地続きの自分
もう10月も終わりですね。
なんとなく今年を振り返って、いっぱい頑張ったなぁ、あれもこれも達成したなぁ、あとやり残したことはなんだろう…などと振り返って考えることも増えました。
そうやって過去を振り返ったりしていると、ふと少し前に頑張っていたときや成果を出していたときの自分がキラキラして見えて、立派に見えて、羨ましくなってしまうことがよくあります。
自分は、ランダムに発動(?)されるエネルギーの勢いを利用して、物事を短い期間にひといきで進めることが多いので、ものづくりを"はじめてから形にするまで"はすごく早いなと思っています。でもその分、なにも思い浮かばない〜普通の生活すらできない〜やる気が起きない〜な期間も結構長い。
だから、そういう期間に、自分の風速が最大だった時の意識の高さを思い出したり、キラキラしていた写真なんて見返したりしようものなら、
「わ〜自分は成長せず退化してしまってる」
「この時に持っていたもの、今は何も持っていない…」
と、悲しくなってしまったりします。
人と比べるより、自分と比べて落ち込む方が結構心にキます。
でも本当は、人間みんな、ずっとキラキラしていられるわけなくて、頑張り続けられるわけなくて。
進んだり、立ち止まったり、サボったり、そのすべての経験をひっくるめて自分なんだと思う。そして、全てを糧にしながら、必ず、進んでいるのだ。
自分っていうものは地続きで、これまでの経験のすべてから出来ていて、常に最新バージョンにアップデートされた存在で、何かの失敗や何かの成功に左右されるようなちいさなものではないはずなのです。
経験は失われません。積み上がることはあっても、消えることはありません。
だから、比べるべきではなくて、むしろその素晴らしい地層を褒めてあげるべきなのです。
(少しくらいサボったって、なにもなくなっちゃわないよ。だいじょうぶ。)
生きてさえいれば、これまでの人生がその年数分ちゃんと積み重なっています。それだけは、誰も否定することができない、紛れもない事実です。
ちゃんと積み重なっているひとだけが、いま、生きています。だから、過去の自分を、別の人間として羨むんじゃなくて、過去の自分の上に今の自分が立っていると思えたらいいな。
頑張ってきたことをちゃんと認めながら、あと2ヶ月駆け抜けていこうね〜〜!
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