
所有者は「空き家バンク」などを活用し、売買などを考えるようになるからです。
そのため、田舎移住で空き家を探している人にとっては、選択肢が増えてくるとも言えます。

但し、長期間放置されていた空き家はリスクがとても高いので、十分な内覧をし、専門家の意見も参考にしながら、購入を考えてください。 

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最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

長野県諏訪市

東京都へのアクセスが良く、移住者に人気なのが、長野県諏訪市です。
諏訪湖や霧ヶ峰といった雄大な自然の近くで暮らしてみたいと思い、移住をする人がたくさんいます。
その諏訪市で有名なのが、7年に一度、寅と申の年に執り行われる御柱祭りですね。
また、私のおススメは、打上数、規模ともに全国屈指の諏訪湖花火大会です。
毎年8月、諏訪湖湖上に設置された打上台から打ち上がる花火が夏の夜空を彩ります。
この諏訪湖の花火の魅力は、周囲を山に囲まれていることから、山に反響した迫力ある音にあります。
夏は霧ケ峰や湖上でアウトドアを満喫し、冬には周辺にスキー場がたくさんあることからウィンタースポーツを楽しめます。
都市圏からのアクセスも良いことから、自然と都会生活の両方を楽しむことが出来ますね。


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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。