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小説『君と明日の約束を』

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連絡小説『君と明日の約束を』のノートを集めます。
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#高校生

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十八話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十八話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いています。
よろしくお願いします🌺
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
コメントいいね大歓迎です!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 いつもとまるで別人の彼女が、そこにはあった。
 

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十七話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十七話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いています。
よろしくお願いします🏵
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
コメントいいね大歓迎です!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 部活が禁止されていると言っても、短時間なら忘れ物

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十四話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十四話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いています。
よろしくお願いします!
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
コメントいいね大歓迎です!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 無事母親が見つかった後に事情を聞くと、ゲームセンタ

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十三話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十三話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いています。
よろしくお願いします!
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています🌼
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
コメントいいね大歓迎です!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 曇った空によって鏡のようになったガラス面に映る自

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十二話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十二話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いています。
よろしくお願いします!
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています🌹
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 そこからバイト終了の時間まで、僕たちほとんどノンストップでフライパンを握り続

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十一話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十一話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説を書いています。
よろしくお願いします!
毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています💠
最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 午後の授業でも日織の様子は変わらなかった。六時間目に至っては、他の生徒も眠気を誘う地理の先生

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『君と明日の約束を』 連載小説 第二十九話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第二十九話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
よろしくお願いします!
毎日長編小説の連載しています。
だいたい、文庫本一冊分くらいになります。
1つずつの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 知っていたことだけど、彼女は学校で、やっぱりずっと寝ていた。改めて彼女のことを見ていると、思わず笑ってしまう。

 僕が学校に着いた時には

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『君と明日の約束を』 連載小説 第二十二話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第二十二話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
毎日、小説の連載をしています
全部で文庫本一冊分くらいになります!
1投稿数分で読めるので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます!↓

 時計の針の音と同じで一度気になりだすと、周りの音を遮断することが難しくなる。

 フードコート内に出店している店舗のほとんどからなにかしらの音が耳に届く。調理中の金属と金属がこすれ合わさる音や、食器を

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『君と明日の約束を』 連載小説 第二十一話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第二十一話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説の連載をしています🌺
全部で文庫本一冊分くらいになります。
1投稿数分で読めるので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます!↓

 なんだろう、この感じ。何かに似ている。普段から無意識のうちに目にしていると思い、振り返るとすぐ思い当たることがある。
 ああ、勉強を始める時の慎一の雰囲気だ。

 空気が研ぎ澄まされていくような感覚。こ

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『君と明日の約束を』 連載小説 第十九話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第十九話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
青春小説の連載をしています🌸
全部で文庫本一冊分のボリュームです。1投稿数分で読めるので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます!↓

 普段だったら料理の最中も途切れることなく注文が飛んできてフライパンや鍋は同時に二個以上使うのが当たり前なのに、今日は料理が終わるごとに十分ほど空き時間があって調理器具の手入れの方に時間をかけられる程だ

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『君と明日の約束を』 連載小説 第十八話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第十八話 檜垣涼

連載小説、投稿いたしました!
一つ前のお話はこちらから読めます!↓

 僕は何か言わないといけない気持ちになり、

「倉本さんは、この後もいるの?」
「そう、夕方までは書くつもり」
「ここで?」
「うん、もうすぐ空いてくるし」

 確かに。
 このモール内のフードコートもお昼時は混むため、昼食以外の使用は禁止されていた。でももうその時間は過ぎている。僕は、彼女がそういうことをちゃんと考えていること

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『君と明日の約束を』 連載小説 第八話

『君と明日の約束を』 連載小説 第八話

檜垣涼(ひがきりょう)です。
数分で読める青春小説の投稿をしています🌺
全部で文庫本一冊分くらいになります。
前回の話はこちらから↓

「え、減らすって?」
「今日の会議でほぼ確定になったらしい。ほら」

 慎一がこちらに向けたスマホの画面を見ると、確かにそんな感じのことが書かれている。田内が言っていたややこしい会議というのは部活に関することだったようだ。

「これ、誰から?」
「三組の石井――

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『君と明日の約束を』 連載小説 第五話

『君と明日の約束を』 連載小説 第五話

檜垣涼(ひがきりょう)です。
1投稿数分で読める連載小説の投稿をしています!
前回の話はこちらから↓

 また次の本を買わなければならない。今週は当たりの本ばっかりですぐ読み切ってしまった。

 ベッドに潜り直し、薄いタオルケットをお腹に掛けて目を瞑る。
 柄にもなく浮かれていたのだろう。すぐに瞼が落ち、気づけば窓から光が差し込んでいた。

 柄にもなく浮かれてしまっていたのだろう。それがいけなか

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『君と明日の約束を』 連載小説 第四話

『君と明日の約束を』 連載小説 第四話

檜垣涼(ひがきりょう)です!
数分で読める連載小説を投稿していきます〜
ちなみに、全部で文庫一冊分くらいになります。
前の話はこちらにあります。↓よければみてね。

 ――あ、ミツくん?
 ――え、玉ねぎ? ちょっと待ってね

 事情を説明すると、インターホンが切れた気配がして、しばらくすると純白の扉がゆっくり開いた。

「こんばんは」

 僕が頭を下げると、エプロン姿の華さんが子猫を見つけたよう

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