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伊藤貫、YouTubeはじめました!

2024年05月12日(日) 
2024/05/04に公開済み
https://www.youtube.com/watch?v=Ovpo7gOPfEM

伊藤貫セミナーを始める5つの動機:
①日本の、左翼・保守、国際政治の解説のレベルが非常に低いため、
日本人の外交感覚が国際政治の変化を
きちんと理解していないのではないか。
国際政治の正しい、より適格な見方を世間に広める必要がある。

テレビ・新聞・雑誌等のマスコミ・ジャーナリスト・評論家・大学の
国際政治学の教授たちは今のアメリカがどういう変化が起きているのか、
それに日本が全く適応できていない。
現在の自民党・外務省・防衛省は、単にアメリカから言われて、
高い武器を購入させられ、自衛隊の指揮系統もアメリカに統合して
米軍の下部組織になれば、アメリカがずっと守ってくれるだろうという
考え方は非常に浅はかで非常に危険である。
これが今の岸田政権・外務省・防衛省・自衛隊の見解であるが、
これは間違いである。
なぜ、アメリカが中国・北朝鮮・ロシアと本気で戦うつもりがないかを
最後まで聴いて頂ければわかると思います。

②ターゲットとしている視聴者は40歳以下もしくは50歳以下の人達で、
なるべく若い人に見て欲しい。
このYouTubeを見て若い人に一生懸命勉強して欲しいために
この伊藤貫セミナーを始めた。

③国際政治の状況がどんどん悪くなっており、
米軍の世界支配能力がどんどん落ちている。
このままでいくと、悪い場合、今から4~5年後に、
凄く運がいい場合でも15年後には、日本は中国の勢力圏に
吸収されてしまう。
運が悪ければ、4~5年後に米国は東アジアを支配するとことを
諦めるだろう。
運がいい場合でも10~15年後には諦めるだろうと考えている。
ワシントンでこのように考えている人は少なくない。
そのために、今のうちに、
日本の人たちに伝えるべきことは伝えておきたい。

④物を考えるには、3つのレベルがある。
これは自論であるが、この3つを意識して物を考えないと
まともな結論が出てこない。
論理的な一貫性を持つ、しかも長持ちする議論が出来ない。
要するに、事情が変われば、自分の議論が変わってしまう人が
物凄く多い。
これは、日本だけではなく世界中も同じである。
目先の現実、目先の事情が変わると自分の言う理屈も変える人が多い。
こういう人たちは、3つのレベルで考えていないからそうなってしまう。

3つのレベルとは、
1)フィロソフィカルのレベル(哲学的レベル)、
哲学と宗教は親戚のような関係があるので哲学的宗教的レベル、
これが一番抽象度の高いレベル、

2)パラダイムレベル(学派の違い)、
心理学ではフロイト、ユング、ラカン心理学など、
経済学ではマルクス、古典派経済学、新古典派経済学、
ケインジアン経済学、オーストリア学派、シカゴ学派、
合理的期待学派などどの学派を使うかで、
金融政策、財政政策を出動させるにしても
結論が時には正反対になってしまう。

それぐらい、どの学派を使うかは大切なことである。

今から30年前の1990年から、
アメリカによる世界支配はいずれ失敗すると考えていた。
そのため、34年前から自分は日本は自主的な核抑止力を持って
自主防衛する必要があると主張してきた。

自分のパラダイムは
バランスオブパワーを重視するリアリスト学派、
核戦略理論でミニマムリテラシーとカウンターフォース理論があるが、
カウンターフォース理論はウソである。
日本にだけは核を持たせないというのがアメリカの対日戦略である。

これを正当化するためにカウンターフォース理論を持ち出し
核の傘は有効なのであると言っている。
この理屈は間違いである。
日本の防衛省・自衛隊はこの馬鹿な理論を信じている人がいる。

こういう核戦略のパラダイムを使わないと、
核兵器はいやだ、核兵器は怖い、非人道的で持つべきではないとか、
岸田が言う日本は核兵器廃絶を訴えなければいけないという
情緒的な幼稚な議論しか出来なくなる。

3)最後がポリシーレベル。
これは誰でもできる議論である。
この政策をすれば得するか損するか、この政策が好きか嫌いかで
議論できる。
マスコミに出てくる新聞記者、評論家の議論は
殆どこのポリシーレベルの議論である。

驚くべきことに日本の大学教授は
このポリシーレベルの議論しか出来ない人が多い。
①と②のレベルの議論は面倒くさいからポリシーレベルだけでいいと
考えている。
ポリシーレベルは、一見、具体的なので分かり易いが、
目の前の状況が変わると、別のポリシーレベルの議論をする必要が
出てくる。
そうすると数年ごとに右往左往することになり、一貫性がなくなる。
この3つのレベルの考え方を区別するのは、
どういう考え方なのかを知ってもらいたい。

⑤現在、日本でも欧米でも、グローバリズムとナショナリズムの戦いが
先鋭化してきた。
グローバリスト的な経済政策、軍事政策、外交政策に押しまくられるのは
嫌だというグローバリズムに反対するナショナリズムの動きが出てきた。

自分は、右翼対左翼、保守対リベラリズム、体制派対反体制派という
2つに分けて考えるのは余りにも安易ではないかという立場である。
自分の考え方は、古典主義的正統主義的な考え方である。
この考え方は、次の次の文明論・哲学論で主題にする。
なぜ、グローバリズムかナショナリズムのどちらかに乗らないのかの
説明をしたい。


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