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#2021年のおすすめエッセイ

人気の記事一覧

「子育てしながらフリーランス」は妊娠前に出会いたかった

Twitterでたまたま流れてきた「子育てしながらフリーランス」。イラストレーターのカワグチマサミさんの著書で、どうやら”子育てしながら「いい感じ」に働く”ための本らしい。 2021年からフリーランスのWebライターになった私は、「何それ知りたい」と食いついた。そして一気に読んで今にいたる。読み終わった直後の感想は、 「働くすべての人類に読んでもらいたい……」 大げさに聞こえるかもしれないが、この本「フリーランス」と銘打っているものの、子育てしながら働く大変さについて、

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藤井風を形作るもの-1st.アルバム「HELP EVER HURT NEVER」の世界観を読み解く 諦観と赦し、未来への希望

藤井風の愛読する「神聖な書物」「きらり」アフタートークで「神聖な書物は読む」と話していた藤井風。書籍名は明かさなかったが、わたしは経典や聖書の類(たぐい)だとみている。 理由は、これまで発表してきた楽曲の歌詞にある。大体が聖書や経典にあるような「神の言葉」、もしくは「仏の教え」と似ているからだ。 信仰を持っておらずとも、一度でも聖書や仏典を読んだことのある人なら、同じような感覚を持っただろう。 彼はしばしば、スピリチュアルやハイヤーセルフといった抽象的、かつ概念的な発言

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なんでヨメに行かなきゃいけないの?【#2021年のおすすめエッセイ】

「この行かず後家がっ!家から出ていけっ」 同居している高齢の父に、凄い剣幕でなじられた。 決して仲は悪くない私たち。だが数年に一度、父はこうやってカンシャクをおこす。 …行かず後家ってさ。 『終身嫁せずして独身生活を営む女のことをいふ。嫁にゆかないで未亡人になつたといふ意味からいつたもの。』 隠語大辞典には、そう書かれている。 なんか凄い表現だな。 子なし、40オーバー、シングル。ついでに派遣社員の私。 いわゆる結婚適齢期に、母の介護と家事と仕事に明け暮れた。 どうや

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素敵な物語は、日常に溢れている。

私の手元に、素敵な日常の物語が届きました。 2021年10月に共同開催しておりました『お花とエッセイ』コンテスト。このコンテストで特別審査員を務めて下さったつる・るるるさん。 なんとこのたび、オリジナルエッセイ集を作成されたというではありませんか…!! noteで読むのもいいけれど、やっぱり手に取って読んでみたい!という気持ちを抑え切れなかった私は、つるる書店さんにて「春夏秋冬、ビール日和」を注文しました。いまや携帯ひとつで読書を楽しめる世の中にはなってきているけれど、

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2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も

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『コルシア書店の仲間たち』 人を見つめる誠実な目

初めて手に取った須賀敦子さんの著書が『コルシア書店の仲間たち』でした。まだ日本に住んでいて、外国への憧れを抱いていた頃のこと。渡航費を貯めるために週に3つ4つのアルバイトを掛け持ちする中、一番のお気に入りが街の小さな古本屋さんでお店番をしながら本を読む時間でした。読書も好きなのですが、何より紙の本に囲まれているだけで心地良くなります。学生の頃からお客さんとして通っていた古本屋さんで、本が無造作にうず高く積み上げられているのですが、密集した本の背表紙にも木製の棚にも窓から差し込

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引っ越ししても手放さなかった本

皆さんのお宅には本棚はありますか? 我が家は引っ越しが多いので本専用の大きなものはありません。 本は基本借りたり、古本で買ったら再びリサイクルへ出したり…。 最近ではそこにkindleも仲間入りしています。 そんな中、何故か手放せなくてずっと手元に置いている本。 それは 浅見帆帆子さん著 「あなたは絶対!運がいい」 です。 当時私はこの本を購入すると、すぐに可愛い包装紙をブックカバーにして大切に扱いました。 そして引越しのたびに手元に置いていたのです。 (ただ、かと言

