hataboSAN

日常を淡々と丁寧に紡ぎたい。もしかしたら薬にまつわるあれこれも。普段の姿は薬剤師。

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薬屋の生活と意見

わたしは薬剤師の資格を持っている。 国家試験に合格してすぐに、ドラックストアで働いた。学生時代にアルバイトをしていたので、仕事内容はわかっていた。何より、朝あまり早く出勤しなくていいのがよくて、「遅番」という魔法の言葉が大好きだった。帰りがちょっとぐらい遅くたって、朝ゆっくりできるなら幸せだ。おかげで満員電車に縁のない生活を送ることができていた。 3年の月日が経過した。その間、3か所の店舗を経験して、それぞれの街の良さも知ることが出来た。最初の店舗はJRと関東鉄道とい

    • 20240416(火)

      今年初めて自分事の記事を更新する。仕事の忙しさと気力体力が折り合い付かない日々が続くと、だらだらとXのタイムラインを追うばかり。食事や景色の写真を撮ってもインスタにあげることすらなく。 そんな2024年の前半戦。 母が入院した。 といっても急なことではなく、パジェット病と言って、外陰部に出来た悪性の腫瘍を取り除く手術を受けるための入院だ。 入院前の週末、ちょうど桜が満開になり、たくさん写真を撮った。 今朝も、満開の桜を眺めながら病院に向かった。 ワタシが子宮体癌で入院し

      • 20231103(金)

        旅のお供に、岸先生のにがにが日記。 ずーっと日記を書こう、書こうと思ってたけど、毎晩遅く仕事から帰って、ごはんを食べて、血糖値が上がったところで寝落ちする生活を続けてるから書けるはずがない。朝活も無理。元来夜型なのに、夜型の看板を降ろさなきゃと思うぐらい毎晩眠い。 本というか、文章から伝わるものってあるんですね。肩の力が抜けてる短い日記を読んでるだけで自分も書きたくなった。岸先生ありがとうございます。 旅といっても学会です。 久しぶりに新幹線に乗りました。車窓から眺める

        • 20230813(日)

          日付が変わった。 平日のこの時間帯は、ベッドに倒れこむように眠っている。寝落ちもよくある。夜更かしが大好きなのに、このところの自分の体力のなさが恨めしい。 今日はお盆休み3日目だから、かろうじて起きている。 今年は本当に暑い。この画像を切り取った日は38℃もあった。一昨日、お墓の掃除をしながら、墓石がホットプレートで、焼けた自分の身体から脂が滲みでるのではないかと、全くどうでもよい妄想をしていた。案の定、暑さに参ってぐったりしてしまった。 それでも、夜になるとちゃんと虫

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        薬屋の生活と意見

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          過去一番の業績と激動すぎた2022年

          今年は、気力と体力・時間を作れそうなので、たくさん手を動かして文章を書きたいと思っています。そんな私にぴったりのお題が目に入ったので、早速書いています。 20年目にして過去1番の業績 田舎で、保険薬局の雇われ薬局長を始めて20年経ちました。人口が少ないこともあり、1日40人来たら万歳、かつ物販はドリンク剤と入れ歯洗浄剤ぐらいを扱えばいいでしょう、と当時の経営者が見積もっていました。まず、物販に関して、お客さんの希望に対応することで取扱品目と売り上げが増えました。そうするこ

          過去一番の業績と激動すぎた2022年

          2022.8.21(日)

          久しぶりに来た喫茶店のコーヒーとティラミスが美味しくて、珍しく日記を書く気になった。写真撮影出来ないお店なので画像のシェアは出来ない。最近はコンビニスイーツで欲求が満たされるようになったが、お店で丁寧に作ったティラミスは本当に美味しかった。スポンジがボソボソしてなくて、ギッシリしっとりしているし、マスカルポーネチーズのムースとコーヒーパウダーとスポンジの黄金比が素晴らし過ぎた。ワタシはここのコーヒーを贈り物に良く利用するので、ついでにお茶をしに来た訳だが、いやぁ美味しかったな

          2022.8.21(日)

          これをベースに未来の話を創作できるかな?

          これをベースに未来の話を創作できるかな?

          新型コロナウイルスワクチンと2021年の薬剤師

          ここ数年、年末年始に、1年を振り返り新たな1年に思いを馳せるということを、ゆっくり出来たことがない。強いて言えば、治療中に仕事をセーブしていた年ぐらいだろう。あの頃も、これからの働き方を考えないといけないなと思っていた。けれど、フル勤務に戻ったら元の木阿弥。日常は淡々と過ぎていく。動画みたいに、一時停止ボタンもないから、立ち止まっても時間は過ぎていく。 昨年は、新型コロナウイルスワクチンとの関りが生活の一部を占めていた。 湯水のようにコロナに関する情報が流れていた。自分だ

          新型コロナウイルスワクチンと2021年の薬剤師

          寝具は大切!

