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2018年8月の記事一覧

学校に行きたくないあなたへ

学校に行きたくないあなたへ

日本にいたころ、子供が「学校に行きたくない」と言った。
当時、理由はなかなか言わなかった。

後から聞いたら、

休み時間に外で遊ばないといけないとか、
下敷きは絵が描いてあったらダメとか、
毎日計算カードをやらなくちゃいけないとか、
足をぶらぶらさせてはダメとか、
知ってることを自慢げに話すと嫌われるとか、
太陽を描いちゃダメって言われたりとか、

いろいろあった。
大抵の場合は、理由を聞いても

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誰も悪いと言ってないのに「何が悪いの!?」と言う人

誰も悪いと言ってないのに「何が悪いの!?」と言う人

「○○で何が悪いの!?」という言い方をする人をよく見る。

それを見てたまに、「ん?」と違和感を覚えることがある。

自分の行動や言動を「それはダメだよ」と他人から否定されたなら、「○○で何が悪いの!?」という言葉が出てもおかしくはない。だから、そういう場合は(賛同するかは別として)違和感はない。

違和感を覚えるのは、誰も悪いなんて言っていないのに「○○で何が悪いの!?」と言っている人を見たとき

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8/1:【サロン内でおこった性犯罪について】被害届をだします。

8/1:【サロン内でおこった性犯罪について】被害届をだします。

20180801 5:29 ブログへ投稿
20180803 ブログとnoteに分かれていて見づらい!とのご意見により、ブログに投稿したものをnote にも転載。

ーーーーー

はあちゅうサロンをやめるにあたり、その理由を勇気をもって告発したところ、数時間で突然消されました。
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消された内容は、
✔「じぶんにおきた、性犯罪の事実」
✔「証拠がなければ強制退会はさせない、というサロンの方針

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【好きな曲をモチーフに小説を書いてみた】 『奏/スキマスイッチ』 【連作短編】

【好きな曲をモチーフに小説を書いてみた】 『奏/スキマスイッチ』 【連作短編】

「皆さぁーん! おはようございます、こんにちは、こんばんは!! 今日も貴方のラジオのレストラン『Tu ñ de Restaurant dans radio』のお時間がやってまいりました。パーソナリティのポニーちゃんこと、馬堀万里子です。よろしくお願いします」

 お決まりのジングルとともに、いつもの挨拶。
 今日もまた、この時間がやってきた。必然気合が入る。

「八月もとうとう終盤戦ですね。暑すぎ

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ふるさとについて

ふるさとについて

“地元の友達”がいない。

学区外の中学へ入学したので、地元の友達とは10代のうちに縁遠くなってしまった。中3の春に、小学校の同級生何人かで集まったのが最後だ。

そして、“上京”を経験したことがない。

実家は千葉県で、東京まで電車で30分ほどで行ける場所にある。これといった特徴のない、埋立地のベッドタウンだ。自分の意志で「東京に行くぞ」と決意することを上京と定義するのなら、私にとって東京は「総

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人はなぜ "神"を求めるのか

人はなぜ "神"を求めるのか

『宗教は孤独を癒すものである』という言葉があります。

私はこれをずっと、同じものを信仰する仲間がいることによる孤独の救済なのだと考えてきました。

孤独というものは、私たちが人間として社会性と知性を持っている限り、永遠に向き合っていかねばならないテーマでもあります。

そのための手段のひとつが宗教であり、違う人間同士だからこそ、ルールではなくもっと不変の、民族や国というアイデンティティに根ざした

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会社を辞めるまで、あと1日

会社を辞めるまで、あと1日

所属部署で、わたしの送別会を開いてくれた。
送別会は「美味しいお店」を借り切って、ほっこりムードで和やかに終了。
うちの部署の送別会は、やや悪趣味なサプライズ企画が多かったのだが、
それだけはナシにして!とお願いして、良かった。

サムギョプサルを沢山焼いて、薬味を包んで、
口いっぱいほおばって、笑って、幸せな時間を過ごせた。

幹事さんが、営業や本社のみなさん、同期や後輩ちゃん、クライアントさん

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はるみぞれと夏の少年 第2話―花を摘む―

はるみぞれと夏の少年 第2話―花を摘む―

 「夏」は人格を持つか。

 私と同じ言葉を交わしてくれるだろうか、と不安に期待を混ぜたような気分を感じる。「夏」は暑いのだという。春霙(はるみぞれ)は、暑いという感覚にぴたりと当てはまるようなものを自分の中に見出すことはできなかった。けれど件の「夏」の本から、それが暖かさを何層にも重ねたものだろうと見当をつけていた。
 「夏」はどちらにいるだろうか。その問いに春霙はおおよその答えを用意した。風の

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8・23 わたしは「NANIMONO」になるのだろうか。

8・23 わたしは「NANIMONO」になるのだろうか。

〇〇さんのようになりたい。
その人にはなれないのに、つい口にしてしまう言葉。

憧れになりたい、慕われたい、有名になりたいとか、欲求は尽きなくて。そう思ってしまう度に自分はなんて小さな人間なのだろうと思う。

「何かになることによって、何か突出したスキルを持つことによってのみ、自分の存在が必要とされて、認められる。」そんな白い膜がずーっとわたしを覆い尽くしている。

生まれる前の卵の中にいるひよこ

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