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ポッドキャストを愛するように、エッセイを愛する。

小説が読めなくなって久しい。物語に没入する、ということができなくなってしまった。その代わり、ビジネス書やルポルタージュといったノンフィクションを好むようになった。なかでも好きなのは、エッセイ本だ。語り口や文体、日常を切り取る視点に著者の個性が表われる。だから特定の1編が好きになるというよりは、何編も読み進めていくうちに著者自身を好きになっていることのほうが多い。 そういう意味では、ポッドキャストのハマり方に近い。ポッドキャストもいくつもエピソードを聞いているうちにパーソナリ

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あなたは今、何時を生きていますか?

「救急救命士として現場に出動できるのは、あと何年だろうか。」 昼休み。同僚の救急救命士とそんな話をしながらコーヒーを飲んでいた。 僕の消防歴はおよそ15年。チームの責任者は大体40歳前後で、副署長が45歳前後。 副署長くらいの職になると、救急車に乗ることはなくなってしまう。一つ一つの事案より、消防署全体をマネージメントする立場になるからだ。 もし私がこのまま順調に階級が上がったとすると、救急隊として現場に出動できるのは、最短で5年といったところか。 こう考えるとなんだ

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今年読んだ食べもの本ベストテン

今年はたくさん本を読みました。 その中で、食べ物について書かれた本や印象的な食シーンが出てくる本が27冊。 今回は中でも印象に残っている10冊をご紹介していきます! 柚木麻子「BUTTER」 バターがとにかく食べたくなる小説。 バター大好きな主人公のカジマナはエシレバターを使ったバター醤油がけごはんのことを などといいます。 他にもおいしそうなバター情報が満載。 (ウエストのバターケーキ、たらことシソのバターパスタ、お餅に醤油とバターなど、、。) また、物語

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自分にやさしく頑張るには、過去の背負い方を変えてみる

頑張るってなんだろう。 努力するって、なんだかしんどいイメージ。 努力するは英語でmake an effortっていうけれど、「骨を折る」っていうネガティブな意味合いもあるよね。 いつもいつも頑張っていられない。自分を追いこめない。 そう思ってたのだけど、「自分にやさしく頑張る」ってフレーズを耳にした。 やさしく頑張るって、甘えではないの? 逃げるわけではないの? ここでは、対話を通して気づいた①過去のトラウマの捉え方 ②頑張る=しんどいこと?の2つの観点から、頑張

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年末年始に読みたい本【エッセイ編】

シゲクです。 昨日の「年末年始に読みたい本【ビジネス書編】」に引き続き、今日はエッセイ編です。 芸能人や有名人から一般人まで幅広い「人生」を垣間見ることが出来るのはエッセイの魅力だと思います。年末年始に様々な方の「人生」「生き方」に触れてみてはいかがでしょうか。「新たな自分」「懐かしい自分」に出会えるかもしれません。 ※記事にある商品リンクはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。 今回は、この辺で失礼します。

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ほぼ日がくれた気づき。いろいろやらかす小1息子に向き合って分かったこと

2021年は一言で表すと「向き合う年」だったように思う。 自分のカラダ、本当にやりたいこと、これからの働き方について、どうしたいか、どうなりたいのかを考えた。 そしてもう一つ、自分以外で向き合った対象は今年小学生になった息子だ。 長子の年齢=母親になった年齢だから、息子の初めては、わたしも初めて。小心者のわたしは、ささいなことでも息子以上にオロオロしてしてしまう。 11月までの間に3回も、同級生の家に頭を下げに行くなんて想像してなかった。 ちょっと元気過ぎる息子と向

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2021年後半に読んだ中で心に残った本11冊

こんにちは。 半年のタイムラグを経たものの、先日「前半」の10冊を書いたので、気持ちをリセットして「後半」で心に残った本をピックアップしてみました。 半年ごとのまとめ記事を書く時は、ずっと「10冊+おまけ」というスタンスでいたんですが、今回はどうしても切り捨てる事が難しく…。 そのため開き直って「11冊」にしました。 いいんです綺麗な数字の並びだし。 9月ぐらいからPS2のゲーム『ペルソナ3フェス』と『ペルソナ4』にハマってずっとプレイしていたので、下半期の読了冊数はいつ

