- 運営しているクリエイター
記事一覧
緊張と喝采のはざまで
"さあ、本番だ"
コンサート開演前。僕はステージ袖で待機しながら、みんなと他愛もない話をするほんの数分間が好きだった。緊張とリラックスの境目がよく分からない数分間。一方、お客さんとステージに乗る僕たちとの境目はまだはっきりしている。開演を待つお客さんはというと、どんな演奏が聴けるのだろうか?という期待感を持っている人もいれば、全く興味がないのに何かの縁でここに居る人もいるだろう。そんな絵の具のよ
詩が遺してくれたもの
とある休日、カフェでコーヒーを飲んでいたわたしの耳に女性2人のこんな会話がとびこんできた。
「仕事なにやってるの?」
「施設で働いてるよ。そんなに忙しくないし悪くないよ」「でもー、高齢者マジ無理。話し相手とか無理」
・・・聞こえてきたのは、なにか気持ちがモヤッとするやり取りだった。モヤモヤの理由はよくわからないけど。
施設といっても色々あって、心身ともに健康に近い高齢者が集うところもあれば
恋人に肩の毛をあげた話
泣いたのは3度だけ物心がついてから、人前で涙を流したことは3度しかない。
元来感情の起伏が少ない質(たち)だったし、何より他人の前で感情を見せることは恥ずかしいという感覚がどこかにあったのだと思う。今もそうだ。
3回の涙は、どれもネガティブな出来事の中で流れたものだったので、あまり他人に話したことはない。例えば最初の涙は人の死に関わるものだった。3度目の涙は、別れに関するものだった。
それ
『救われない』ってわかってるからこそ、『救い』を切望する私たちについて。
「やあ、最近元気?」2014年3月末日、総武各駅停車が徐行運転をするほど風が吹き荒れる日曜日の18時。JR御茶ノ水駅前のHUBの、スピーカー直下のテーブル席にて。 私は3か月と8日ぶりに会う青年に向かって声を放つ。そして、日用品がたっぷり入るほど大きいヴィヴィアンウエストウッドのトートバッグの中に手を突っ込み、アメリカンスピリット1㎎のオレンジの箱と蛍光緑のライターを探りだす。
「元気じゃない
ライティングスクールに入った話
今年に入って毎日noteの投稿を続けている。3月に入っても続いているから、私としては、がんばっている。
飲み会を終電で帰って、日付が変わるまでの30分で書いたこともある。仮に、私が1日投稿を休んだところで
「Yukiさん、今日投稿してないねー」
と、気付いてくれる人もいるかも知れないが、だからと言って責められるわけでもないし、クレームが付くわけでもない。ペナルティが課されるわけでもない。誰か
”書く私”を育てるクリエイティブ・ライティングスクール、始まります。
自分一人で「書く力」を育てるのには限界がある。優れた書き手の育成にはプラスのフィードバックが不可欠。ならば大勢でやってしまおう!
月2回の課題提出と、みっちりフィードバック&客観視のワークを通じて、表現者としての足腰を鍛えます。
利益度外視で丁寧に見る予定なので募集人数は少なめです。わりとスパルタです(笑)でも、書きたいことがある人、表現力を伸ばしたい人にとっては最高の環境だと思いますので、もし