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#ドゥルーズ

ドゥルーズ「差異と反復」下巻 背表紙 解説

《理念》、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における〈すべては等しい〉〈すべては還帰する〉との声が鳴り響く。それまでの思考・哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。

ドゥルーズ「差異と反復」 ブックレヴュー2

ジル・ドゥルーズが1968年に出版した著作「差異と反復」は、かれの前半期の営みを集大成する業績である。かれがこの著作の中で展開したのは、西洋の伝統的な哲学思想(それをかれは形而上学と呼んでいる)の解体であり、そのうえで、全く新しいタイプの思想を構築しようというものだった。そうした問題意識は、ほぼ同時代を生きたライバル、ジャック・デリダと共有していたものだ。デリダのほうは、1967年に「声と現象」や

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ドゥルーズ「差異と反復」 ブックレヴュー1

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一義性の哲学によってプラトン以来の哲学を根底から覆し、永遠回帰へと開かれた不滅の名著。

哲学ちゃん
「差異」とは「異なっている状態」のことです。差異の反対は「同一性」です。ドゥルーズは著書『差異と反復』の中で、「存在とは差異である」と主張しました。
ドゥルーズによれば、世界も個人も絶えず変化を続けており、少しずつ差異が生まれ続けています。そしてその差異こそが「存在」なのだとドゥルー

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読むスピード

ドゥルーズの「差異と反復」を読んでいたのですが、Xに筆写しながら読んでいました。それはいいのですが、筆写していると一日に半ページも進まず(私の場合)、これではいつまで経っても先に進めないと。いう状況です。それで、普通に黙読することにしました。是非、読み通したい本なのですが・・・。スピードアップなるかな?

ゆとり

ずっと、数年間、ウィトゲンシュタインやハイデガー、ドゥルーズ、大栗博司の学習をしてきたが、ふと、勉強をやめてみた。余った時間、心のゆとりで、何をしようか考えている。創作、とも思うが、何がどうできるものやら。見当がつかない。何かはやらなくてはいけないと思うのだが。

三つの専門?

三つの専門?

私の専門は科学哲学。東北大学大学院時代。もう一つは英米詩。早稲田大学時代。今回は、初めて構造主義に取り組む。少しかじったフーコーが構造主義でドゥルーズがポスト構造主義。しかしようやく構造主義の概説書を読み始めた。これを読み終えて、もしかしたら2、3回読んで。更に、読まないと思うけれどソシュールとレヴィ=ストロースを読むなら読んで。で、入り口に立つ。そこまで行ければ、フーコー、ドゥルーズ、ソシュール

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ドゥルーズの影響、中沢新一の影響

ドゥルーズの影響、中沢新一の影響

ドゥルーズはポストモダン、ポスト構造主義で、日本では浅田彰、中沢新一に影響を与えたと言われる。自分は若い頃に中沢新一を読んだので、間接的にドゥルーズの影響を受けたのか?気づかなかったが。。。? それはともかく、自分、中沢新一からの影響は受けまくった。

ソシュールを読む

ドゥルーズを読もうと、意思堅固に決意したが、時代的により遡って、ソシュールもできるだけ毎日、読もうと思う。どちらも難易度は高いが、ここは解説書の力を借りて、つまり解説書を先に読んでから本人の著作に進む。解説書の色に染まるのが怖いが、本書は当然として、様々な関係書籍、ソシュールについて触れている文章を読むことで解消できる。ドゥルーズも同様。色々な色彩の光が混じると白色透明の光になるのと似ている。白色

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書籍を攻略 1

気が多いのはわかっているが、
ジル・ドゥルーズ「差異と反復」「意味の論理学」
ミシェル・フーコー「言葉と物」
フェルディナン・ド・ソシュール「一般言語学講義」
大栗博司「超弦理論入門」「重力とは何か」「強い力と弱い力」
といった本を、それぞれものにしたい。短・中期的な目標。
これらをコアとできるように。それぞれ、2、3度繰り返して読む。
あとはハイデガーとニーチェ。
以降、これらの本の攻略法と攻略

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ミシェル・フーコーとT.S.エリオット

ミシェル・フーコーとT.S.エリオット

写真は、ただいま学習中のフーコー「言葉と物」と、年季の入ったエリオット詩集。両方とも好きな著者、好きな著書です。
「言葉と物」は、筆写もしています。 あと筆写しているのは、ドゥルーズ「差異と反復」及び大栗博司先生の「重力とは何か」「超弦理論」。
その他、最も読みたいと思っているものは「ソシュール一般言語学講義」。

自分の関心事

自分の関心事

軸脚をフーコーに置くか、ドゥルーズに置くかで迷っている。
知らないなりに、フーコーと思っていた。今、読んでいる「言葉と物」は、バッチリ、私の関心にも合っている。しかし、主著である「監獄の誕生」や「狂気の歴史」などは、私も興味を惹かれるけれど、オプションであり、私のベース、本道ではない。なんというか、社会科学的な匂いがする。
私の若い頃からの主な関心は、「数学と世界・宇宙との対応」である。理系の話じ

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無信仰の《自然》(ピシュス) ドゥルーズ

無信仰の《自然》(ピシュス) ドゥルーズ

私たちは、無信仰な自然に抱かれて生きている。それ自身、ヒトでも生物でもない「自然」が無信仰であるという考え方を通常はしないが、読者が擬人化などで理解することを期待して論を進める。
「差異と反復」に於いてドゥルーズは、《自然》(ピシュス)は無信仰であるという。人間が信仰を持とうと持つまいと、自然は無信仰であるという。それは、単に物の集まりが無信仰であるとは異なる意味を持つように思える。自然というシス

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