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不安で焦ってばかりいたあの頃の私へ ~「違うこと」をしないこと~

ずっと、私には何かが、それもとても重要で世の中の人がみんな手にしているような何かが、欠落していると思っていた。 無自覚だったけど私は長いこと欠乏感の中にあって、足りないからあれもこれもする、もっと頑張る、もっともっと求め続ける… そういう渦の中にいたように思う。 吉本ばななさんの、「「違うことを」しないこと」を読んだ。 タイトルの意味するところは、本来の自分らしくないことをしないことが大切で、「違わないこと」をしていれば「違うわない現実」が返ってきますよ、ということ。

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「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」

●はじめに  表題の言葉は、お笑いコンビ:オードリーの若林正恭氏が著した『社会人大学人見知り学部卒業見込』の一節。  何を隠そう、本書こそが俺にとっての“今年買ってよかった本”約25冊中第1位である。  今回は本書の、特に表題に関する話をしたい。 ●ネガティブと没頭  暇な時間──旅行先のような非日常空間であっても、“心の中に生息するネガティブモンスター”に付きまとわれる著者。  それに捕まりそうになったとき対処するための“没頭できそうなこと”を、著者はひたすらノートに

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2021年、読んでよかった本たち【ビジネス&エッセイなど】

2021年は、こんな本を読んだ。 この中で特に読んでよかった本をいくつか。 ビジネス編 組織が変わる 宇田川元一 仕事がヤバイ状況になっていたときのこと。 なんであの人たちはちゃんと動いてくれないんだろう。 いや待てよ、ひょっとして私の方が変なのか。ここは黙ってスルーする力が必要なのか。。。 と半分泣きそうになりながら書店をさまよって歩いていた時に目にとまった一冊。 「行き詰まりから一歩抜け出す方法」というサブタイトルを見て、すがるような思いで手に取った。 ムンクみ

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2021年読んでよかった本10選❗️

あら、気がついたら年を越してしまいました。 皆さん、あけましておめでとうございます。🌅🎍⛩ ハタチの大学生が選ぶ、 2021年に読んでよかった本10選!!ご紹介します!📚 去年はとにかく色んなコトバに支えられた一年でした。 本はもちろん、友達、家族、先輩、後輩。皆が何気なく掛けてくれた一言に生かされていた瞬間も多くあります。 この本たちも、また誰かの心を支える存在になって欲しいし、そんな出会いのお手伝いになっていたら嬉しいです☺️ それではどうぞ〜!!😎

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惹かれる女優さん、堂々の第一位。

2021/12/29 「お題に参加します。#2021年のおすすめエッセイ」2021年おすすめエッセイ、というハッシュタグを見つけたので、今日はこのお題についてお話ししていきたいと思います。 私の生活はずっと本と隣り合わせですが、今年1年本当に沢山の本を読んできた中で一番良かったというエッセイ本は、石田ゆり子さんの「Lily」という本です。 ずっと前にこの本についてのnoteを書きました。気になる方は、こちらを読んで頂ければと思います。 私は、石田ゆり子さんが好きです。5

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わくわくした予兆に気づく言葉と出会う『別府』

久しぶりの別府で出会った『別府』という本。 別府 芹沢高志 著 https://p3.org/news/n57wyw3zbz/ 著者の芹沢さんともたまたま同じ日、同じ旅館に泊まってて、 なんと明日はセッションがあるという。 これはもう、"たまたま"という今、出会うべくして出会った縁という名の本。 ::::::: 鏡になってくれる場所 この街はまるで湯の上に浮かんでいるようだ。 湯の上に、過去と現在と未来のかけらが混在し、 多種多様な人々が生き続ける。 『別府』P29

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