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名前のない職業につきたい

コロナ禍で入学式はなく、グラデーションのように気づいたら始まっていた大学生活も3年目を迎えました。 同級生は皆それぞれ就活や資格取得など、それぞれの将来に向けて動き出しています。 そんな中、何も決まっていない自分に焦る今日この頃。少し私自身のこれからについてお話ししたいと思います。 「何になりたいの?」への答えが見つからない この質問、友達や先輩と一緒にご飯を食べに行ったりすると必ず、絶対に、間違いなく聞かれます。その度にちょっと困ってしまう。 多分、この人みたいになり

    • 夏の終わりは、1年の終わり

       夏が終わるとき、私はいつも、"ことし"が終わってしまうような気持ちになる。 別に何も区切られていないはずなのに。 西暦のいちばん端っこの数が変わるわけでもないし、学年がひとつあがって後輩が入ってくるわけでもないし、"生まれてから◯年目"の、◯の部分が増えるわけでもない。 でも、夏の終わりは強烈に寂しくて、あぁ、今年も終わってしまったな、と思う。なにごとも、熱いのがピークだと思っているのかもしれない。気温的に暑いうちがピーク、気持ちがアツいうちがピーク。  昔から夏は結構得

      • 夏にしか飲めないココア

         夏、どこかへ出掛けてひと仕事をした後、絶対に飲みたくなるもの。それは、ココアである。冬に飲む、ふわふわ、とろとろ、あまあまの三拍子の、書いているだけで胃がもたれてきそうな濃厚なココアも好きだけど、ココアは冬の季語とは限らない。ココアは冬だけのものって誰が決めたんだ。(誰も決めていない、わたしの偏見かもしれないが、) 夏のココアもまた最高なのだ。  上にはでろっとしたホイップがのっていて、中はザクザクの氷が透明なガラスのコップにみっしり、ぎちぎち。そしてその間を満たすようにコ

        • 一瞬だけ、全て自分で引き受ける

          皆さんnoteではお久しぶりです! 毎日暑いけど溶けていませんか?🫠 onyoroは少し前にしっかり夏風邪をこじらせました。皆さんもエアコンの温度差と乾燥には気をつけて… 最近、バレエ公演でのオーケストラ演奏をさせて頂くお仕事がありました。その時にバレリーナさんを見ていて思ったこと。 バレリーナさんって重力がないように見えているだけで、実はめちゃめちゃ自分で噛み殺してるんだ…! 実は結構バレエを見るのが好きで、前々からYouTubeでワガノワのバレエを見たりしていて、そ

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        名前のない職業につきたい

          日常のきらめきを忘れないで

           1週間頑張ったな〜と自分を褒めて心を落ち着ける金曜日の夜。まさに今日が夏至という日でも、もうとっくに陽は落ちていて、それなのに街の光は昼間より眩しいし、暖簾の奥ではたくさんの人がはしゃいでいて、ずっと元気だ。夜は眠るためにやってきているということを忘れそうな、人間という生き物のことを想う。  繰り返す毎日は螺旋階段のようで、確かに登っているはずなのに、景色が大きく変わらないから、ずっと同じところをぐるぐるしているような気がしてしまう。そんなことを考えて、胸のモヤモヤと焦りに

          日常のきらめきを忘れないで

          取るに足らないエッセイ③

          「夏っぽい匂いの正体を突き止めたい」  最近、朝窓を開けたり、夜帰路に着くと「あ!今夏の匂いがしたなあ」と思うことがよくある。ふと、夏の匂いって結局なんの匂い?と思ったのだ。  季節それぞれに、その季節らしい香りってあるんだけど、その匂いがどこから来るものなのか、実は私たちはわからないのだ。多分、夏の匂いは、照らされてジリジリと上がってくるアスファルト香りとか、打ち水の香りとか、新緑の香りとか、そういうものが混ざっているんだけど、私はどうしてもその内訳が気になる。緑の多い土

          取るに足らないエッセイ③

          取るに足らないエッセイ②

          「レイトショー」  去年の冬のこと。 今日は、初めてレイトショーを観に行く。映画の内容はどの時間帯に見ても変わらないのに、夜帯の映画だけが「レイトショー」という特別な名前をもらっている。朝と昼を差し置いて抜け駆けした「レイトショー」を、前からずっと煌めきを帯びた特別なものに感じていた。「モーニングショー」とか「アフタヌーンショー」になれなかった他の時間帯の映画たちを思うと、涙が出そうだ。(出ない) とにかく、レイトショーは、なんだか大人だけの特別な楽しみって感じがして、かっ

          取るに足らないエッセイ②

          言葉は、受け取った時初めて形が見えるような気がするのだ

           人とコミュニケーションをとっていると、 慰めるつもりが怒らせてしまったり、 励ますつもりが失望させてしまったり、 楽しく話しかけたつもりが怖がらせてしまったり、 他意はないのに、結構失敗する。そういうことがある度に、言葉の受け取り方って限りなくパーソナルなもので、むしろそれほどにひとの人生が表れるものはないんじゃないかなと思うのだ。  自分の放った言葉が、自分の思った通りに受け取ってもらえないと、悲しくて、言葉を交わすことさえ億劫になってしまったりする。でもそれはある意味

