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4回の海外留学と10回の海外旅行で得た、国際線の飛行機での楽しい過ごし方の知見

飛行機で病まないために

最初に言っておく。

飛行機は、病む。

誰とも話せないし、隣のひとに迷惑をかけないように過ごすというプレッシャーがあるし、眠れないし、機内食は不味いし、疲れるし、映画はつまらないし、やることだってたいしてないし、携帯電話を使いたくても充電はどんどん減っていく。

そんな飛行機での時間をいちばん楽しく過ごすための方法を解説する。

注意事項: これはエコノミークラスの話です

なお、これは学生の貧乏旅行を想定して書いてあるので、当然エコノミークラスを使っているという前提だ。私はビジネスクラスに乗ったことがないし、そのお金があるならエコノミーでもう一回海外旅行をするというたちなので、ビジネスクラスについては一切触れない。

誰とも話せない→隣のひとと話してみよう、無理なら自分を振り返る時間に

飛行機の中では、インターネットがない。まあ、6時間20ユーロくらい払えば使わせてもらえるところもあるし、無料のインターネットがあるところも稀にあるようだが、ここでは「インターネットはない」という前提で話を進める。

隣のひとに勇気をもって話しかけてみよう

一人旅、あるいはひとりでの留学の場合、ひたすら孤独だ。日本にはお友達も家族もいる。ただ、それらを置いて海外を旅行する、あるいは留学するのだから、飛行機の中では孤独だ。

隣のひとも、おなじ孤独を抱えているかもしれない。どうせ10時間経てば合わなくなる仲なのだから、勇気をもって話しかけてみよう。お互いの国の話で盛り上がるかもしれない。

お友達との海外旅行や留学の場合、隣の席を絶対に確保しよう

座席確保代は数千円かかることもあるが、絶対にこのお金は無駄にはならない。知っているひとが隣にいるというだけで、飛行機内でのつらいことは大概吹き飛ぶ。後述するように、機内食が不味かったら、不味いねと言い合えるだけでもうれしいものだ。

隣のひとに迷惑をかけないように過ごすというプレッシャーがある→最低限のマナーを守れば大丈夫

当然、自宅のようにくつろげるわけではないけれども、最低限のマナーさえ気を付ければ、過度に怯えることはない。

聴覚過敏への対処法

なお、聴覚過敏があるなら、あるいは音で疲れやすい体質なら、イヤーマフ、耳栓、ウォークマン(あるいはノイズキャンセリング機能のあるイヤホンやヘッドホン)は必須だ。イヤーマフは重くて疲れる代わりに、ほとんどの音をシャットアウトしてくれる。耳栓は防音機能には欠けるが、使いやすいし疲れない。ウォークマンは、ただ「周囲の音量を小さくする」だけではなく、音楽で気を紛らわせるために役立つ。

飛行機での最悪の事態は、赤ちゃんに泣かれることだという方に

隣で赤ちゃん泣かれるほどつらいことはない。実際、赤ちゃんが乗れない飛行機があるらしいが、そのための追加料金として2万円くらいは払えるので、赤ちゃんが乗っていると気を遣ったりしんどくなったりするひと、そして赤ちゃんが思いっきり騒いでもいいよというひとのために、赤ちゃんや親御さんがストレスを抱えないよう、そのような飛行機が増えてほしい。

眠れないし→眠剤を貰おう

かかりつけの内科、心療内科、精神科があれば、そこで「飛行機に乗るので、眠剤をください」と言ってみることをお勧めする。眠剤は内科でも出せるので、内科にかかって眠剤を貰うのもいい。

たった数日の利用では耐性はつきにくいし、安心してもらって大丈夫だ。

また、薬に抵抗があるなら、耳栓をして、アイマスクをして、首に枕を置くとまあ眠れることもある。ただ、眠剤には負ける。

機内食は不味いし→機内食はとにかく不味い。日本(地上)で調達しておこう

私がいままで乗った航空会社を列挙する。

日本航空、全日空、アリタリア航空、ルフトハンザ航空、KLMオランダ航空、カタール航空、エミレーツ航空、イベリア航空、大韓航空、フィンエアー、キャセイパシフィック航空。

この中で、機内食が美味しかったところは、ひとつもない。

機内食は意外と美味しいよと言っているひとがいるが、たしかに「意外と美味しい」ものはある。イベリア航空、アリタリア航空、フィンエアーは悪くなかった。ただ、「美味しい」ものはない。

たとえば、機内食に1000円の値打ちがあるなら、地上で1000円使ったほうがはるかに美味しいものが食べられる。

機内食を地上で買ってしまおう

それなら、地上で買えばいい。

液体物は持っていけないなどの規則があるので、そこは注意してほしいが、日本から海外に行く便なら、免税店などがあるあたりにあるコンビニで買えばいい。コンビニで1000円使って豪遊して、2食ぶんくらい確保してしまえばいい。

海外から日本に向かうときは?

海外から日本の便なら、絶食することをお勧めする。10時間くらい食べなくてもひとは死なない。あるいは、現地滞在最終日にスーパーマーケットに行って、常温で数日保存できそうで、かつ液体物でないようなものを用意するのもいい。あるいは、空港内でそれらを探してもいい。

私はいつも、2週間以内の海外旅行なら、行きの保安検査が終わったあたりで、行きと帰りに食べられそうな日本のものをコンビニで用意してから飛行機に乗る。それ以上の期間の海外留学でも、行きの食事だけは日本のコンビニで用意した。

コンビニのありがたさ

海外留学や旅行をすると嫌というほどわかる。コンビニは、天国だ。美味しいものがなんでもあるし、比較的安いし、なにより質が担保されている。

とにかく、機内食に期待はしないほうがいい。不味いので。

疲れるし→キューピーコーワゴールドと五苓散と補中益気湯で対策

キューピーコーワゴールドなどの疲労回復のためのもの、五苓散と補中益気湯という漢方薬を常備しておこう。

疲れがたまると、人間は病むので、ろくなことにならない。

疲れが出そうなら、旅先では特に、余裕を持って早めにこれらの薬を内服しよう。

なお、漢方薬は市販だとかなり高いので、内科にかかって処方してもらうことが可能なら、そのほうがずっといい。

映画はつまらないし→映画はつまらないので、自前で用意しよう

アマゾンプライムなどの文明の利器があるので、使いたいひとは使えばいい。私はあらゆるサブスクが嫌いなので、映画は飛行機では見ないか、タッチパネルにあるものを流し見する。

やることだってたいしてないし→ノートが1冊あれば、なんでもできる

行きなら、自分の思っていることをとにかく書いて、たとえば私がこのnoteに書くようなことを書いてみる。PCがあればそこに書いてもいいし、充電が気になるなら、そうしなくてもいい。

帰りなら、旅行や留学を振り返って、新鮮な気分のうちに日記を書いておけばいい。

携帯電話を使いたくても充電はどんどん減っていく→モバイルバッテリーを用意して、飛行機での充電はあてにしないようにしよう

飛行機での充電は、できるが、遅い。

そのため、3時間充電して20パーセントしかたまらなかったということも割とある。

モバイルバッテリーを何個か用意して、充電を気にしなくて済むようにしておこう。

現地に着いたらまたそれを充電すれば良いのだから、1日で使い切ってしまってもいい。

まとめ

飛行機での海外旅行は、結構楽しい。

ただ、その移動がなかなか苦痛のあるものになっている事実がかなりある。

これらの方法で、すこしでも楽になり、海外旅行や海外留学などの本来の目的をより楽しめることを願う。


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