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【第2回】プロテクターの勧め 点から面へ
根本 学(埼玉医科大学国際医療センター 救急医学科・救命救急科)
オートバイに乗車するときはヘルメットだけでなく、「プロテクターも着用しましょう!」と言われていますが、実際のところピンとこないですよね。値段も高いし、着用するのも煩わしいし、大けがするようなスピードを出すわけじゃないし、今まで転んでも大丈夫だったし、等々の言い訳を持ち出して着用しないライダーも大勢います。
それだけではなく、「
【第1回】なぜ、ヘルメットを被るのか?
根本 学(埼玉医科大学国際医療センター 救急医学科・救命救急科)
2023年7月1日から電動キックボード法改正が実施され、特定小型原付(最高速度20km/h)では、免許不要、ヘルメット努力義務となりましたが、ヘルメットを着用せずに乗車する人の頭部外傷が増加するのではないかと危惧されています。オートバイに乗車する際にはヘルメットを被ることが法律で定められていますが、日本でヘルメットの重要性が問わ
【第12回】ながくいてくれると…
執筆:副島 賢和(昭和大学大学院保健医療学研究科准教授、昭和大学附属病院内学級担当)
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公立学校の教員を辞して、昭和大学の教員となって三年が経ちました。
公立学校の教員には必ず異動があります。三年前、私も異動の対象となっていました。
“もしかしたら、来年はここにいられないかも”
何となくそんな話を子どもたちとしているときにある男の子に言われました
【第13回(最終回)】人工妊娠中絶の現状から医療者の役割を考える
執筆:遠見才希子(えんみ・さきこ)筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野/産婦人科専門医
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海外では飲み薬で安全に中絶できる 日本では年間約15万件、1日あたり全体で約400人、10代で約30人の女性が中絶をしている。日本では、多くの中絶が手術で行われており、未だに「掻爬法」が行われることがある。掻爬法は、中絶だけでなく、自
【第12回】他人事ではなく身近にある“ 性感染症”
執筆:遠見才希子(えんみ・さきこ)筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野/産婦人科専門医
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性感染症は身近な問題 10年以上前の話になるが、当時大学生だった私は、自分の経験を走馬灯のように振り返り、「検査を受けよう」と決意した。保健所では無料・匿名で検査が受けられる。検査を受けることは恥ずかしいことではないのに、私はわざわざ