          言葉は、受け取った時初めて形が見えるような気がするのだ

          取るに足らないエッセイ

          「打ち間違い」  大学在学中からよく言われていた。「返信は早く!遅くても24時間以内に!」 うーん、確かに。誰しも、返信が来なくてヤキモキしたり人に生活のペースを握らせたくない、と思うだろう。それに、返信が早い人の方が、仕事を頼みやすい。なぜなら、なんでも早くやってくれる信頼があるからだ。そんなわけで、自分もなるべく返信を早くしようと心がけていて(特にお仕事の連絡)、それが卒業した今も続いている。  先日、用事があって家を出る前にどうしても4つくらいメールの返信をしておきた

          取るに足らないエッセイ

          すてきなひとりぼっち🌸

          皆さんお久しぶりです〜! 最近は自分の内側で悩んだり考えたりすることが多くて、なかなか「noteに載せたい!」と思えるほど自分の気持ちがまとまらない毎日を過ごしていました。 待っていて下さる皆さん、いつも本当にありがとうございます🙇‍♂️ 4月1日ですね。🌸 皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。 新しい生活がはじまったひとも多いんだろうなあ。 かくいう私も、ずっと「現役音大生」とか言ってたのに、音大を卒業して社会人になりました…!  …なりましたと言ってもまだまだ自分の

          すてきなひとりぼっち🌸

          暮れ

           手帳の四角の中に詰められている文字の窮屈さが嫌になって、今日の午後はぼうっとするぞ、と決めた日。  朝の支度だけは頑張って、大学についてひとつふたつ授業を受けて、食堂でお昼ご飯を食べる。 そこからが私の時間の始まりで、あるときは多摩川の河川敷で大泉洋さんのエッセイを読みながら春の風と川の向こう側の桜と、電車の音に癒されていた。  またあるときは、特に用もないのに羽田空港に行って、第1ターミナルのスターバックスの滑走路が見える席に座って、ただただ人を乗せた飛行機がはばたいてゆ

          限りなく純粋なものをつくりたい

           皆さん、お久しぶりです! onyoroです。久しぶりに、これはぐっと集中して考えたいぞ、と思うことが最近あったので、お話ししたいなと。  4年間の音大生活ももう終わりのきわっきわまで来ました。締めくくりには卒業試験というものがあります。ひとりで20分間、自由に曲を演奏してね、という試験。これまでも毎年、"後期実技試験"という名前で、同じような試験を経てきました。(もう少し制限時間が短い)  毎年、私はこの試験に向かう時の自分の音楽があまり好きではなかったな〜と思います。

          限りなく純粋なものをつくりたい

          世界は閉じても開いてもいいと思うのだ

          自分の見えないところで起きていること 自分の周りで起きていること 自分の身に起きていること 全部、出来事と"わたし"との距離は違うのに、それによってわたしが受ける影響の大きさは全然比例していないことが多い。 遠くで起きている戦争を想って眠れない日があると思えば、反対に自分自身の病気は意外と心はへっちゃらだったりする。 "わたし"からの距離が遠いことも、近いことも、同じだけの熱で向き合うのは大変だ。"わたし"からの距離が遠いことについて考えるとき、遠くのだれかの人生も一緒

          世界は閉じても開いてもいいと思うのだ

          地続きの自分

           もう10月も終わりですね。 なんとなく今年を振り返って、いっぱい頑張ったなぁ、あれもこれも達成したなぁ、あとやり残したことはなんだろう…などと振り返って考えることも増えました。  そうやって過去を振り返ったりしていると、ふと少し前に頑張っていたときや成果を出していたときの自分がキラキラして見えて、立派に見えて、羨ましくなってしまうことがよくあります。  自分は、ランダムに発動(?)されるエネルギーの勢いを利用して、物事を短い期間にひといきで進めることが多いので、ものづくり

          地続きの自分

          誰かと一緒に、はむずかしい

           人と生きていくのってむずかしいなと思います。 特に、バンドとか、部活とか。そういう、人によっては生活の中での比重が大きくなる類いのやつ。仲良しグループとかもそうかも。  たとえば、ひとつのバンドに『このバンドで売れて、それで食っていきたい』やつもいれば、『このバンドは自分の生活の隙間で楽しみたい』やつもいるとする。  このバンドで食っていきたいやつは、いっぱい練習したいし、名前も顔も出してリスクを負ってでも走りたい。隙間で楽しみたいやつは、それなりの練習時間で、他の趣味と

          誰かと一緒に、はむずかしい

          年を越す気持ちで月を越す

           9月がはじまりました。 夏休みが終わって元の生活に帰ってきているようで、実は進んでいるんですよね、びっくり。  "また"はじまったなぁ、と思っているんだけど、もう大学4年生。実は、そう思えるのも今回が最後です。毎年繰り返しているようで、山手線をぐるぐるしているようで、実は少しずつ螺旋階段を登っていたんだなぁと思います。  私は毎月のはじめに必ずすることがあります。 それは、カレンダーを書いたり、前の月にあったことをまとめたり、その月の目標を立てたりすることです。毎月、新年

          年を越す気持ちで月を越す