キッシンジャーの功罪。 ヒドイ政策も遂行したが、深い哲学を持った学者でもあった。 数ヶ国語を操り2000年分の世界中の名著を読破する。 Humanity という言葉の意味が「弱者への共感」に変わった途端、世界の為政者の関心はマネーと効率のみになった。 伊藤貫氏。画像も。CGSより
話せば分かり合えるは大嘘。 勿論最大限対話による相互理解の努力をする事は大前提だがそれだけでは済まないというのは歴史が何度も証明している。 国際平和を希求するのであれば、机上の空論である理想論ばかりを掲げるのではなくエビデンスや現実に基づいた判断をするという強かさを持つべき。
日本の武器輸出に関して。 単純に日本の防衛産業が活性化しある程度の経済効果が見込めるのと日本の世界に於ける軍事プレゼンスの意識が多少高まるので基本的には良い傾向であると捉えている。 だが政治の場面で武器輸出に関する議論があまり見えないので国民に対する説明責任があまり見えない。
リベラル思想の脆弱性。 世界平和を提唱する事は大切だが何事にも段階が存在するという事を忘れてはならない。 特に自分の生まれ育った国や民族に対する伝統文化を雑にし、身近な人間すらも愛せない人間に世界平和を実現できるとは到底考えられない。 謙虚さを失った思想は必ず暴力性を伴う。
日本は海外からの化石燃料に対する依存度を下げなければ憲法9条が存在する限り対米従属か対中従属の二択しか存続する道は無くなり独立国家としてのアイデンティティを喪失してしまう。 故に原発再稼働や独自の資源開拓、クリーンエネルギー開発、自主防衛の努力を強化しなければ亡国の一途を辿る。
歴史的に帝国主義が終焉を迎え反戦反核が国際世論のスタンダードとなりつつある現代に於いて、領土拡張主義を採る国は確実に国際社会から孤立する。 国益を追求するからこそ多民族への理解と外交努力、国土を防衛する為の必要最低限の軍事力は必要。 極端な思想やイデオロギーは争いの種となる。
北朝鮮が核を保有し、韓国も近年は脱アメリカを掲げて中国と融和し、核武装の方向で韓国世論が動き始めている。 世界に於けるアメリカの影響力が低下しつつあり日本の安全保障環境は劇的に変化している。 アメリカの核の傘が破綻した場合を想定し、日本も真剣に核武装について冷静に議論すべき。
悪徳なビジネスが跳梁跋扈し、極端なイデオロギーに追い詰められる国民が増加しているという事は、日本経済が相当貧しい状況まで沈下していると捉えるべき。 世界では主にアメリカ発によるグローバリズムの禍根により様々な弊害が散見されており理想主義を急速に推し進める事の難解さを示している。