マガジンのカバー画像

23
現実とは、総じて詐欺なのである。
運営しているクリエイター

#詩

モノとコトのポリフォニー|多世界生活のすゝめ

モノとコトのポリフォニー|多世界生活のすゝめ

「地球はただ1つ、世界は無数」「だから我々は争うのだ」
「近くに別の地球さえあればな…」
「世界は君のそばに無数に溢れている!」
「そうとも」
「テクノロジーは地球をいかに小さくするかに腐心してきた」
「テクノロジーは世界をいかに大きくするかに腐心してきた」
「いまでは1日で1周できる」
「もはや一生かかっても全世界は見えない」
「世界は意識の数だけ存在する」「おい、過去の意識も数えておけ」
「死

もっとみる
闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

失政は政治の本質だ
――トルメキア ヴ王『風の谷のナウシカ』

政治や経済を発展させてゆくことが、より良い生活へ繋がるのだ、という。

あたりまえ?
理想郷には政治や経済は必要ないのに?

根拠のない噂が、
真理の顔をして、でんと居座っている。
どんなフェイクニュースよりタチが悪い。

世界はいつも間違っている。
我々は進んでいるのではない。
“湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ

もっとみる
好きだから。好きでもない時もあなたといたいと思いました。

好きだから。好きでもない時もあなたといたいと思いました。

やりたい事をやって生きろ!
というのなら、
やりたい事がなければ死ね!
ということなんだろう。

生きていくにはいつも、
向上というものが求められるようだ。
学校だろうと会社だろうと国だろうと
いつもいつも目標に追われていて、
目標を作成しては反省することが、
生きることだと思っているらしい。
昨日より今日、昨年より今年は、
素晴らしくならねばいけないらしい。

――当然でしょうと言うならば、

もっとみる

殺害

ああ生命よ!
そんな簡単に逝ってしまうのか。
そんな簡単に殺せてしまうのか。

--

長くうちに棲みついていたらしい、
長老の蜘蛛を、踏んだ。

それは、あまりに呆気なく、
くしゃり、と潰えた。
例えるなら、そう。プチシューだ。

蜘蛛なんて触ったこともなかった。
だって地獄から救えるくらいの力を持つのだ。
ただ害さぬように生きてきた。
よりによって、お前を。
そして初めて知った。
こんなに、柔

もっとみる

生きているという嘘。私という詐欺。

「もっと根本的なところから見直すのだ」

かつて私の家があったはずの
痩せこけて荒れた更地が言う。

そこには新たな家のラインなんかが
引いてあるのだけれど、
新居への期待よりも、
はるかに巨大な恐怖が立ち上がる。

生まれ、育ち、暮らしてきた
あの世界は。どこへ行った?

私が、暮らしていたのは、
どこだったのか?
私が、家だと思っていたものは、
何だったのか?

もう、どこにもない。
否、

もっとみる

ちょびっと

皆が、ちょびっとづつ、我慢すれば、
皆が、幸せになるんだって。
だけど、それじゃあ、
皆が、ちよびっとづつ、不幸だ。

ちょっとまってよ!
おかしくない?

法律、規則、契約、自治会、組合、生活、お金、上下関係、忖度、残業、ケータイ、アカウント登録、パスワード、連絡、コミュニケーション、成長、進化

ちょびっとづつでも、
我慢しなくちゃいけないものが多すぎるから、
気がつけばほとんどが我慢。

もっとみる

いいから「常識」を古語にしろ!

「それ、どれも思い込みですよ。」

--

例えば家に何かで業者さんが来たとき、
〈企業名〉さん来たよ!て、言う。
あたかも目の前にいる人が、
それ自体かのように扱う。

「それ」って、
近所の人とか、友達の両親だったりとか、
知り合いの知り合いの知り合い…、
誰か――実態ある人間の寄り集まりなのに。

それ、を。
あたかも1 人の人間のように取り扱う。

彼がよく言う言葉のとおり、
"冷静に考え

もっとみる