記事一覧
よしよし、だいぶ障害者力がついてきた
緑内障を急に悪くしてから色々とあった。
日本でのコロナの感染爆発は、2020年2月の札幌の雪まつりも「震源地」のひとつとされたが、まさにその時期、大雪像会場とは目と鼻の先の「時計台記念病院」で左目の手術を受けていた。緑内障を進行させる元凶とされる不安定な眼圧をコントロールするべく、白目にドレイン(排水孔?)を開けるという、聞いただけで身の毛もよだつ手術であった(が、その実、やってみれば痛くも痒く
ジブリ美術館の定員はなぜ2千4百人なのか
先の火曜日(6月18日)、北海道大学公共政策大学院で持っているNPO(非営利組織)経営論の授業に、三鷹の森ジブリ美術館(東京・三鷹市)の中島清文館主に特別ゲストとしてZoomでご参加いただいた。
学生の一人の、
「ジブリ美術館はチケットの販売枚数をきちんと管理し、1日の入場者数の上限を2400人としているとのこと。でも、収入のことを考えたら、もう少し多めに売って儲ける、という考え方もあるのでは
エスカレータの片側空けは人類の知恵か浅知恵か
このところネットを覗けば、エスカレータの片側空けに対するネガティブな記事や論考が散見される。「ネガキャン」の論調は、「エスカレータを歩く(あるいは、駆け上がる)」ことがもたらす種々のリスクに警鐘を鳴らすものから、エスカレータのステップに左右非対称の負荷が掛かることに起因する構造上の問題を指摘するものまでさまざま。なかには、片側を歩く輩は身を挺してブロックすべし、とする積極防衛論や、同好の士を募って
もっとみるフランク・ロイド・ライト3世の未完の邸宅
スマホのGoogleスケジュールを高速スクロールすると、ちょうど10年前の今日、米国カリフォルニア州サンタモニカで開催された、とある会議の空き時間を縫って、高級住宅地として名高いマリブに、建築界の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)のお孫さんを訪ねたことが記されている。で、同じスマホで、今度は写真アプリを立ち上げて、同日の記録を確認すれば、確かに、そのときのライト夫妻や、自身も建築家
もっとみる吉田キミコ画のある風景④: 赤帽さんの助手席に乗って
青梅の個展では、その絵は「非売」となっていました。何年も前から、何点かある近い将来の購入希望リスト中の一枚として、キミコさんのご好意で額縁の上辺に小さな予約済の紙片を貼っていただいていたのです。
人形を抱く少女はキミコ画に独特の朱赤の服が印象的です。その、いわばキミコ・バーミリオンにも増して、絵を収めるケーシング自体がレリーフとしての高い完成度を誇り、しかも、絵そのものと一体化しているのがなんと