          コロナ禍で仕事と私生活のバランスがおかしくなってから2年が経過しました。そうなんです、今年を振り返ろうとするときに仕事以外のことを思い出せないんですよ。医療従事者のツラいところです。 来年はちょっと違う年にしたいなあと思います。ちなみに、来年はこのタグでたぶんオーブンレンジか車の事を書くつもりです。楽しみ。 そんな今年の買ってよかったものというと、NELTUREの抱きタオルでしょうか。Facebookのタイムラインを眺めると広告が流れてきますよね。あれが目に付いちゃったん

          寝具は大切!

          生活を豊かにするセルフメディケーションとは?

          困ったときの相談先を確保することも含めて、薬を上手に活用することではないでしょうか。 「その病気、市販薬で治せます」という本が発売されるという告知が、Twitterのタイムラインに流れてきました。 これ、ちょっと嬉しかったんですね。 市販薬が題材であること。市販薬の販売を専門に活躍している薬剤師が一般向けに書いた書籍であること。医師が一般向けに執筆した書籍は多数ありますが、薬剤師が執筆した書籍はまだまだ少ない印象です。そして、誰もが手に取りやすい文庫本であること。すごいチ

          生活を豊かにするセルフメディケーションとは?

          書籍という成果物

          noteを一昨年から始めました。同じようなタイミングで、小説家の小野美由紀先生のオンラインライティングサロンに参加しました。サロンは、毎月の課題提出と、zoomを利用した懇親会がメイン。小野先生の言語化能力はお化けレベルで、どんなに行き詰っても、何かが違う原稿でも、良いところ・足りないところを熱量をもって教えてくださいます。繰り返し課題を提出すると、文章を書く筋力がしっかり備わる気がします。サロンがトレーニングなら、noteで思うまま書き連ねるのは準備運動か、クールダウンとい

          書籍という成果物

          テレビを買い替えたらダメ人間になりそう

          今年も、更新頻度が低いままこの記事を書く季節が来た。 少ないなりに書いた記事を見返すと、仕事で感じたことを多く書いている。だから、買ってよかったものを振り返ることで日常に思いをはせるこのタグは素晴らしいです、noteさん。 今年はテレビを買い替えた。 もともと、今年は東京オリンピックがあるし買い替えようという話をしていた。ところが、世界中が感染症に覆われた。日常生活にも感染対策が入り込んで、コロナに関する情報が飛び交う日々。緊急事態宣言が出た春先は、頭も疲れていた気がする

          テレビを買い替えたらダメ人間になりそう

          光と影

          昨夜が満月。すっきりと晴れわたり、美しい月に心を動かした人が多いでしょう。数日前、仕事帰りに見上げた空は、曇り空の霞がかかった月夜でした。思わず足を止めて空を見上げたと同時に、澄み切った空に昇る月ではなく、霞がかかった月の光を美しいと思うはなぜだろうとふと疑問に思いました。 ところで、100分de名著という番組があります。国内外問わず、著名な作家の作品の朗読と解説を聴く番組です。昨日は、谷崎潤一郎の回をまとめて再放送していました。 中でも、「陰翳礼賛」という作品について取

          光と影

          仮病の見抜きかた

          在宅医療を志す医師たちの勉強会の末席に加わったとき、 「わたしは薬剤師ですが、薬より人を見ることが好きです」 と、自己紹介で語ったことがあります。 なぜそう思うのだろう?と考えを巡らせると、わたしが薬剤師のキャリアをドラックストアからスタートさせたことに関係しているのかなと思います。相談業務が好きなんですね。 歩く姿、顔色、話し方、声のトーンなど患者さんの様子から得られる情報は多く、薬局に入ってきた瞬間から情報収集が始まります。それは、市販薬販売に限らず保険調剤でも生かさ

          仮病の見抜きかた

          アクリル板の向こうからー2020年初夏

          週一回、夕方になると微熱が出るという患者さんが来ていた。 「今流行りの病気だったら嫌だなと思って」 「コロナじゃないですよね?」 大丈夫と言いかけたが、患者の気持ちを少し想像して言葉を置き換えた。 ーコロナじゃないですよ。 耳が遠くてもコロナという言葉は届いたようで、納得したようだった。 「こっちは田植えが早いね、うちの方はまだだよ」 遠方から来た患者さんは、薬の話をした後にこういう話を切り出してくれる。冬なら積雪量の多い少ないが話題になる。 みんな自分が暮らす

          アクリル板の向こうからー2020年初夏

          ライブ感がある学びを!

          (今回は医学専門書の話です) 1月の終わりに、地区の薬剤師会で『患者さんを副作用から守ろう~薬物動態の活用』という研修会をやらせてもらいました。 私はグループワークで使うスライドと練習問題を作りました。処方内容を薬物動態を使って評価し、患者さんの相談にどのように答えるか?という問題を、自分の薬局での出来事をデフォルメして(個人情報に配慮する必要がありますので)作りました。グループワーク終了後、研修を一緒に進行してくれた仲間は楽しそうな顔で言いました。 「やっぱり実症例はい

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